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学校に行かないという選択

こんにちは、週末オフグリッドの人こと、ゆきちゃんです。6年間、川崎〜伊豆のオフグリッド別荘のとの二拠点生活をした後、ついに2023年に伊豆に移住しました。
といっても、オフグリッド別荘とは別の電気のある家を借りて住んでるので、まだ「週末オフグリッド生活」は続いております。

我が家は現在、毎年別荘の裏の山に100本ぐらい生えてくるタケノコとの戦いに備えております!

毎年生えてくるたけのこ

小学校に1日も行ったことがない

さて、今回は小学生の長女の話をしようかと思います。長女は、新一年生に上がるタイミングで、オルタナティブスクールに通うことにしたので、1日もいわゆる小学校に登校したことはありません。

どうしてそうしたかの理由は、長くなるのでここでは割愛しますが、とりあえず1年経っての感想は、

え?平和すぎない??????

という一言に尽きます。とにかく、毎日何も起こらない。この選択をする前は、小学校に行かないなんて、

  • 周囲から色々と言われるんじゃないか

  • 子ども自身も他の子と違うって違和感を感じるんじゃないか

  • オルタナティブスクールでは勉強もしないらしいから、漢字も書けない子になるんじゃないか

とか、色々と人並みに(?)心配はしてたワケです。

上記のどれも起こらなかったし、むしろ

  • 割と周りのみんなは「学校に行かないのもアリだよね」という反応

  • 子どもは毎日普通に楽しそう

  • 漢字にハマって既に1年生を超えてる

という感じでした!

実際、私自身小中と公立の学校に行って割とエンジョイしていたので、

学校に行かないなんて、とんでもないことだ😨

と思い込んでいたのは、実は私だったのかもしれません。

オルタナティブスクールの毎日

次は、オルタナティブスクール生徒ってどんな感じの過ごし方をしてるの?というところをお話しようと思います。

  • (親)朝起きたらボチボチお弁当を作る

  • 登校は10時なので、起きてくるのはゆったり(下の子が保育園なので、家族は起きてる)

  • 10時半ぐらいに朝の会的なものがあるので、それまでに登校

  • おのおの好きなことをしたり、集団遊びをしたり、勉強やゲームをしたり、時にはプールとかに出かけることも(いつも遊びや学びに全力で参加してくださるスタッフの方々には尊敬しかないです)。

  • 4時頃にお迎え

  • 夕飯までゲーム(スクールでもゲームしてるけど、やり足りないらしいw)

何という、羨ましいゆるふわ具合ではないですか?
このゆとりあるタイムラインの裏側では、仕事を抜ける時間を確保するために、親は朝から晩まで働いてる、というわけですが。
夫はたまに、会議のためにパソコンを片手に持ちながら送迎しているらしい(駅弁屋のように)。。

とにかく、子どもにとってストレスが無いんですね。学校で最も重視される「集団に合わせる」っていうのが無いので。
どこまでも、自分のペースで生きることができます。正直、羨ましい!

親の生き方が問われる


というか、お気づきの方もいるかもしれませんが、

しつけを家でやらなくてはならない

っていうのが、普通の学校との最大の差かもしれません。オルタナティブスクールでは、上が決めた「ねらい」も「こうあるべき姿」も無く、一切押し付けないので、放っておいたら

1日中ゲームやってる

みたいな子どもが出来上がりです。
もちろん、それもある考え方では良いのかもしれませんが、人間がより良く生きるための生活習慣とか、そういうのはやっぱり身に着けて欲しいですよね。

学校がしつけをしないということは、親が自分の言葉で、自分の背中で生き方を語っていかないといけません。

勉強して欲しいなら、親が勉強してないと説得力がないし。
オフグリッド別荘生活も、本当はゲームをやってたいとは思いますが、地域のために冒頭のタケノコと戦わなきゃいけないことを説明したりして、何とか着いてきてもらっています。

てか、本来はそれぞれの家庭によって、それぞれの哲学があるべきですよね。
教育とは、すなわち生き方なのかもしれません。

学校の先生に怒られないために、成績を上げるために、みんなにイジメられないために…
そういう行動基準から開放されるので、「じゃあ何を基準にするのか?」と、オルタナティブスクール1年目は、まるで丸裸にされたような気分になりました。

