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国家試験の勉強方法とスケジュール

今回は管理栄養士国家試験の受験勉強スケジュールについてお話します!
この記事を読んでくださっているあなたが、
大学3年生なのか4年生なのか、または既卒で受験するのか…
条件によって若干勉強方法やスケジュールが異なってきますね。
見出しから自分に当てはまる部分を読んでくださいね!


分野別の概要

本番の試験時間と分野

まず、試験は毎年、2月最終週もしくは3月最初の週の日曜日に行われます。(令和5年度は、令和6年3月3日に行われました)
試験時間と分野は画像の通りです。
全200問(各1点)中、120点(60点)獲得で合格となります。
他の国家資格にあるような必須問題等はありません。
続いて各分野の概要と、画像中にある【理解】【暗記】のバランスについて解説します。

第1優先:人体・臨床栄養・基礎栄養

【人体の構造と機能及び疾病の成り立ち】
【臨床栄養学】【基礎栄養学】
この3分野は内容のほとんどが<理解>する必要があるものです。
内容も多く複雑であり、暗記だけでカバーするのは不可能!
また問題数も多いので、勉強にかかる時間も多くなります。
理解した内容を文章(問題)で確認する、というイメージを持ってください。
例えば…
胃の構造と機能(人体)を勉強し、流れで胃の疾患を勉強する(臨床栄養)
その中で胃で行われる消化吸収について勉強する(基礎栄養)
という勉強の仕方がオススメです!

「何から勉強を始めよう…」「何がわからないかわからない」
という人は、この3分野から勉強を始めましょう!
初期から始めて、ずっと続ける!それがこの3分野です。

たくさん解いて慣れよう:食べ物と健康・栄養教育論

【食べ物と健康】【栄養教育論】は画像中にあるように
過去問が重要になってくる分野です。
よく<過去問5年分をやり込めば点の上がる分野>と言われます。
それは、問題の出題パターンが他分野と比べると限られているからです。
もちろん出やすい問題や稀な問題の差はありますが、問い方はそこまで変わりません。過去問を中心に勉強し、わからない部分は調べたりまとめる、という勉強方法がおすすめです。
(ここだけの話…)
近年構造式の問題が出題されていますが、今のところ1問だけです。
苦手な人は後回しにしましょう。満点でなくていいのです。
確実に解ける問題を増やしていくことが大切です。

最新データと経験で解く:社会環境と健康・給食経営管理論

【社会環境と健康】はほとんどが暗記です。
統計やオッズ比の計算、罹患率や最新データなど
苦手だという声もよく聞きますが、AとBを比較して覚えるようなものも多いです。(動態統計と静態統計、保健所と市町村保健センター、など)
暗記の仕方やまとめ方を工夫し、いかに上手に覚えるかが大切です!

【給食経営管理論】は管理栄養士国家試験を受験する人ならば必ず経験している臨地実習での経験を思い出してください!
調理後の料理温度の確認、しましたよね?
食缶を床に置く…なんてこと、なかったですよね?
最も実感を持って覚えることができる分野なので、しっかり思い出しながら勉強することが大切です。
また近年は作業動線や作業手順の問題もしっかり出題されるようになってきたので、実際の現場や具体的な状況を想像することも必要になってきます。

高校生の頃を思い出す?:公衆栄養学

【公衆栄養学】も暗記が多い分野です。
法律や施行年号を覚える必要があるので、正直に言うと
始めるのはもう少し後でもOKです。
(早々に覚えてそのまま覚えていられる人はいいのですが、だいたいの人は他の分野をやっている間に忘れてしまうので…)
ただ、〇年〇〇法施行など、高校生の頃にやった勉強方法が活きる人もいるかもしれません。色分けしたり、壁に貼ったり…何度も目にして記憶に刷り込んでいきましょう!

