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はたら記 vol.1

相変わらずアルバイトを、半年から一年単位で変えている私。
暫くnoteを更新しない間にホテルのフロントスタッフを半年経験して退職、今は街のど真ん中のパン屋兼雑貨店で働いている。

フロントスタッフとして働いている間はずっと緊張感の渦の中で、家に帰ってこんな文章を書く心の余裕は微塵も生まれなかったな笑

三日しかないという研修期間の短さと、無条件に負わざるを得ない果てしなく広い責任の範囲がこの緊張感の原因である。ばか短い研修期間なのにしっかり三ヶ月は研修期間の給料で働いていたのは舐めすぎ。だって、その研修日以外、出勤日の従業員は館内に五時間私ひとりがデフォルト。客室が多くないとは言え、流石に半分埋まったら二人は入れろよ。もう半泣きでお客様対応したわ。いや、泣いてたわね。いつどこから掛かるかわからない電話になかなか来ないチェックイン客。そして、PCからやってくる音のならない当日予約。マニュアルなんてやっつけだし、もう機転を利かせてやるしかないのは事故。だって、小声だけどもそこそこの価格帯の四つ星ホテルよ、、、。

客層はいい人がほとんどだったから、許してもらえたり気長に待ってもらえたりと良かった。「頑張ってくれてるのわかるからゆっくりでいいよ」と言ってくださったご夫婦に、ハグしてくれたあの海外のお客様、レビューで評価くださった人々、それは嬉しかったな。

だから、頑張れるという原動力にまでなり得ることはなかったけれども。


そんなこんなで今働いているパン屋は本当に楽だ。忙しくないし、ショウウィンドウから街の様子が常に丸見えだし。道の駅のような様々なラインナップは経営者の趣味が反映されまくっていて癖が強い。おまけに赤字覚悟のセールを度々行うため、入店されたお客様はいろんな意味で驚いている。

面白いのが、従業員のネイルを許可しているということ。只今ジェルネイルにドはまりしている私にはとてもありがたい。清潔感のあるものということは面接時に言われているため、そのラインを見極めながら楽しんでいる。ネイルがOKとされる職場はものすごく少ない。髪色もしかり。

私は常々、思っている。

自ら目に留まるような装飾をするということは、自分という存在を他者に認識させるという行為だろう。それは、特定されるということにつながりだからこそ、ピックアップされたとき恥ずかしくないというか、とやかく言われないような業務態度であろうとする意思表明になるのではないかと。

まぁ私は特別「責任意識」が強いからこう感じるのであろうな。

髪色とネイルのために諦めざるをえないバイトがいくつもあったが、そんな制約で私という人材と出会うチャンスを失って可哀そうだと思わんでもない。



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