すずめのゆめぞー(あらた)

夜の23時をすぎて、脳が回りだすタイプ。

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マガジン

  • 一瞬の異臭に一蹴されるような文字の群衆

    すっごい短い台本・短編・メモ・忘れないようにしたい思いつき

  • なんちゃっ哲学

    ちゃんと勉強をしたわけではないのですが、心の中身を言語化した言葉は哲学者が放つ言葉に似ていたのです。だからとりあえずまとめてみよう。 なんちゃっ哲学を貯めとこう。

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【随時更新】僕の肩書

僕はだれか。 一番僕らしい写真を看板に据えて、肩書を少しづつ増やしていこう。 それはだれも持っていない肩書を据えることになるのだろうか。 仮面ライダークウガの主人公。五代雄介は2000の技を持つ。 僕は2000の肩書を持とう。 その中で少しでも自分のために大切できればいい。 空想家、未来旅人、夜遊び仙人、社会思考家、一人旅研究家、旅の思考家、古着古本の未来を考える会会長、地球哲学家、猫の哲学家 (3月8日記入) ー現在9個!

    • 嘘日記#2 ミクロの世界のマクロな女

      生まれて5回目の雨がやってきた。 この災害をいかに耐えうるか。これが私にとってはかなり困難な課題であると前までは思っていたわ。 この狭い巣の中で日々を過ごしているのもつまらないと思ってきたし、お母様のご飯を運ぶ日々にも嫌気がさしてきた。姉も妹もみんなそう思ってはいるはずよ。でもやめることはしない。サボっている子たちに声をかけたりもしない。個人主義の極まるところ。 それでもこの生活をやめることはしない。いつか私たちの弟が生まれる日まで日々生活を続けていくわけ。 私は雨の日

      • 嘘日記#1 遥か空の彼方にて

        宇宙航行日誌 246日目 (地球時間2309年11月2日) 私の乗る船も航行に出てはや、8ヶ月を超えたところ。特に何もない。恐ろしいほどに平穏な日々を送る。 ゼリー状の宇宙食、スペースウイダーミートソース味にももはや飽きてきた。結局箱今日地球の日本食が食べたくなる。宇宙船の中で生成される水の元を辿ることはしばらく前に辞めた。想像すればするほどにトイレに行きづらくなる。 宇宙の最大の脅威は孤独感だ。この時代に宇宙船で事故に遭うなど宝くじに当たるより珍しい。孤独感は事故の危

        • あーちゃんの命

          祖母の最後が近いと知った。 その時僕は何を思うのか。残しておきたいと思った。 戦争がこの星に久しぶりに見えた。見えただけでそれは昔から今まで止むことはないのだろうけれど、文明が直に戦争に触れたのは久々だった。 祖母からは戦争の話を聞いたことはない気がする。祖父からは聞いたが。 占いで祖父を選んだらしい。だから僕が今この文書をかけている。 偶然で地球が回るのはあながち嘘ではあるまい。 感謝こそすれ後悔が残る。 なぜならひ孫を見せれていないから。 占いの続きを見せたかっ

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        • 一瞬の異臭に一蹴されるような文字の群衆
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        記事

          只管的な輪廻をひとさじ

          いつかに書いた輪廻の一部。 ウィルスも機械から漏れ出る液体も仏像の涙も枯れた花も。 世界は美しく儚いのである。 #404美術館

          只管的な輪廻をひとさじ

          花粉による頭の中を展開しいわゆるカオスというものらしい旅のデザイン

          この夜のまぶたが3グラムくらい重くなる時間になって、やっと自分のことに頭が使えるテンションになるので、南の方から北半球が俄かにあったかくなって体調も良くなってくると脳みそも花粉のせいで酸素が足りなかったのが、大気中の花粉が雨で排水路に一緒に流れてくれて、少しづつ脳が巡りだすこの季節に感謝千万。 頭痛も伴う雨という天候はこういうところがあるから憎めない。 鼻詰まりってのはやっぱり思考に良くない。鼻に空気が通らないと脳がうまく冷却されないのでぼーっとするらしい。(ガセビアなのか

          花粉による頭の中を展開しいわゆるカオスというものらしい旅のデザイン

          消すのが勿体無いからここに捨て置く

          テキストのピロティー 入道雲が山にぶつかり果てしないほどの高度感を見せてそそり立ち、あるいは太陽が大気を沸騰させて草の匂いを破裂させる。 景色は色とりどりのはずなのに白黒にに分割されて、カラー放送だったはずなのに白黒映像を見せられるような不平等感を胃に溜め込む。 当てつけのように着てきた長袖のシャツは、半ば嫌がらせのように僕の体温を勝手に保持する。渋く顔を歪めるも不快感は低減することなく、この不快感を伴うほどに小説は捗り、頭の中に描いている景色は実際の景色よりも鮮やかに輝く

          消すのが勿体無いからここに捨て置く

          25歳の夜の讃歌

          人生50年と信長は詠った。 人生100年と政治家はほざいた。 僕の人生は25年を数えた。 生まれたときから数えて25年という月日において、世界は大きく変わり、それに歩調を合わせるうに人類はなんとなく時代を過ごす。 結論、目立つ勝者は目立たぬ敗者を踏みつけて、燦々とした太陽の日の光を一身に受けて、揺るがぬ巨木となっている。日陰に沈んだ苔の群衆は巨木の目には届かない。 それにしたって、誕生日を祝われるのは好きではない。 SNSの誕生日欄は非表示だ。 かといって、祝ってほしく

