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B1 第7節 GAME1 Bリーグ2023-24 | 名古屋ダイヤモンドドルフィンズ VS 長崎ヴェルカ

11/8     ドルフィンズアリーナ


⭕️注目ポイント


今シーズンからB1昇格の話題のチーム長崎。西地区の上位で争うライバルチームの1つ。
とにかくペースが速い。
どこまで付き合うのか。高速バスケで対抗できるのか。対策はあるのか。
個人的にも長崎は1試合通して初めて見るので、楽しみなGAME。

⭕️試合結果


101-97
4点差で勝利

重要スタッツ
リバウンド
名古屋 OR 15 DR 34 TR 49
長崎   OR 5 DR 25 TR 30

試投数
名古屋 2pt 40 3pt 34 FT 23
長崎   2pt 36 3pt 31 FT 26

シュート成功率
名古屋 2pt 60% 3pt 38.2%
長崎   2pt 50% 3pt 45.2%

⭕️注目選手

・齋藤

4Qの爆発でチームを勝利に導いた。
伊藤のファウルトラブルを見事にフォローした。
代表活動で遅れて合流し、コンディションが悪くてプレイタイムが伸びないが、本来の姿を見せてくれた。
4Qに、驚異の連続得点と、マークを引き付けたところでパスを散らして攻撃を牽引。
まさにゲームを支配した。

・フランクス

エースとして得点でチームを引っ張った。
4Qの齋藤の爆発がなければ、文句なしのMVP。
試合ごとに連携が良くなっている。まだまだ伸び代がたくさんある。

・佐藤

本領発揮。レイパークスジュニアや中東がイマイチ調子か上がらないのと、菊池が欠場で出場時間か伸びたのかもしれないが、見事期待に応えた。
大事な場面でのスリーポイント。
オフェンスでのスペーシングとカッティング。
ディフェンスでのポジショニング。
どれも素晴らしかった。

・馬場

レベチ
異次元
NBA挑戦している選手はやっぱりものが違った。
ドライブしている時の馬場は最強。
馬場の圧倒的な存在感が、齋藤の覚醒を呼んだのかもしれない。

⭕️試合内容

・1Q

ミスが多い立ち上がり。馬場と長崎の雰囲気を意識しているのかどうか。
幸い長崎にもターンオーバーがあるので、大差はつかない。
そこから長崎のシュートが入らない間に、中東、フランクスの得点で追いついた。スミスがいないラインナップなので、お互いにペースが速い。
4分経過して、齋藤、レイパークスジュニアが入った名古屋。徐々に落ち着いてきたが、長崎にまだミスが多いので、名古屋リードで中盤戦。
スミスが登場。戦況はどう変わるか。
最初にローポストでボールを持った時に、長崎はダブルチームを仕掛けてきた。レイパークスジュニアがフリーでカッティングするが、スミスが気づかず須田にパスをするミス。
デニスHCがベンチ前で激オコ。
名古屋はゾーンディフェンスで対応。
17-11、残り時間4分で、長崎のタイムアウト。
その後も名古屋はゾーンディフェンスが効果的で、長崎は4ポゼッション得点なし。
名古屋はリードを広げるチャンスだが、シュートが入らず。
終盤に入ると、量チームシュートが入り出して点の取り合いに。
最後にスピードのないソアレスとスミスをドライブで狙われて失点。
25-22

・2Q

名古屋はスターターに戻す。またペースが速くなる。
長崎がスリーポイントシュートのアテンプトをどんどん増やしてきて、確率も徐々に上がってきた。
スリーとツーの差で少しずつ点差がつまり、3分半経過して追いつかれた。
31-31
ファウルでフリースローを与えて名古屋がタイムアウト。
ここでスミス登場。
フリースローで長崎に逆転を許す。
長崎のスリーポイントが威力を発揮して雰囲気が変わってきた。
35-36でオフィシャルタイムアウト。
名古屋はスミスのスピードが重荷にならないように配慮して、点の取り合いをしているが、長崎のペースになってきた。
名古屋は何とかディフェンスで粘っているが、息が合わずにターンオーバーが続く。
残り時間1分15秒
37-40
リズムが悪い名古屋がタイムアウト。
ここでスミスが攻守でファインプレイ。
そして、中東のスリーポイントシュートで42-40
長崎タイムアウト。残り時間53秒。
互いに点を入れ合うが、最後のポゼッションで名古屋がターンオーバー。速攻で締めくくられた。
44-47

