スケジュール帳

来年使う、新しいスケジュール帳を買いました。10月始まりなので、今年から使うことになるため、来年使うと言うのは少し語弊があるかもしれません。

毎年同じものを買うのですが、たまたま少しデザインの加えられたものが同じ値段で販売していたので、今回はそちらを買ってみました。白の背景に、ウサギが大中末小とそれぞれのんびりしている可愛らしいイラスト。なんだか妙に好かれてしまったようです。

家に帰ってからビニールに包装されていたそれを出すと、新品のものですから、鼻にインクの匂いがツンと刺します。そこまで刺激のあるものではないですが、新品ならではの化学製品の匂いと言いますか、普段あまり嗅がないような独特な香り。古本の少しかびた匂いとは真逆の、チカチカする香り。これもまた一興というものです。

さて、ビニールはゴミ箱に捨て、スケジュール帳を開きました。こちらも新品の紙の香りがします。小学生の時の、新しいノートを買ってまず何を書こうか、もんもんと考えていた頃をふと思い出してしまいました。

大人になった今でも、そうした小さな楽しみと言いますか、ここだけは譲れない遊び心のようなものを、これからも大切にしていきたいなと感じます。私は大好きなカラーマーカーと、ボールペンを用意しました。まずはなんの予定から書き込みましょうか。

学校、アルバイト、習い事、沢山書くことがあります。

悩みましたが、まずは、お友達の誕生日を書き込むことにしました。そして自分も。
なんだか、嬉しくなりますね。大切なお友達をお祝いできる日を書き込むのは、なんだかあったかい気持ちになります。今からでも、どんなふうにお祝いしようかとか、プレゼントは何がいいかなとか、走り出したら止まらなくなりそうです。妄想が、です。

こんなことをしていますが、私とて、そこまでスケジュール管理が得意というわけではありません。むしろ三日坊主も甚だしいと言った具合でしたが、少しずつ、少しずつ、重ねていくうちに、とりあえず何か書いてみる。この日はこんな日にしてみたい、この日は沢山雨が降るかもしれない、などの未来のこととかを書き込んでいましたら、これがまた楽しくて。自身のスケジュールよりも、そう言ったことを考え始めたらこの小さなスケジュール帳に書き込むことが楽しくなりまして、それが積み重なって今に至っています。不思議なものです。全く。

まぁ、その未来の空想予報の書き込みをして、当日になって訳の分からないことがスケジュール帳に書かれていることに焦るのは、私なんですけれどね…。

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