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【UW映画感想】#27『シコふんじゃった。』【藤堂貴文】

日本の国技、お相撲を題材にした数少ない作品。
最近だとNetfrixで配信された「サンクチュアリ」もその一つだけど、個人的にはハマらずシコを踏むことはなかった。どうにかシコが踏めないかと思い、この作品にたどり着いた。

「サンクチュアリ」は大相撲が舞台だが、本作品は学生相撲を舞台に、とてもコメディなタッチで相撲について描いている。
「サンクチュアリ」が青年誌で連載されてる作品だとしたら、「シコふんじゃった。」は少年誌で連載されてるような作品だと思った。青年誌でもなく、少年誌の中でもジャンプ・マガジンでもなく、週刊サンデー。青年誌ほどアダルトじゃなくて、ジャンプみたいに熱血せず、マガジンほど砕けてない。なんかユルいけど、しっかりスポ根もやる感じがあだち充の漫画っぽい。これは押川なら解ってくれるはず。
物語の終盤で、相撲のしきたりで有名な「土俵の上は女人禁制」にガッツリ触れるシーンがあって、監督的にも当時の風刺を込めてその展開を作ったらしいけど、それをすごくエンタメ的に消化していて、メッセージ性は受け取りつつもクドく感じることがなかった。それもなんか良かった、ちょうどいい感じで。
空気感的に、「ウォーターボーイズ」とかの矢口史靖作品が好きな人は絶対シコ踏んじゃうと思います。あと、主演のモッくんこと本木雅弘さんがカッコ良すぎてそこもシコ踏みポイントです。

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