all memory 最終章
君が月になった夜
真夜中の電話 君の母だと名乗る人
あの子はもう
なかなか 理解ができなかった昨夜のこと
僕は やっぱり 夜空を見ていた
悲しみの ビンテージ
蒼白の月は 別れを告げた
それはね 悲しいんじゃない
痛かった
辛いんじゃない
呪いに近かった
月 ならば
君が
本当の月ならば
聞かせてよ
もう ここにはいない あの人を
忘れなければならない理由
僕の all memoryは
埋め尽くされた君自身
全部に 蓋をして 聖なる炎に 投じよと
教えていた その声は 無慈悲な死神だったんだ
君は月になったから 思い出の中にしまってくれ
そんな事で終わるんだ 探し続けた物語の
やって来たのが最終章 end rollが回ってる
月になったって人の言う 君の歌声で 回ってる
世の中は全部
皮肉だと 誰かが言ってた本当のこと
だったら 蓋をして
終わらすから
今日という日は
僕は
僕はどう生きる
暫く悩んだあげく にね
忘れなければならない事が あるんだと知った
記憶をなくした 鳩がね 大切な鳩がね
これからを幸せに暮らすためには
辛い事全部
終わらせて
もっと 素敵な森や
優しい人たちの住む里山に
連れて行ってあげなくちゃ
君
辛かったね
僕にできることは
全て 忘れる 君のこと
君のため
壊れた鏡で お化粧をしちゃいけないよ
ちゃんと 見なきゃ
君の美しさ
今日までありがとう
僕にくれた 最高の日々
そして 君そのまま全部
本当に
消し去る日
思い出なんかに 置いておいたら
僕の破滅は世界戦になる
ありがとう
たくさんの愛を 教えてくれて
今日という日は
最後で最後
最後で最後の記念日だ
僕もおんなじ
記憶を 無くす
事にするから
思い出の中には なにもない
君を愛した事以外
2024/02/27 teodoro
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