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【感想】劇場版ハイキュー‼︎ゴミ捨て場の決戦 ★★★★★

『劇場版ハイキュー‼︎ゴミ捨て場の決戦』を観劇してきました。原作、アニメ、舞台の全てのハイキュー‼︎作品のファンとして、出来れば全力で1億点をあげたいと思わせてくれる、最高の作品です。ストーリー構成も作画も音楽も声優さんも全部素晴らしいです。
研磨の言葉を借りると、

バレーを教えてくれてありがとう。
あー、楽しい。

まるでハイキュー‼︎の全てがこの二行の台詞に凝縮されているようです。

横断幕はかっこいい!

ずっと前から楽しみにしている映画ですが、実は今朝映画館に向かう時に、急に「あ、怖い。行きたくないかも」と思うようになりました。結末をとっくに知っているので、観に行ってしまったら、大好きな音駒高校が…、観に行ってしまったら、このワクワクする気持ちが終わってしまう、と思うと、まだ始まっていないのに既に一抹の寂しさを感じてしまいました。
しかし、いざ劇場に入り、鴉が綺麗な空を横切るシーンを観ると、全ての雑念が一瞬で消え、自分もあのオレンジコートに立っているみたいな気持ちになりました。
最初から最後まで、一切の無駄がないです。試合のテンポがとても良くて、途中時々カットインする回想シーンは涙無しで観られないほど懐かしくて熱かったです。烏野、音駒、あと解説してくれるライバル校の選手たち、みんな全力で、楽しそうで、キラキラしています。中盤からずっとハンカチを片手に、最後に烏養監督がテレビ画面越しに手を伸ばしたシーンは、何故か烏養コーチの声優さん田中一成さんのことをふっと思い出し、スクリーンがあまり見えないほど涙を流してしまいました。

今回は尺の問題もあり、音駒、特に研磨と黒尾にフォーカスしたストーリーになったため、スポットライトを浴びる機会がなかった選手もいて、それが唯一の残念な点かもしれません。個人的にはツッキーと山口のサーブ&ブロックや、スガさんと影山のダブルセッターのシーンをもっとじっくり観たかったです(やっぱりスガさん最高。スガさん推しとしてめっちゃはしゃいでいる姿を観られて満足です笑)。それでも、限られた時間で最大限の描写をしてくれたおかげで、感動の余りに震えてしまいました。
もちろん、クロと研磨、研磨と日向、日向と影山の関係性の描写は言うまでもなく、天才です。

大好きな作品を語るとどんどん語彙力が無くなってしまいます。とりあえず、最高でした。何度でも劇場で観たいと思います。

やはりスガさんは一番大好き

★☆★☆以下ネタバレあり☆★☆★

一番好きなシーンについて語りたいなぁと思いつつも、一番を選ぶのは本当に難しくて語りが長くなりますので、とりあえず無理して個人的にインパクトの強いシーンベスト3を出したいと思います(なんで無理する?笑)。

第3位。
日向を鳥籠の中に閉じ籠める時の研磨の顔。

今回は猫と鴉との対決を意識しているか、研磨の作画が時々猫に似ています。可愛い猫の場合(口が猫になったシーンはとても可愛かったです‼︎)もありますが、このシーンは獣としての猫に全振りした作画でぞくっとしました!
予告編に出た研磨のにぃっとした笑顔にテイストが近いかもしれません。

第2位。
ツッキーの笑顔。

10年前、初めて漫画で出会ったひねくれ少年月島蛍くんがあんなに天真爛漫な顔で楽しそうに笑うシーンを大画面で観られるなんて…
もう涙が止まりませーーーーん!
クロも木兎さんも赤葦もありがとう!

そして第1位…
言うまでもなく、最後のラリー戦の一人称視点!

自分も大変下手くそですがバレーボール経験者です。バレーボールが天井に付くほどまで飛んでいる時の景色とか、慌ててボールを追い付く為の目線とか、ネット越しで見えてくる相手選手の動きとか、全てが怖いほどリアルで、加えて研磨の息切れした呼吸音が映画館の空気を包み込んで、結末を分かっているのに、物凄く張り詰めた緊張感でした。

あとは、寂しいですが悲しくないエンディングも好きです。本当に素晴らしい試合を経験できていれば、試合に負けた悔しさのほか、やり切った達成感もきっとあるでしょう。みんなそうですが、一番夜久くんの笑顔にグッと来ました。

いやー、
やっぱり、バレーボールって楽しいですね。

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