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ごくたま日記

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ごくたまに書く日記です。
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記事一覧

野菜と時間

白菜、キャベツ、ブロッコリー。 大根、にんじん、ほうれん草。 そのほか、たくさんの冬野菜が獲れました。 ***** 家の近くに畑を借りて、野菜の育て方を教わって、ちょうど2年が経ちました。 週末の気晴らしとしてはとてもいい趣味を見つけたと思っています。 ***** おひさまが昇って、おひさまが沈む。 地球は24時間で自転しています。 春夏秋冬と季節が巡る。 地球は365日で公転しています。 きっと、大自然の時間のようなもの、言い換えれば、大地のリズムとい

マグロをまるごと1匹解体する

週末、我が家にマグロがまるごと1匹届きました。 そして、人生で初めて、マグロを1匹解体するという経験をしました。 気分はすっかり「すしざんまい!」なのです!! ***** ことの発端は、昨年末のふるさと納税です。 これまでふるさと納税というものをやっていなかったのですが、今回、知人に勧められるがままに手続きをしました。 なるほど、たしかに寄付先を選ぶのはとっても楽しい。返礼品をいただけるのはとってもお得。 もっと早くからやっていればよかった。素直にそう思いました

あったか~い場所

また、スマホのアラームが鳴った。 冬の朝である。 ***** ああ、出たくない。 このあったか~いおふとんから出たくない。 決して睡眠不足ではない。むしろ十分に寝た。 それでももっと寝ていたい。なぜだろう。 それはおふとんの中があったか~いからだ。 裏を返せば、おふとんの外が寒いからだ。 ***** もしも今、このおふとんを出るとしよう。 急激な温度変化は体内の血管を収縮させる。 血管が収縮すれば血圧が上昇する。 血圧の上昇は様々な病態を引き起こす。 おそらく

年始のご挨拶

あけましておめでとうございます。 本年もどうぞよろしくお願いいたします。 ***** 正月は初もうでに行きました。近所の神社です。 おそらく昔から親しまれているのでしょう。 鳥居をくぐると、高い木々に囲まれます。 鎮守の森です。 参道の両わきに提灯が掲げられています。 正面に急な石段が見えてきて、 最後まで登りきると広場に出ます。 玉砂利が敷かれています。 そこに拝殿があります。 何とも清々しく、神聖な気持ちになります。 ***** おみくじは「末吉」でした。

おやしらずを抜く

先日、親知らずを抜きました。 我ながら成長したなあと感じるのです。 ちょっと何を言っているのか、わからないと思いますが・・・ ***** 要は、歯医者さんが苦手なんです。 それは、子どもの頃に通った歯医者さんが影響しています。 その歯医者さんは、いつまで経っても治療が終わらないんです。 次はこれやります。次はこれやります。次はこれ・・・と。 最初から言ってよと思うんです。 そのうち、わざと治療を長引かせているんじゃないかと、ものすごく疑心暗鬼になって、その歯

「おおまさり」との格闘

先日、畑で育てた落花生を収穫しました。 「おおまさり」という品種なんですが、株を引き抜いてビックリです。 とにかくデカイ。普通の落花生の2倍はある。なかなかのインパクトなんです。 さて、この巨大な「おおまさり」ですが、生のものを「塩茹で」して食べるのがデフォルトらしいのです。 塩茹での作り方は、聞くところによれば、4%の食塩水で40分茹でて、火を止めて40分放置する。 4%、40分、40分の3つの「4」がポイントだそうです。 ***** 早速、採れたての生落花生

まくらの硬さについて

この度、まくらを替えてみました。 これまでは、硬め、高め、ウレタン、低反発のまくらを使っていました。 今回は、ごくごく「普通」のポリエステルまくらにしました。 万人受けする平均的なモデルだとメーカーが薦めるものです。 すると、これがすこぶる調子良いのです。 最初からこれにすればよかった・・・。 ***** なぜか、まくらだけは、普通のものを選ばずに「硬め」を選んでしまうのです。 なぜだろうと考えてみると、昔、先輩によく連れていかれたラーメン屋の影響ではないかと