          不眠脳の証言

          寝れないのは辛いもので、変な時間にちょっと寝てしまったことが原因でここまで寝れなくなるとは思わなかったのである。 寝れない中で夜の方が脳は冴えるもので、考え事は相変わらず頭の中で回り続ける輪廻に取り残されている。 今後眠れない夜を過ごさずに済むように努力は積むものとして、今寝れない夜のうちに考えたことを残すこともありではないかと思う。 考えることはありとあらゆることで、あの時の失敗やこれからの希望とかである。 それが白んできてしまった空を若干恨む自分の心を客観視すること

          ロボットのワルツ

          ワルツというものは男女の体が近接することが大きな特徴である。 しかし、それは穢らわしいとされてその文化が忌避されていたことがあったという。 とある未来において、人類はセックスを伴わない妊娠や体外妊娠も可能となり、妊娠するか否か。セックスをするか否かは選択制となった。 それは性犯罪は撃滅せしめ、醜い罪悪はほぼ一掃された。行えば死刑だからというのも大きな要因だが。 そのような大きなリスクを取るならば、愛する配偶者に頭を下げる方が幾分マシである。 人口は平坦な線を描くよう

          舞台の幕間の裏方の泡沫のような会話

          (これまで書いてきた話は全て舞台で演じて見たいもの。もしそれを演じている間に、幕間の休憩を挟むなら、きっとこんな感じなのだ) ー幕を引きながらー 正直どう思う? 何が? 今回のお話 うーん、セリフはもうちょっと多い方がいいなーって思うけど ー幕を閉じ切った舞台の上でー うん、それに話の内容ていうか訴えたいものよくわかんないんだよね あの人って考えてることを文字にするの下手くそだよな。それに難解で哲学的で悲観的だ あの人って変なとこ凝り性なんだよ。あとウルトラ

          舞台の幕間の裏方の泡沫のような会話

          残酷な未来

          「よくこれだけの超能力者を集めたな」 「ええ、かなり金を積みました」 研究員は少し血走った目をぐるぐると回しながら、各国の霊能力者たちを見回した。 霊能力者たちは各々の方法を用いて、未来の世界の透視を試みていた。 未来を知ることは巨額の金を産む。これは金持ちが金持ちであり続ける大きなシステムだ。 金持ちが未来を作るのだから。 つまり未来予知は絶対的に富を産む重要なファクターなのだ。 しかし、最大の目的は人類の救済なのだ。隕石衝突などの大災害を未然に察知することが

          強い世界

          ある日。 テレビ局に一通の手紙が届いた。数分後にはゴミ箱に投げ捨てられる運命であるその手紙は次のとおり。 恐怖に慄かない社会に私は恐怖を抱く。 季節は進んだ。北半球は枯れていく。紅葉の色が濃くなっていく。 それは美しいのだが、私には恐怖なのだ。 なぜ誰もまた春が来ることを疑わないのだろう。 もちろん春が来ないのではないか、と疑うことはあまりに意味のないことではある。 しかし、私にはそれを疑わぬ強靭な社会が恐ろしい。私だけが社会の中で取り残されたようではないか。

          明日の化身

          驚いた。夜なぜか不意に目を覚まして、自分の腹が光っていることに気づいた。 それは小さな子どもだった。 幼い顔立ちを際立たせているのは顔の中央の小振の鼻である。それと反比例して黒目がちの大きな目が私を真っ直ぐ見つめている。 服は着ている。和服のようにも見えるが裾の丈は短く細い脚がのぞいている。私の小指ほどしかないが。 「君は一体?」 「私はアシタ」 あしたという言葉が頭の中を回る。 「アシタって明日のこと?トゥモロー?」 「そうともいうね。私は明日の化身」 私

          怪獣の目的

          (悪は悪である。宇宙人は侵略のためにやってくるし、恐竜は人間を見ると食い散らかそうとする。お菓子を食べると虫歯になるし、太っている人間はだらしない。固定概念は事実を歪める。) ある日 夏はまさに最高潮となり、海岸は人でごった返す 人々を夏の暑さから解放するだけでなく、人の出汁をとった海は少しだけ美味しくなったと思われた そんな素晴らしい夏の日だった 大都会の上空に巨大な影が現れた 裂けた口から覗く牙はぬらぬらと怪しく光り、赤い舌は長く伸びている 大きく広げられた

          死亡志望の女

          (女はふらりとやってきた。窓口に向かい話す。穏やかな春の日で、外では鶯などが鳴いていた。そんな日だった。役場は静まり返っていた。) 私は今できうる限りのおめかしをした。服には限りがあるもので、寿命も存在してしまう。綻びはなぜだか目障りで、建物などは経年劣化も美しさとなるのに服はそうはいかない 桜はもう満開だった。晴れていてよかったわ 窓口の男は丸眼鏡をかけている。これぞ公務員という風体。まあ悪くないわね すみません はい、どうなさいましたか?各種手続きはこちらでお伺