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なんでスーパー陽キャな佐々木久美が好き?

 かつて何名かのアイドルを推してきましたが、現在進行形で推しの佐々木久美が今まで推しとはまるで違うじゃないの、と気付きました。

 私が好きになったアイドルで多かったのは、根っこがキモい子です。
 キモいってめっちゃポジティブな意味で。
 例えば、あるジャンルに熱狂的な子だったり、コミュニケーション力が高いのに考え方が尖ってるなと伝わる子だったり、おしゃべりが上手じゃないけどある分野は突出している長門有希的な子だったりと。
 その子たちには根っこのキモさがありました。ぬぐいきれない二軍感というか。スポットライトが当たらない場所にいたけれど、アイドルになってスポットライトを浴びて可愛く美しくなった子。

 けれど、我が推し佐々木久美は明らかにスーパー超絶一軍で、キモさが見えない。クラスでみんなと喋るし、学校行事も率先してやるタイプ。
 しかも特別扱いされる一軍。
 例えばクラスの頂点に君臨するイケイケ女子が「〇〇無視しようぜー」と最低な伝令を出したとします。
 でも、取り巻きも、本人も、佐々木久美にはその口裏合わせが伝えられないと思います。もし佐々木久美とターゲットにされた子が話していたとしても、全員が黙認してしまう。それぐらい誰もが佐々木久美には嫌われたくない、そんな感じがします。


 佐々木久美の魅力ってなんだろうと考えた時、上位に挙げられるのは「優しい」とかだと思います。「可愛い」「面白い」「声がいい」「品がある」も言わずもがな。
 でも、みんなから優しいと思われてるだけで、私はその人のことを大好きになるかしらと人差し指をこめかみに当てて考えても、ピンときません。
 「優しい」って人間界にたくさんいます。それが理由だぜ! って天邪鬼な私は思わないはず。


 人差し指をコネコネしていると、あるキャラクターが浮かびました。
 『美女と野獣』のベルです。
 
 私、ベルってプリンセスの中で唯一“仮に容姿が特別でなくても成立するキャラクター“だと思っています。 シンデレラも人魚姫も髪長姫も白雪姫も、特別な容姿への一目惚れがないと成立しない物語だと思います(この話を友人にした時、3人くらいにブチギレられました)。
 でもベルって器量の良さと懐の深さで、心を閉ざした野獣の王子様や、家具になった召使いたちと打ち解けたことでプリンセスになれたわけです。
 めちゃくちゃ人間性ありきの物語。もちろんベルも佐々木久美も、特別に可愛いです。

 ベルがすごいところって、王子様に“野獣の外見通りの行動“から、“本来の自分らしさ“を取り戻させたところです。「こいつだったら、こんな部分を見せてもいいかな」って。


 番組で共演しているオードリーの若林さんという私の王子様が、番組内で最初にラジオのような振る舞いをしたのが佐々木久美だったと思います。
 神様、否、若林さんはめちゃくちゃ空気が読める人です。人との距離感をとても気にする人。
 そんな若様に、相方のカスミンと同じような振る舞いを引き出させ、なおかつ継続させてる女の子ってすごすぎる。私が大好きな、ラジオのノリをしても大丈夫だと思わせた女の子。
 めちゃくちゃベルです。
 まあベルはあんなにボケませんけれどもね。

 
 佐々木久美って日向坂のメンバーと一緒にいる時が、特にめちゃくちゃ楽しそうです。
 勝手な見解ですけど、佐々木久美は「アイドルの魔法の時間は永遠には続かないこと」を強く自覚しているんじゃないかなって思います。
 だからみんなが楽しく面白い時間をより長く作れるように、器量と深い懐を最大限に使っているのかなって。

 彼女が一番大切にしている時間が、ずっと続けばいいなって思います。ハグハグ。
 
 

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