・3Q

スミスインでスタート。
フランクスにボールプッシュを任せたシーンで8秒オーバータイムを取られた。任せる時も、周りはフォローを忘れてはいけない。
そしてマークが少しずれたら即打つスリーポイントでやられた。
しかし、名古屋もフランクスのスリーポイントなどで応戦。何とか付いていく。
ディフェンスが激しくなってきて、当たりが強くなり、両チームにアンスポが出て少し荒れてきた。
残り時間6分30秒で伊藤が4つ目のファウル。これから齋藤の負担が大きくなる。坂本の繋ぎに期待。
名古屋はすでにチームファウルが5つのためフリースローが負担になってくる。
長崎リードで進行する中、ファウルの判定にイラだった長崎のパーキンスがベンチで物を投げつけそれがコート内に入ってしまいテクニカルファウル。
長崎にペースが完全に渡るのを免れたかに見えたが、名古屋はフリースロー計3本全て外してしまい、速攻で馬場にバスケットカウントを決められた。ワンスローも入り、6点ビハインド。ここは粘りが必要な時間帯。
齋藤のジャンパーが連続して外れている苦しい状況。リバウンドを馬場に取られると、高速でボールプッシュされていきなりピンチになるのが厄介。ボンズにコーナースリーを決められて9点差に開いて名古屋がタイムアウトアウト。
残り時間5分。
スミスアウト。
交代して入った佐藤のカッティングとフランクスのアシストでやっと得点が動いた。
さらにディフェンスのミスで佐藤がフリーになり貴重なスリーポイントシュートを決める。一気に5点差まで詰めた。
さらに、ソアレスのスリーまで決まり2点差で長崎がタイムアウト。
完全にイーブンに戻した。
ここからはお互いが高速バスケを展開。目まぐるしく攻防が入れ替わり、高確率でシュートが決まるシーソーゲームに。
おそらくらスミスがいない本来の名古屋の姿でもあるので、真っ向から撃ち合いを挑んでいる。
この時間帯はボンズのシュートが落ちる気配を見せなかったため、追いつきそうで追いつけなかった。
齋藤は6分半プレイし続けたが、4Qどうするのか。
72-74

・4Q

メンバーは伊藤とスミスがイン。
この辺りが勝敗を左右するポイントになるかもしれない。
しかし、まずはレイパークスジュニアがファウルトラブル。連続でファウルして4つに。
長崎優勢になっているが、これぞ中東という絶妙のカッティングが決まるなど、名古屋も何とか付いていく。
長崎のディフェンスに苦労する名古屋。ターンオーバーから失点し、中東の速攻がオフェンスチャージングで腕を痛めるという厳しい展開。
残り時間7分半で、齋藤を投入し、スミスもベンチに。点差は7点ビハインド。
すぐに状況の打開はできないが、このタイミングで長崎がアウトオブバウンズのヘッドコーチチャレンジを使って、失敗したのは大きい。1つポジティブな要素が生まれた。
ここで中東に代えて佐藤。
残り時間分半で名古屋ほチームファウルが5つ。ファウルトラブルは大きな負担。
フリースローで9点差。
長崎ディフェンスがプレッシャーが厳しいからか、齋藤がパスミスでターンオーバー。馬場が鋭いドライブからの華麗なプレイを見せて、オフィシャルタイムアウト。
76-87。完全に長崎ペース。
メンバーはソアレスに代えてスミス。
最初のポゼッション。スミスのインサイドを強調しておいて、ダブルチームを引き出して、フランクス、齋藤と見事なボールムーブで、フリーの齋藤がスリーポイントシュートを決める最高の形。
お互いにディフェンス強度が落ちず、攻めあぐねる展開。
抜け出したのは名古屋。齋藤がショットクロックギリギリでタフなスリーポイントをねじ込んで、ついに5点差。残り時間は3分半。逆転の可能性が見えてきた。会場のボルテージがもう1段階上がってきた。
さらに畳み掛ける齋藤。ディフェンスでマークマンを離してインサイドをケア。しかしフリーの選手にパスを出す瞬間を読み切ってパスカット。
速攻で須田のスリーはマークが厳しく打てないが、パスを捌いて佐藤がフリーでコーナースリーを決める。
85-87
残り時間3分。長崎がタイムアウト。
この2分間で齋藤が爆発。9-0のランに成功。
再開直後、長崎は森川がアーリーオフェンスでコーナースリーを決める。
名古屋はすぐに齋藤がスミスのピック1発でできたマークのズレでスリーポイントを決め返す。
長崎のオフェンス。馬場がトップの位置からドライブで切り裂いてレイアップ。
名古屋は須田のスリーが外れる。
88-92 残り時間2分。
長崎は速攻を出さずにオフェンスを組み立てる。パーキンズがスミスをスピードで置き去りにしてレイアップ。しかしまさか外れて、齋藤がボールプッシュ。
そのまま一気にゴール下まで駆け上がりレイアップを決める。
90-92
齋藤が狩俣に対するディフェンスでファウルを取られてフリースロー。
狩俣が1本外して、90-93
名古屋は、齋藤がスミスのピックでスリーを決めた時と同じ陣形で、まったく同じセット。
長崎ディフェンスは対応して、ピックにかからず齋藤に狩俣が追走。
齋藤はここでスミスとリピック。今度は狩俣がスミスの壁に捕まり、マークのズレが生じる。すかさず齋藤がスリーポイントシュート。
これをまたも決めて93-93
同点で、残り時間1分16秒。

