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ガルトゥング博士の逝去を悼む


平和学の第一人者で「平和学の父」として知られるノルウェーの学者、ヨハン・ガルトゥングさんが17日に死去した。93歳だった。オスロ国際平和研究所(PRIO)が発表した(『朝日新聞』デジタル)。
ガルトゥング博士は、戦争のない状態を「消極的平和」として、貧困や差別といった構造的暴力のない「積極的平和」を目指すべきだと提唱し、平和学という新しい学問を切り拓いたことで知られております。

謦咳に接したこともあり、いちばん大変な「あのとき」、そっと背中を押してくれたのもガルトゥング博士でした。

ウクライナの問題をはじめ、世界全体が逆コースをたどるなかで、ガルトゥング博士の知見と軌跡は、いまこそ参照されなければならないものだと確信を強めています。

僕自身は、アカデミズムからは遠く離れてしまいましたが、その松明は頭と心のなかで灯し続けています。

地方で生きる、あるいは地方議員として生きる今、いますぐ具体的に何かができるわけではありませんが、それでも構造的暴力の逓減には尽力できるものと確信しながら、活動を継続しております。

ここに謹んでご冥福をお祈り申し上げるとともに、できることからの挑戦を続けていくことをお約束申し上げ、お悔やみの言葉にかえさせて頂きます。





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氏家法雄/独立研究者(組織神学/宗教学)。最近、地域再生の仕事にデビューしました。