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小さい夢をかなえる 【蜂の巣入り蜂蜜を手に入れよう】

「いつかやってみたいな」と思って、でもその時には何かと都合がつかなくて。そしてなんとなしに思ったことなので、あっという間に忘れてしまって。別段ハードルが高いわけでもないのに、なぜかやったことがない、そんな「小さな夢」。みなさんにはあるだろうか。
今回は、私の「小さな夢」の話だ。

先日、太宰府を訪れた。観光客でにぎわう通りをぶらついていると、蜂蜜専門店を見つけた。店内までは入っていない。だけど、その時に思ったのだ。

「そういえば、蜂の巣が入ったタイプの蜂蜜って、食べたことないな」

何度も見かけてはいるのだ。例えば、今回のような観光地。でも、その時はだいたい、すぐに自宅へ帰れるわけでもなく、荷物が多いので、「ちょっと今日はいいや。また今度にしよう」と判断し、店を後にする。この時だってそうだ。

無事に帰宅し、旅の思い出に浸っていた時。どうにも、蜂の巣入り蜂蜜のことが気にかかった。それ以外にも旅の思い出は盛りだくさんだというのに、「今回も蜂の巣入り蜂蜜、諦めたな」という感想が、頭の中にひっかかった。

自宅にいるときに、あれって買えないのだろうか。そう思い、「蜂の巣入り蜂蜜」で検索をかけてみる。

……おぉ、どこぞの養蜂場の、おいしそうな蜂蜜がいっぱい出てくる。巣蜜とかコームハニーって呼ばれるやつもあるのか。というか高級だな。一つ5000円超か。そんなことを思いながら、検索結果をさらに見ていく。

某食品雑貨チェーン店に行けば、2000円くらいで、蜂の巣入り蜂蜜は買えるらしい。
まじか。

さっそく、近所の某食品雑貨チェーン店へ向かってみる。ジャムやはちみつの陳列棚をじっくりと眺める、眺める、眺める。

売り切れていた。ご丁寧に「現在入荷待ち」の札が刺さっている。

人気商品なのか。もともと入荷量が少ないのか。もしかしたら、私のように「小さな夢をかなえたい」と考えた人が、世の中にはそれなりいるのかもしれない。
そう思いながら、他の店へハシゴして、食品売り場を見てみる。蜂蜜って、花の種類によってずいぶん蜜の色が違うんだな。そんなことを再確認しながら、棚を眺める、眺める、眺める。

そもそも取り扱っていなかった。ないものはないんだ。

しっかり歩いて運動不足を解消できたので、よしとしよう。
自宅へいそいそと帰り、オンラインショッピングで2000円ほどのものを注文してみる。
最初からそうすればよかったのでは? という声が聞こえてきそうだが、散歩を兼ねていたのでいいのだ。

というわけで、届くまでは数日かかるらしい。到着を待ちつつ、どんな味なのか、そもそもどうやって食べようか。期待は膨らむばかりだ。


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