INTJ、精神的脳筋説の話

脳筋とは、脳みそまで筋肉でできている、という意味の言葉だ。mbti的にはSTが脳筋になりやすい。
INTJは、精神まで筋肉でできている、と私は思う。
主語が大きくて申し訳ないが、INTJでも-Tと-Aでも変わってくると思う。エニアのT8T3のスコアによっても変わるだろう。私はタイプ5だが、次いで高いスコアはタイプ8だ。
ENTJも精神的脳筋度は強いが、私はENTJではないので主語から外させていただく。ぜひENTJの方にも読んでいただきたい。

INTJは精神論、根性論と相性が悪い。水と油の関係だ。私も嫌いだ。
素振り千本したところで、振るだけでは意味がない。手に豆を作ろうが、靴を履き潰そうが、正しく努力しなければ結果は出ないからだ。素振りの回数ではなく、その結果何がどうなったのかが大事なのだ。根性がなくてもできるようにさせるのが、指導だろうと私は思う。連帯責任も嫌いだ。ミスや失敗を恐れて萎縮するだけだ。
絆や仲間という言葉も大嫌いなので、「一緒に努力した仲間」に対して意味を見出せない。

INTJの強みはたくさんあるが、その中の一つに「意志が強い」がある。この意志の強さが、精神的脳筋を生み出す。
INTJは Niによって未来に目標を掲げ、Teによって効率的な戦略を立てる。目標を達成することをエンジンとした場合、意志の強さがガソリンになる。

銀英伝のラインハルトのセリフに「ルドルフに可能だったことが、俺に不可能だと思うか」がある。ラインハルトはおそらくENTJだが。
精神的脳筋を極めるとこうなる。自分の意志の強さでどこまでも突き進む。エネルギーとなる意志が無限に湧き出す。
ENTJのラインハルトは帝国を崩壊させ自ら皇帝になり、INTJのオーベルシュタインは帝国を崩壊させるためにラインハルトを見つけた。ESTJのミッターマイヤーやINFPのロイエンタールとの違いは、自らの生き方に対して目標を立て、自らの意志で動いたかどうかだ。
もし神を信じることがあるとするならば、INTJにとっての神は「自らの意志」だろう。運命も使命も生きる意味も、自らの意志で作り出す。

INTJが怠惰な人を嫌うのも、傲慢になるのも、仕事ができない人を見下すのも、この精神的脳筋が由来しているのではないかと思う。自分の意志一つで乗り越えられることを乗り越えない人のことが理解できないからだ。いわゆる、自分にも他人にも厳しい人だ。
いい方向に向かえばストイックな超人になれるだろうが、悪い方向に向かうと強烈な自己責任論者になる。精神的脳筋にとって自分の意志は、他人の責任にすり替えようがない。
努力できない人の話題で自己責任論を出すと、生存者バイアスの話が出るが、生存者バイアスのかかっていない精神的脳筋もかなりいそうだ。普通の脳筋もいるだろうが。

そして、人間関係がうまくいかないことも、精神的脳筋が影響していると思う。他人は自分の意志ではどうにもならないからだ。人間関係がうまくいかないから精神的脳筋に拍車がかかり、その結果さらに人間関係が苦手になる。

ちなみに、ここでいう精神的脳筋はメンタルの強さには関係ない。内部からくるストレスには耐性があっても、外部からくるストレスとは関係がないのだ。INTJは打たれ弱いと言われることもあるが、内的世界に集中しすぎて、外的世界に頓着しないので思わぬところからダメージをくらうのだろう。

根性を外的世界でやるのがST型脳筋、内的世界でやるのがNT型脳筋、といったところだろうか。
わかりやすい泥臭さはないが、INTJの内面がかなり泥臭いことをわかっていただけただろうか。

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