やっと慣れてきましたが、当初は親の都合でスクールを休んだり、自主性と放任を履き違えてたり、親のやるべきことが全然できてなかったり、それはもう大変でした。

何度か面談をして頂き、親の至らないところを直し、固定観念を取り外していき、段々と平和な状態になっていった感じです。

我が家は共働きで忙しく、正直あまり子育てに向き合えていなかったのですが、この早い時期に色々と気づけて本当に良かったと思います。

個性と向き合うこと

人にはそれぞれ個性があります。
学校の教育というのは、ある意味では「一定基準の社会人を育成する」という意味ではすごく効率的なシステムなのかもしれません。
でも、個性を起点に考えると、合わない子はどうしても「自分を学校に合わせる」必要があります。時には、合わせられなくて苦しむことも。
学校に馴染めない子、いわゆる静かな子は「陰キャ」と言われたり、突き詰める子は「オタク」と言われたり、学校に合わない個性をネガティブに表す言葉も沢山あります。

社会に出て分かったけど、静かで観察力のあるタイプはIT業界でバリバリ活躍しているし、明るさ=コミュ力ではないし、特定の個性だけが活躍しやすい学校は、やっぱりちょっと特殊な環境だったなぁと思います。

突然ですが、「THE FIRST」というオーディション番組に、すごく共感するところがあり、何度も見返しています。

日本でいわゆる「アイドル」や「アーティスト」を目指す子たちが、既存の音楽業界の枠組みに合わないために夢をあきらめたり、海外に行ってしまったりする現状を変えたい、と立ち上がったSKY-HIさんのプロジェクトです。

ここから生まれたグループが、現在紅白にも2年連続出演し、ドーム公演も行えるぐらい大きくなったBE:FIRSTです。

大袈裟じゃなくて、BE:FIRSTが生き生きと自分たちのやりたい音楽をやって、どんどん成長していく姿を見るのが心の支えになっています。そして、彼らをここまで大きな存在にしたのは、SKY-HIさんの育成力があってこそだと思います。

勝手に、個性を伸ばして高みに到達するモデルケースとまで思ってます。

「THE FIRST」オーディションは、ぶっちゃけ子育てしてる人とか、部下を育成してる人みんなに見てほしい。私も親として、そしてSKY-HIさんの同年代として、色々と励みになっています。

これは「音楽業界」の話ですが、社会の閉塞感とか、同調圧力とか、そういうものを毎日ひしひし感じているので、それに対する心の持ち方として、色々と通ずるものがあると思います。

持って生まれた個性は、それぞれかけがえのないもので、何かの枠組みに合わせるんじゃなくて、大切に育てていく。それが未来を切り開いていく力になる、そう思わせてくれます。

上は2年生、下は年少さんに

話を戻しまして…この春から、娘も2年生になりました。といっても、オルタナティブスクールには学年の概念が無いので、ただ淡々と日常が続いていきます。

小学校には学期のはじめに教科書だけ取りに行きますが、本当に「アッサリ」としていて、5分ぐらいお話して、給食を止める書類を出して、それでおしまいです。
オルタナティブスクールが地域にちゃんと認知されている、ということだと思います。
とはいえ、勉強をしているわけではないので、出席扱いにはなりません。

とにかく学校からの干渉は無い状態なので、本当に平和に、子どもたちの成長だけにフォーカスして暮らすことができています。

PTAにも入ってないし、お金も何も払ってないし、ある意味そういう面倒なものと縁が無い感じです。引っ越してきて、すぐにオルタナティブスクールに入ったのは良い選択だったと思います。

ただし、一度この道を選んだら、「やっぱり地域の学校に行く」のは逆になかなか勇気がいることだと思います。
なので、本当に子どもがそれを望んでいるのか、家族全員が納得しているのか、というのが一番大切です。

ちなみに、下の子の進学先はまだ決めていません。下の子はあと3年保育園に通うので、姉と違って地域の友だちが沢山いる状態になると思います。
みんなと一緒に小学校に通いたい!となったら、それはそれで良いのかな?と思っています。
もちろん姉と一緒にオルタナティブスクールに通いたい!と言えば、そうするつもりです。

「川崎の友だちとは離れるけど、伊豆のオルタナティブスクールに通いたい」

と長女は決めましたが、下がどう決断するかは分かりません。その時を楽しみにしていようと思います。

ここまで長々と読んでくださり、ありがとうございました。では、また!

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