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【センターオブ東京】続!!日本全国のミルクまんじゅうを全部取り寄せて食べる

これまでのあらすじ:博多通りもんの影に隠れた日本全国のご当地「ミルクまんじゅう」を探し求め、60種近くを食べ比べたライターのるゆにつ。
一通り食べ終えて安心していたのもつかの間、まだ見ぬミルクまんじゅうが我も我もと押し寄せてきてーーー!?
るゆにつは乳菓を制し、今度こそマイベストミルクまんじゅうを決めることができるのか。
バター、練乳、生クリーム。乳製品にまみれた聖戦が今、再び開幕。

戦いの模様はこちらから

始まりました

まさか第二弾が始まるとは思ってもいませんでしたが、見つけてしまったからにはやるしかないですね。
今回は前回の反省を踏まえ、ビタミンその他栄養素もバランスよく摂って、口内炎ができないよう努めます。

とはいえ、またあれをやるのか……と言う覚悟にも似た気持ちと同時に、どこかウキウキしているのも本当のところ。

さっそくやっていきましょう!

上野凮月堂:センターオブ東京(東京都)

ドラえもんカラー

インスタでど派手な広告を出してきていた、今回のセンターオブ東京
スカッと晴れた東京の青空のようなこの爽やかさ。

キャッチコピーには「江戸っ子企業が東京の中心(センター)からお届けする、正真正銘の東京土産」と強気な言葉が。

東京ばな奈や舟和の芋ようかんなど、様々な老舗東京みやげを差し置いてのこの発言。ビッグマウスは嫌いじゃないですね。
これは復帰戦最初の相手に取って不足なし。さっそく受けて立ちましょう。

上野凮月堂さんといえば、あの缶入りのゴーフルの会社としてご存じの方も多いのではないでしょうか。
薄くて軽やかな円形のウエハースでささやかなクリームを挟んだ銘菓、ゴーフルも美味しいですよね。
出先で1枚もらって持って帰ると粉々になってしまうので、あの専用の缶は憧れでした。

ゴーフルの生みの親である凮月堂の歴史は長く、なんと270年以上前の江戸時代からお菓子屋を営んでいる大老舗です。
明治時代からは洋菓子製造に舵を切り、代表的なお菓子であるゴーフルが生まれたのはなんと昭和4年!94歳!うちの祖父と同い年でした。

しかしそうした積み重ねたレガシーにあぐらをかくことなく、凮月堂8代目の大住佑介社長はコロナ禍の渦中にある2022年にあえて「困難な時代にこそ挑戦をしていこう」と、全商品のリニューアルを図ったというのだから驚きです。

調べていくと、現在は

  • 上野凮月堂

  • 東京凮月堂

  • 神戸凮月堂

と3つの凮月堂があり、どこもゴーフルを看板商品として販売し続けていますが、創業者である大住喜右衛門さんの家系を継いでいる唯一のお店は、今回取り寄せたセンターオブ東京を発売している上野凮月堂だけだそう。

そりゃ強気にもなりますて!!8代目!!!

つやつや

開けてみると、堂々とした佇まい!
艶が美しく、「新・東京土産の定番」と謳っていながらも型破りなことはせず、ミルクまんじゅうらしさや凮月堂としての伝統も大事にしているところは好感が持てますね。

香りはおだやかですが、どこかキャラメルのような香ばしさも感じられました。
その理由は食べてみると納得です。

実食!

カラメルソースがセンターに!

わお!
中にはカラメルソースが。
これが香りの正体だったのですね。
しかしミルクまんじゅうにカラメルソースは合うのか…!?

餡のミルキー度…★★★★★
香り…★★★★
全体の口溶け…★★★★
皮との一体感…★★★★★
ネオみやげもん度…★★★★★

合いました。
ソースのないところをかじっても、あんの滑らかさにミルク感、どこを取ってもかなりレベルの高いミルクまんじゅうではあるので、
「カラメルソースが邪魔をしてしまうのでは?」と半信半疑だったのですがこれがもう、よく合っていること。

むしろ元々のミルクまんじゅうがあえてかなり甘めに作られていることで、その甘さをカラメルソースの苦味が引き締め、食べ終わっても口の中はスッキリ。
それが後を引き、もう1個、もう1個と食べたくなってしまうおまんじゅうでした。

これは確かに「新・東京土産の定番」となりうるミルクまんじゅうと言えそうです!
東京出張から帰ってきた人におみやげでこれをもらったら、人数分配った後に「余らないかな…」とそわそわしてしまうことうけあいですね。

まとめ

第二弾の幕開けは、直球”ど真ん中”のミルクまんじゅうでありながらも、芯にはカラメルソースというアバンギャルドさを持ち合わせたまさに「シン・ミルクまんじゅう」と言えるべきものでした。

今後の戦いを予測するに、今まで「地域 ミルクまんじゅう」で検索していたときには出てこなかった

  • まだ主要駅の大きなお土産屋さんで売られるほどの認知度はないものの、土地土地で愛されるローカルミルクまんじゅう

  • コロナ禍に開発・販売がスタートした、全く新しい「ネオミルクまんじゅう」とも呼ぶべきもの

が台頭してくるのではないかと。
今回のセンターオブ東京は言うまでもなく後者で、コロナ禍という逆境に負けじと起死回生の一打を狙う老舗凮月堂の底力を見せつけられました。

これは今後も見逃せませんね!

ではまた次回!

今回のお店:上野凮月堂(東京都)


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