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インド・リシケシでヨガを学んだ1ヶ月

2018年5月、インド・リシケシにて約1ヶ月間のヨガティーチャートレーニングのプログラムを受講した体験談です。

参加したきっかけ

インド・デリーの空港

ヨガはもともと好きで、自分で練習したり、たまにドロップインクラスに行ったりしていました。
オーストラリアで生活しようとすると、英語力も中途半端で当別なスキルもなかったため、生き辛さを痛感。「生きるためのスキルとしてヨガをインドで学ぼう!」と思い立ちました。ヨガの聖地と言えばインド・リシケシという理由でリシケシのヨガティーチャートレーニングのコースをネットで探し、申し込みました。

参加者に問われるヨガの経験値

リシケシの街並み

わたし自身は、ほぼ初心者。他の参加者のレベルは様々で、全くの未経験という人からヨガ歴10年以上という人までいました。ヨガインストラクターになりたいというよりも、ヨガについて、また人生について学びたいというスタンスの人が参加していた印象です。
コースは座学と実技で構成されており、実技のクラスは1日3時間程度でしたが、体が慣れるまでは様々な箇所が痛みました。日に日に様々なアーサナができるようになったり、体も変化していくのを感じました。

参加者に問われる英語力

英語力は、日常会話レベル以上はあったほうがいいです。
当時のわたしの英語力ですが日常会話レベルだったので、授業についていくのに必死でした。特にヨガ哲学授業は、教科書は無く口語で教えるスタイルだったので大変でした。また解剖学も授業では専門用語が多く、授業を録音して後で聞き直したりしていました。内容が短期間に凝縮されたコースなので、語学力のせいで内容の多くを取りこぼしていたことを後悔しています。
クラスメイト達はほぼネイティブくらいのレベルで、グループでの会話では取り残され、影で泣くことも多かったです。笑
日本人を対象に、日本語や通訳を提供しているスクールもあるので、しっかりと学びたいという方には、良い選択肢だと思います。
事前にヨガの哲学書や解剖学を自習して参加すると、より吸収できると思います。

1日のスケジュール

コースは全29日間。期間中はアシュラムに宿泊し授業を受けます。朝6時にハタヨガのクラスからスタートし、午後7時半頃にメディテーションのクラスで終了する流れでした。

各科目ついて

常設の科目は、ハタ・ヨガ解剖学哲学アライメント・アジャストメント(ポーズの調整法)メディテーション(瞑想)マントラ(賛歌)。加えて、ティーチングメゾット、シャットカルマ(浄化法)、インドの文化についてのレクチャーなど、単発の授業がありました。内容は以下の通りです。

ハタ・ヨガ
毎朝約2時間、プラーナヤーマ(呼吸法)から始まり、様々な種類のアーサナを練習していきました。

解剖学
細胞、血管、筋肉、骨格、神経についてなど、ヨガインストラクターとして必要な解剖学の知識についての学びました。

哲学
『ヨガ・スートラ』(インド哲学の1波であるヨーガ学派の教典)の第1章の内容を中心に学びました。

アライメント・アジャストメント(ポーズの調整法)
正しいアライメント(ポーズの取り方・筋肉の使い方)について、また、生徒へのアジストメント(ポーズを取る際の姿勢の調整法)の方法について学びました。ペアワークでの実践・実習もありました。

メディテーション(瞑想)
座位で行うメディテーションに加え、仰向けになった状態で行うヨガニードラの実践を行いました

マントラ(賛歌)
マントラとは、人間を高い意識状態に導くサンスクリット語(インドの古代語)の音節、フレーズのことで、お経のようなもの。クラスの始まりにはこのマントラを唱えます。数種類のマントラの解説と発音を学び、実際に唱えていきました。

ティーチングメソッド
授業の組み立て方、生徒への指導法、ヨガスクールに適した環境づくりについてなど、実際にヨガインストラクターとして指導を行う際のテクニックの基礎について学びました。最終週には、生徒それぞれが自身のクラスを担当する実習を行いました。

シャットカルマ(浄化法)
シャットカルマ
(鼻の洗浄:専用のナティポットに人肌の塩水を片鼻から流し、反対の鼻と口から流し出す)、ストラ・ネーティ(鼻の洗浄:細いラバーの紐を片鼻から通し口から引っ張りだす)、ヴァマン・ダウティ(胃の洗浄:人肌の塩水をコップ5~6杯飲んだあと、喉に指を入れ全て吐き出す)の3つを実践しました。

食事について

リシケシは街自体が菜食主義で、レストランやカフェなども全てベジタリアンです。
アシュラムでの食事は、朝昼晩の1日3食。数種類のおかず+ライスやチャパティなどの主食を1皿にのせたターリーと呼ばれるスタイルで提供してくれました。

ヨガティーチャートレーニングを受けてみて

ヨガ漬けの日々を送り、菜食の食事を1ヶ月続け、リシケシというとても神聖な土地で過ごす日々は、身体にも心にもとてもポジティブな変化を与えてくれました。わたしにとって一番大きな収穫は、「ヨガとは生き方である」という価値観に出会えたことだと感じています。

ヨガインストラクターを目指す方も、自分のためにヨガを深めたいという方も、新しい経験をしてみたいという方にも、ヨガインストラクター養成講座は面白いきっかけになると思います。

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