単体でやる,まとめでやる:応用栄養学・応用力試験

【応用栄養学】は内容のほとんどがライフステージ別の栄養学です。
今日は乳児期を、明日は高齢期を…など、単体で勉強することが容易な分野なので、他分野の間の息抜きにやってみるというスケジュールもいいかもしれません。

【応用力試験】は皆さんも知っての通り、全分野のまとめ問題です。
ほとんどが臨床栄養学系の問題ですが、その他計算力や栄養教育論的な知識も必要になってくるので、最終まとめと思っておきましょう!
そのため、<今日は応用力試験をやろう!>ということはほとんどないかと思います。模擬試験で実力試しをしつつ、冬頃になってきたら力を入れてもいいかもしれませんね。

まとめると…

順番に各分野を解説してきましたが、最後にもう1度まとめると
最も優先すべきなのは
【人体】【臨床栄養】【基礎栄養】の3点セットです!

その勉強の合間に他分野を勉強していくのが最もオススメのパターンです。

ujishio4年次の勉強スケジュール

ujishio4年次のスケジュール(前半)

私の夏頃までの勉強スケジュールは画像の通りです。
実験系の卒業研究ゼミに所属していたので、午前中は研究、午後から勉強ということが多かったです。
私はあまり勉強効率が良い方ではなく、賢いタイプでもなかったので、とにかく勉強に時間がかかりました。とにかく時間があるときには勉強していました。
夏頃までは手探り状態で勉強をし(主にノートまとめ)
勉強方法が確立されてからは過去問や模擬試験を何度も解いて、問題を解くことに慣れていきました。
現役受験生の方はそれぞれの学校の授業やスケジュールもあると思うので、自分に合わせた勉強スケジュールを探してくださいね。
なにより大事なのは
自分に合った勉強方法をとにかく早く見つけること!

既卒受験の方へ(隙間時間勉強法)

お仕事をしながら受験される方
自己学習をしながら受験をされる方…
インスタグラムを通じてたくさんの既卒受験生の方の声を聞いてきました。
そもそもまず、受験を決意し、頑張ろう!と思った皆さんのやる気に深く感服いたします。
私はありがたいことに4年生の養成校に進学し、勉強する環境を用意してもらえたことで、マイペースに受験することができました。再チャレンジの人も、何年か越しに受験を決意した人も、全ての人を精一杯応援したいと思っています。

まずは勉強できる時間を確認しましょう

まずは自身の生活リズムに合わせて、勉強できる時間がどのくらいあるのか確認してみましょう!例えば育児の合間や通勤の電車の中、寝る前の数分だけでも構いません。自分に合わせて勉強方法と時間を確立しましょう。

勉強時間が確立しにくい②④⑥の方…
画像内に出てくるものについて解説します。

タブレット学習に使える“GoodNotes5”

https://www.goodnotes.com/jp

“GoodNotes5”はiPad、iPhone、Mac用のノートアプリです。
手書きでメモをしたりPDFやPowerPointを保存できるので、多くの資料を持ち歩く必要がなくなります。
iPadやMacを買うことは容易ではありませんが、継続的に勉強に使ったり、仕事や日常生活の関係上どうしても勉強場所や時間が確保できない人にはおすすめです。また、OneNoteというアプリも使いやすいと思います。

今日の5問

https://everyday-5question.com/

グッピー

https://kokushi.guppy.jp/nrd/

どちらもインスタグラムでよく見かける、問題練習アプリです。
問題練習系のアプリはいろいろあるので、自分に合ったもの、使いやすいものを試してみてください。いつも満足いく解説があるとは限りませんが、隙間時間に勉強するにはピッタリだと思います。

さいごに【付箋ノート】についてです。
こちらもインスタグラムでよく見かけますね。付箋ではなく、自分で作ったまとめノートで勉強するのも良いと思います。付箋ノートの利点は
・気楽に並び替えができる
・限られた範囲に書くのでまとめる能力がつく
・付箋ごとの色分けにより覚えやすくなる
など様々です。気楽に持ち歩けるのもポイントですね。

さいごに…

長くなりましたが、最後にもちろん
ujishioゼミの勉強投稿も活用してくださると嬉しいです!
これから詳しい解説投稿も増やしていこうと思うので、自分に合った方法で合格に向けて頑張っていきましょう!

最後まで読んでいただきありがとうございました♪

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