1人が好きなINTJの思考の話

私は1人でいるのが好きだ。INTJに限らず、1人でいるのが好きな人は多いと思う。
なぜ1人が好きなのか、その理由にタイプごとの違いが出るのではないかと思う。外向的だが1人の時間が必要なENFPとINTJでは、1人でいたい理由に違いがあるのではないか。みんなの話が聞きたい。
だから、私の話をする。

まず、1人でいることで困ることがない。
大抵の場所なら1人で行けるし、1人でできる。一人旅や一人焼肉が苦も無くできる。1人のデメリットとして、治安の良いところしか行けないことはあるが、国内ならよっぽどのことがない限りなんとかなるだろう。おそらく。
長らく独身を楽しんでいると「結婚もしないで1人でどうやって生きていくの?」と聞かれるが、1人で生きていけないってどういうことなのだろう。不思議だ。

そして、1人でいると、すべての時間とお金を自分のために使うことができる。
人と行動を共にすると、どうしても相手に付き合って行きたくないところに行く必要がある。やらなくていいことをやる必要も出てくる。それが必ずしも嫌だというわけではない。興味なく行ったところで素敵なものに出会うこともある。
だが、自分の見たいもの、したいことをたっぷり時間とお金をかけて楽しめるのは、おひとり様の特権だ。

協調性が低く独立心の旺盛なINTJが、集団行動に向くわけがない。当然ながら、自ら積極的にぼっちになりに行く。
では、人といるのが嫌なのか。ここはINTJによっても分かれてきそうだ。私は好きではない。嫌いとまでは言わないが、好きとは言えない。
気心知れた友人と2人する食事や飲みは楽しい。友人の話を聞くのも好きだ。今は友人はいないが、かつてはいた。そこにいるのが全員気心知れた友人だとしても3人4人と人数が増える毎に、楽しいゲージが減り我慢ゲージが増える。

一対一でじっくり話したいINTJは、気心知れていればいいというわけではない。2人で会う予定だったのに突然もう1人誘った、という状況は喜ばしくない。たとえその追加された人が大親友でも話は別なのだ。
私は友人と会っている時も楽しいとは思うが、家に帰った後に反芻してその日のことを思い出している時が一番楽しい。人と会う時の醍醐味は余韻だ。

1人でいるのが好きな人は「人といると気をつかうから1人が楽」と言う人がいる。私もそうだ。
誰かといると、「アレ食べたいな、近くにお店あったかな」と考えた時、この人これ食べられたっけ、少し歩くけど大丈夫かな、と考えるのが面倒だ。結局無難な店に落ち着く。
私は基本的に仕事が休みの日は絶対家から出たくない。だから、出かける時は思うまま好きにあっちこっち動きたい。

ネット記事で「内向的な人は決して人間嫌いではないし、話しかけられるのを待っているので、どんどん話しかけましょう」という記事を見たことがある。そういう人もいるだろうが、読んだ時かなりゲンナリした。
他の内向的な人がどうかは知らないが、話しかけられるのはいいが、「どんどん」話しかけられるのは嫌だ。親しくもない相手に、どんどん話しかけられる人の話は大抵つまらない。

正直に言って、子どもならともかく、いい大人が1人でいるのなら放っておくべきだ。仲間に入りたければ、自分から入る努力をするべきだ。その様子がないなら、自発的ぼっちだと思っていいはずだ。
人見知りだから、シャイだから、それでかわいいのは幼稚園児までだ。ちなみに、私は極度の人見知りだが、話しかけたい時は勇気を持って話しかける。それが大人の振る舞いのはずだ。

できる限り人と一緒にいたい、1人が嫌いだと言う人に「1人になりたいと思うのはいつ?」と聞かれたことがある。願わくば、常にだ。
生きている限り、どうしても人との接触をせざるを得ない。常に1人を願い続けても、それでも人に疲れてしまう。できれば仕事も個室でしたいが、そんなことを言ったら解雇だろう。流石に言えない。

私の知人は「満ち足りている時は1人でいい。そうじゃない時は人と一緒にいると元気が出る」と言っていた。世の中本当に色んな人がいる。

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