長崎は馬場に託す。ハーフラインあたりからアイソレーション。上空のビジョンを見上げてクロックを確認するところまで絵になる。
スミスのマークマンのパーキンズがスクリーンに近づいてくると、一気にドライブ。須田を置き去りにし、スミスをあっという間に抜き去り、ゴールへ直進。カバーに入った佐藤がブロックに飛んだところを、ダブルクラッチでかわしてリバースレイアップを決める、ビッグショット!
今のBリーグでこれができるのは馬場しかいない。

93-95
残り時間58秒。
名古屋は齋藤がボールプッシュ。
スミスがピックに近寄るが、リジェクトでドライブ。
カバーでディフェンスが収縮したところで、外のフランクスへキックアウト。
フランクスがキャッチアップスリーを決めて逆転!

96-95
残り時間46秒。
長崎のオフェンス。5アウトから、ボールムーブして、パーキンズがドライブして、キックアウト、最後はボンズから馬場にパスが渡りスリーポイントシュート。これが外れて残り28秒。

名古屋はボールキープに入り、長崎はファウルゲーム。
フリースローを須田が2本きぅちり決めて、ボンズが同点を狙ったスリーポイントが外れて決着。
馬場の速攻にレイパークスジュニアがいらないファウルをしてしまい、バスケットカウントで、最後にワンチャンス与えてしまったが、リバウンド勝負に勝ってことなきを得た。
最終スコアは、101-97

⭕️総評

超高速バスケ(スミスがいない時)の撃ち合いで、シュートが高確率。
スミスがいる時はリム周りで肉弾戦。
総じてハイペース、ハイスコアゲームで、日本代表の馬場がいる。
そして最後まで勝敗が分からず、クラッチタイムの齋藤と馬場のスターパワー炸裂。
とんでもなく面白いゲームだった。
ハイペースの試合としては、ベストゲームに選ばれる可能性あり。

それにしてもよく勝てた。
リバウンドを圧倒して、攻撃回数を増やした事が勝因か。
フリースローは長崎の方が多く、シュート成功率は長崎のスリーが驚異的だった。

長崎の強さを思い知るとともに、馬場の異次元の強さを体感した試合だった。
同じ西地区のため、また3回対戦があるのが楽しみですらある。
今回、最後は齋藤の爆発がなければ厳しかった。

⭕️余談

スペシャルゲスト、なかやまきんに君。
メジャーなゲストがどんどんくるようになった事が感慨深い。

満員の会場の雰囲気はバスケットLIVE越しでも凄い。
ついにドルアリでこんな景色が見られるようになってきた。
これは、CSをホームで開催できた時には、最高の空間にできる力がついてきた。


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