コーヒーの変わり目

いつも飲んでいるコーヒーが、アイスからホットに変わりました。 コーヒーは、ほぼ毎日のように飲んでいます。 さしてこだわりはありませんが、大好きです。 ***** 先日、ある御方に「コーヒーの魅力は何だ」と問われたので、 『癒やし』と『覚醒』であると、答えました。 コーヒーを飲むと、ホッと一息落ち着きます。 コーヒーを飲むと、頭が冴えてスッキリします。 僕にとってのコーヒーの魅力は、癒やしと覚醒なんです。 ***** ところが、その御方は「その答えは危ない」と言

枝豆の魅惑

枝豆は「やみつき」になりますね、もうたまらないですね。 何がたまらないかというと、枝豆を「根っこから引っこ抜くとき」の感触が、たまらんのです・・・。 ***** 昨年から家の近くに畑を借りて、野菜を育てているのですが、今年は、初めての枝豆栽培に挑戦しました。 若干の管理不行き届きはあったものの、何とか無事に枝豆くんは育ちました。 この夏の収穫では、豪快に株ごと引っこ抜くことにしたんです。 ***** いざ、枝豆くんを引っこ抜くとですね、 「ボリボリボリ!」って、

この夏のキャンプは雨でした

朝から降り続いた雨は、森の中のキャンプ場に着いても、止むことはありませんでした。 恐れていた夏の暑さは和らぎましたが、森の木と土から立ちこめる湿気に全身が覆われました。 幸いなことに、夜のバーベキューは決行できました。 吹き込む雨で、薪(たきぎ)の炎が消えることはありませんでした。 ***** すっかり暗くなってから、辺りを見渡すと、至るところにランタンが灯っていました。 それらたくさんの光たちは、何ものかに反射して、ゆらいでいました。 光を反射させたものが、木

暑中見舞い

暑中お見舞い申し上げます。随分とご無沙汰してしまいました。 気がついたら、もう8月。ここ最近は、月日の流れをとても早く感じます。 おかげさまで、畑の野菜は順調です。 昨年から、家の近くに、小さなスペースを借りて、野菜を育てているんですが、丁寧なご指導をいただけたおかげで、たくさんの夏野菜に出会うことができました。 今は、「ナス」と「オクラ」が最盛期です。 ***** ナスの色の美しさには感動しました。 夏の太陽に反射してかがやく色は、鮮やかで艶やかな深い紫色。採

道草の花

重いビジネスリュックを背負いながら、今日もスタスタと歩きます。 ただ、ひたすらに、まっすぐに、前だけを向いて道をゆきます。 あまりにカバンが重いので、しばしば首と肩の凝りに悩まされます。 そのまま休まずに進むと、やがて頭が痛くなります。 ***** 行く手に桜が咲いているのが見えました。 桜の木の下まで行って立ち止まり、凝り固まった首と肩のストレッチをすることにしました。 首を反らせて上を向くと、まさに桜色に染まった花々が広がっていました。 木の枝先に視線を移すと、枝

春眠

公園の自然散策路をゆっくりと歩きました。 木立の道は、ゆるやかな上り坂でした。 新緑の空気を吸い込みながら一歩一歩進みます。 木漏れ日を体いっぱいに受け止めようと、両手を広げます。 指先が、道に沿って咲き誇る薄紫のツツジにあと少しで触れるところでした。 そうやって進んでゆくと、高い木々に囲まれた小さな広場に出ました。 見上げると雲ひとつない空でした。 空の手前で風が吹いているらしく、梢がゆれていました。 広場の隅に、木のベンチがありました。 そこに腰掛けることにしまし

春の香り

「沈丁花の花の香りが春の訪れを告げています」 僕の小学校では、そのフレーズではじまる卒業生のスピーチが決まり文句でした。 ***** 小学校には、いくつかの登校門があったのですが、そのうち西門の脇が沈丁花の生け垣になっていました。 そこでは毎年、この季節になるとたくさんの沈丁花の花が咲いていました。 はっきりとした深い緑の固い葉っぱに、白くて小さな花が寄り添って咲くんです。 ランドセルを背負いながら、西門に近づくと、石けんのような甘くて爽やかな香りに全身が包まれた