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暗号通貨の世界で起こる詐欺について暗号通貨主婦が思うこと

暗号通貨を利用した詐欺(スキャム)

昨年から概ね予測はしていたのですが、暗号通貨を利用した投資詐欺やフィッシングなど様々な種類の詐欺が、現在急増しています。暗号通貨業界関係者が各々で、詐欺被害に遭わないよう注意喚起をしているSNSの投稿を、以前にも増してよく見かける様になりました。

傾向として、昨年話題になったNFTやメタバースを語った詐欺を多く見受けます。私が感じているだけかもしれませんが、暗号通貨の新技術として流行ったものは、その後半年から一年あたりで必ずと言っていい程、詐欺の手口に悪用されている印象があります。

暗号通貨は市場がまだまだ整備が追い付いていないのが現状なのですが、技術進歩は凄まじく、毎年新たな進化を遂げている業界なので、理解するにも幅広い知識だけではなく、この進歩やトレンドを追いかけて学ぶ事も必要です。インターネットの特徴をうまく悪用している詐欺もあります。

今回は実際に私が気をつける様にと教わってきた、詐欺の手口について幾つかご紹介します。

フィッシングスキャム

公式サイトなど、本物に似せて作られたフィッシングサイトを使った詐欺です。つい先日もNFTの取引所として有名な『Open Sea』からフィッシングスキャム被害者が出ているので『opensea.io』以外のリンクはクリックしないよう気を付けてほしいと注意喚起されていました。

フィッシングスキャムは、暗号通貨を保管するウォレットや、取引所に似せたサイトを作りユーザーを誘導します。

パスワードやメールアドレスなどの個人情報を入力させて、取引所の資産もろとも抜き出してしまいます。特に、検索サイトを利用して取引所やウォレットを検索する方も多いと思うのですが、SEOというのはお金を支払えば対策できてしまうので、詐欺師が偽サイトの方へ誘導することは出来てしまうのです。

取引所や暗号通貨のサービスを装った迷惑メールや偽物のメールが届き、そこにフィッシングサイトへの誘導リンクが設置してあるという手口です。偽のサイト内で秘密鍵の入力を誘導するところもあります。秘密鍵を渡してしまうと、取り返しがつかないことになるので、絶対に秘密鍵は漏らしてはいけません。

アクセスする前に送り主のメールアドレスは公式サイトからのものかどうか、サイトのURLは正しいものなのかをよく確認し、被害を未然に防ぎましょう。暗号通貨関連の動画を配信していて、尚且つ顔出ししている信頼度の高いYouTuberが、動画の概要欄に掲載しているURLは公式であるものが多いと見受けます。自身で検索するのが不安であれば、この様な方法で公式サイトにアクセスする方法もありますね。

ポンジスキーム

チャールズ・ポンジ

ポンジスキームは、「出資してもらった資金を運用し、その利益を出資者に(配当金などとして)還元する」と表向きは謳っておきながら、実際には資金運用を行いません。後から参加する出資者から新たに集めたお金を、以前からの出資者に「配当金です」と偽って渡すことで、あたかも資金運用によって利益が生まれたように見せかけます。その偽りの利益を出資者に配当しているかのように装うのです。

投資詐欺の一種に分類され、日本語で言う「自転車操業」と呼ぶような状態に陥り、最終的には破綻してしまうので、その前に飛んでしまい、運営者と連絡が取れない状態となります。

ポンジスキームは、昨年大変多く耳にした詐欺の手口ですが、1920年にチャールズ・ポンジと言う名の実在した人物が始めた詐欺手法であり、ポンジスキームを利用した詐欺は未だに無くなりません。

ハイプ(HYIP)案件

『ハイプ(HYIP)』とは「High Yield Investment Program」の略語です。日本語では「高利回り案件」や「高収益プログラム」と訳されます。

ハイプ案件では高利回りを謳い、銀行金利が年利0.1%ほどしかない事を例に挙げ、投資に誘い込みます。
仕組みは商品購入者が新たな営業マンとなり、新しい顧客を紹介すれば報酬が得られるというものです。会社は、広告宣伝費として、新規客の紹介者や上位会員に報酬が分配されるようプログラムされています。

一見MLMとよく似ているのですが、実際はネズミ講と変わらないのが実態です。

それは、金融商品取引法に抵触するからです。金融商品取引法とは、金融商品の取引の公正を図り、投資家の保護や経済の円滑化を目的とする日本の法律です。金融資格を有しないものが勧誘すること自体が違法行為となります。

しかし、仕掛ける会社側も金商法に抵触しないよう法の抜け穴を突いて、合同会社を設立し社員権と称して資金集めをするパターンが急増しているため、ハイプ案件が暗号通貨の普及とともに一気に広まっています。

背景としては、暗号通貨が多くの「億り人」を生みだしたという事実から、普通では考えられない利回りが可能だと思い込んでしまうことが大きな要因です。

マイルールを持つこと

上記の三種類の詐欺は、私が暗号通貨の世界に入ってすぐに目の前や周囲で起こった詐欺ばかりです。暗号通貨や投資・投機は、やってみないとわからないのは事実なのですが、そこには確実にマイルールを持つ事が重要であると思いました。

私のマイルールは、少額投資の実践と経験、ホワイトペーパーの確認、分散投資の重要性の認識でした。進化の速度が速い業界なので常にトレンドは入れ替わります。これが一番のプロジェクトだと確信していても、進化を兼ね備えて追付いしてくるプロジェクトは現れます。魅力的な世界を創造し、形に近づけようとする人はとても多く、応援したいと思えるプロジェクトはたくさんありました。なので私は自身のマイルールの中に分散投資を設けました。

この様に、暗号通貨の世界で自身の納得いく投資や投機のルールを持つことは、詐欺を避けながらメンタル面や資金面でも楽しく投資をしていくための基盤となります。

本質から理解することで詐欺被害は減らすことができます

そして、それ以上に強く必要性を感じたことは、『暗号通貨の本質について学ぶこと』です。常にトレンドが入れ替わるこの業界で、並行して詐欺も手を替え品を替え忍び寄ります。

暗号通貨を本質から理解し、その軸を持ってプロジェクトを紐解いていくことで、詐欺に遭ってしまう被害は減らせます。マイルールを作るにもこの『本質』を知っている必要があるのです。

この本質を知るために、日本クリプトコイン協会の初級検定講座がお役に立てます。暗号通貨の本質に触れ、普及の重要性が本当の意味で理解できた時、詐欺に遭うような思考は吹き飛びます。何故、今この業界が急発展を遂げているのかという本当の理由を知る事ができると、暗号通貨に出資してみたくなります。

まずは学んでみることから初めれば、暗号通貨に対する不安も軽減されるので、学ぶ環境を探されている方には、おすすめです。


公認暗号通貨技能アドバイザー 鵜飼愛華

日本クリプトコイン協会 / 公認暗号通貨技能アドバイザー
老舗農家にて日本料理に使われる伝統野菜の栽培・出荷を行う二児の母。
主婦の立場からわかりやすく暗号通貨の本質を解説。


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