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プロローグ エピローグ

夕陽を抱えた森の精霊たち
聞こえたら 返事をして そして
僕のためだけの
新しい 朝を連れてきて


見てたんでしょ 僕の 恋の 結末を




これからは それからで
今まで は なくなった
僕には 今から があるだけだ



素敵なプロローグを書こうよ

何故なら いい季節だからってさ

街には 恋人達が手を繋ぎ
幸せそうに見つめ合ってさ
最高を味わってる



僕は
道化師をやってあげる
おどけた芝居 仮面の下は
あなたの 想像とおりに




ねぇ
空を見て 君のいる場所で 空を

終わらない 世界の果てに
本当は 何があるかを 見たかった

僕が沢山詩を書いて 綴った空のこの色を
心に留めておいて 欲しかった




もう
愛を
囁かなくて
よくなった

もう
視線を
少し
そらしても
よくなった


一人になった僕のこと
街灯が いつかの誰かみたいに 
あたたかく 包んでる


道化師は道化師で

仲良く 肩を並べて 不格好に
おどけてみないと プロじゃないから 

通り過ぎる人だって 可笑しな僕らをみて
腹を抱えて 笑ってくれる 
目に涙いっぱい浮かべて 笑ってくれる

おかしな顔で
おかしな声で
おかしな
おかしな
おかしな 何かで 何かになるから

それが しあわせって言う僕は 
世界一の嘘つきだ もう 
救いようのない 嘘つきだ




エピローグ 舞台の終わりは 秒刻み 


失ったものが 大きすぎて 
空は逝ってしまう雲を あきらめた

風は 雨雲を 止められずに

どんな事も 慰めにはならないと 
天空が
おおあわてして 太陽を探してる

堕ちていく僕を 誰にも 止められない 
木の葉が 馬の嘶きみたいに 叫ぶんだ

誰の言葉も 優しさも
君のものとは違うから 
僕の何かが 拒絶して
真っ暗闇 海にのまれた難破船
鉛の碇みたいに
二度と浮上できないだろ

明日 地球が消えても おかしくはない




ねぇ きっと 
もう二度と 楽しいことは書けないよ

僕は 全部破きたくなる 衝動しかない


本当の 素敵なプロローグ エピローグ

それは全部
君の胸の中だから


もう

僕には
失望の
言葉しか
生まれて
来ない



本当の 愚者に なっちゃった



ただ
朝だけが
来れば
いい





2024/02/27 teodoro




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