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小説~第7話~

 Misaki oasis lab代表の上山浩一です!
 連載小説タイトル未定第7話です!
 お楽しみに!

~前回までのあらすじ~

 高野の一件を気にしないことにした川田は、ふと自室ベランダの手摺にバラの花びらが一枚一枚セロハンテープで貼り付けられているのを見つける。急いで外すも翌日またしてもバラの花びらが手摺に貼り付けられていた。一体何が起きているのか?・・・

~第7話~再会

 わたしはベランダの手摺に貼り付けられていたバラの花びらをすべて回収し、それを蓋つきのゴミ箱にいれようとして、ゴミ箱のペダルを踏んだ。

 嘘だろ?!・・・

 ゴミ箱の中に、バラのものと思われる茎が捨てられていたのだ。

 わたしはどういうことか全く見当もつかなかった。

 出勤の時間が迫っていたのでわたしはとりあえず職場に向かう準備を始めた。

 それにしてもバラの花びらといい、茎といい、高野さんの一件といい・・・一体どうなっているんだ?!・・・

 業務が終わり、帰宅後、ベランダを確認したが、バラの花びらは貼り付けられていなかった。

 わたしはすっかり疲れてしまい、ベッドに横になった。

 土日はまたベッドに籠ろう・・・

 そう思うと少し気が晴れた。ゆっくりと起き上がりシャワーを浴びて簡単に夕食をすましてから再びベッドに入った。

 結局土日の2日間をベッドで過ごした。

 月曜日、職場に到着できたのは、始業1分前だった。

 丸2日間ベッドに籠りっぱなしだったこともあって、気が緩み、朝寝坊した。

「川田くん、最近随分お疲れのようね。仕事大丈夫?」

 すでにミーティングを始めていた高野さんが、わたしに言った。

「はい。大丈夫です。ミーティングをお願いします」

 高野さんは、あきれた様子でミーティングを続けた。他のスタッフも、

 川田またかよ・・・高野さんの機嫌が悪くなるの全部川田のせいだからな・・・

といった感じでわたしに目線をやった。

 わたしはまだ仕事が始まったばかりだというのに、本当に疲れてきた。

 送迎車に乗り込み、黙々と運転した。添乗者の森さんも今日はやけに静かだった。

 なんだか気まずいな・・・

 わたしは、気にしても疲れが増すだけだと思い直し、気持ちを切り替えた。

 午前の業務が終わり、昼食の時間に入った。休憩に入ったのは、わたしと高野さんの2人だった。高野さんは、わたしが休憩に入ろうとするのを目にしてわたしに近づいてきた。

「川田くん、よかったら一緒に休憩とらない?」

 どういうわけか高野さんから休憩の誘いだ。わたしは、上司からの誘いを断ることもできないと思い、

「ぜひお願いします。誘ってくださってありがとうございます」

と、心にもない返事をした。

 またしてもスタッフルームの奥にある休憩室に通され、わたしと高野さんは昼食を共にすることになった。

 昼食を摂りながら高野さんから、

「川田くん、最近大丈夫?やっぱりあの時わたしの友人と一緒に食事に行ったりして疲れちゃった?」

 唐突に心配した口調で高野さんは以前の食事の一件を持ち出してきた。

「え?高野さん、その後お会いした時先日はお疲れ様でしたって言っても全然食事のことなんか無かった口ぶりだったじゃないですか!」

「何言ってるの?川田くん、本当に疲れているのね。わたしそんな態度とった覚えないわ」

 高野さんは、嘘はついていない様子だ。

「他の人に頼むべきだったかしら・・・」

 またしても高野さんは、それまで誰にも見せることのなかった思い悩むような表情をした。

 これは一体どういうことだ?・・・

 わたしは、高野さんが2人いるような気がしてきた。

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