見出し画像

R5.4.23 ちょっと訳読

今日からできる限り毎日その日に読んだ本について言及しつつメモしていこうと思います。理由はみんな毎日本を読んでは何かコメントを残していてすごいと思ったからです。

読んだもの

今日はS.Cavellのこの試論集のうち、新版に際して寄せられた前書きを3パラグラフだけ訳読しました。3ページじゃないです。3パラグラフです。もとの英文がすごく読みにくくて、だから解釈も大変だし、英文法分解するのも全然。

内容にちょっと言及してみます。
1段落目: この本はカヴェルが最初に書籍として出した本だよ。そしてこの本での議論から、後に私が論じることなるいくらかの思索の予兆みたいなのが出ているよ。その事実に気付かされるごとにカヴェルは自分がまだ哲学する余地を感じる。
2段落目: この序文では、収録した試論がそれぞれどういう経緯で書かれたのかを紹介していくよ。
3段落目: 最初の2本の論文はよく一緒に収録されたりもしたもので、ペアとしてよく扱われていた。これらの試論は、どのようにして発話したり含意しているかっていう問いだけじゃなくて、その言うときにどのようにして言おうとしているのかを慎重に考えることによって、世界、他者、そして私自身と、発話やその含意のあり方がどのような関係にあるかってことも問うているよ。

さて、問題はこの3段落目ですね。文の構造自体が複雑なのもさることながら、ここでやった要約の中身も何だか難しいことを言っているようで、その解釈と、その解釈を日本語に起こすのとで2時間くらい悩んでしまいました。

これじゃ駄目だと思って、迷惑を承知で友人に頼ったら、サササっと訳してくれて、頭いいなぁと感心しました。その友人にはすごい迷惑そうな表情をされてしまいましたが……。

どうやってうまく訳読していくか

こういうような苦労をあまりしたくなくて、どうにかして自分の力を何かしらのツールを使って底上げしたいと考えるわけです。
今はとりあえずDeepLに突っ込んで、それを元に自然な訳にしたり、誤訳と判断したものを直したりするわけです。でもこの修正作業が本当に難しい。

というわけで私は次のようなことをしました。

  • DeepLに突っ込む

  • 英文をChatGPTに突っ込んでパラフレーズしてもらう

  • パラフレーズしてもらったものをDeepLで訳して、自分の解釈と戦わせる

  • さらに英文をChatGPTに訳してもらう

  • 2つの機会翻訳と、AIによるパラフレーズを参照しながら、もう一度訳に挑戦する

ここまで書くと、もはや最初から自分の手で訳した方が早いのではないかと思うわけですが、ある程度は質を底上げできるので、こうするしかないのです……。
しばらくは時間をかけてじっくりと上のやり方で訳読していく予定です。

読んだ本の解釈

結局今日読んだ部分の内容はどういうものだったのでしょうか。

会話そのものを問いとして引き上げた、ということだと私は考えています。そのように日常言語そのものを問うことによって、カヴェルは自己認識や懐疑論の諸問題に立ち向かおうとしたんだって総括しているように、私には感じられます。早く話題の論文に取り掛かりたいところですが、まずは比較的内容をまとめてくれている新版への序文をしっかり理解しようと思っているわけです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?