見出し画像

朝 目覚めれて雪景色

“では ゲレンデでお待ちしています”

そんな お招きから スキーに出かけた

北海道より 寒い地に泊まる
“くれぐれも 二重窓は開けぬように”
宿主は 何度も何度も念を押す

極寒を謳う宿のエアコンは
身体に変調をもたらす
喉に プラスチックの装具が
入っているようで..
眠れなかった…

焼きたてのパンを 腹に詰め込み
ゲレンデに向かう
心配した程 冷え込まなかった
マイナス10℃
暖かい朝だと 宿主は呟く

昨夜は うっすらと雪が降ったようだ

ゲレンデへ
この景色を 切り取りたくて

それにしても 良い天気

三連休の中日
昨日より 人は多い
音の無いゲレンデ
海外の人も居ない


朝イチ 頂上から 滑る
上のゲレンデは 整備が入っていないのか荒れている....

“ゆっくり ゆったりと滑ろう”

ギランバレーに恋をして
歩けない物も持てない..
寝たきりを経て

スキー歴二年目....

昨夜の枕本 スキーの基礎が効いたのか
走る走るスキーに...
些細な事で ごろっと 滑りが変わるから愉しい
ただ 調子に乗ると怪我をする...

“え? ずっと滑ってたの?”


ゆったり寛ぐ 知人達は 呆れている

昼過ぎ 締め一本を 無事に滑り終える
良いゲレンデだった

同じ時.... 漁師仲間は こんな中にいたと

この中に居る事は 
私には 無理である....

蕎麦がき汁たるものをいただく
まだまだ 知らない食べ物はいっぱい

やはり 寒い....マイナス8℃


せっかくだから 高山廻りで帰りましょ
道端で 気になる雰囲気の店で一服を

“写真撮っていいですか?”
どうぞどうぞ 

そんなやり取りで 空気感がわかる

同じ匂いのする人は 特に....

“宜しかったら 2階見られますか?
寒いですけど”

店主のルーツを聞きながら
目の前の景色に ホッとする

好きな景色は
ちゃんと 準備されているものだなと

木工職人でも ある店主から
黒檀の ケーキナイフ?を分けてもらう

極力 物は 買わない生活をしている
ただ
旅先での 逸品は 手にする

立ち寄り温泉♨️に入り
高山のソウルフードの店に….


待ってる間 その店でのお作法を
見て学ぶ

皆さん どれだけ食べるんだ?って
くらい 焼き皿の食べ物を平らげる
幾度も 手にした茶碗を持って 厨房に
御飯を もらいに並ぶ…

いざ 実食….

気がつくと 周りの皆さんと
同じように 平らげ
御飯を もらいに並んでいる

眠たいながら 
真っ暗な下道を走り続ける

昔は この道しか無かったから…
よく走ったけど…

今は 誰も 好んで通らない

“スキーに 行きませんか?”

そんなお招きに
息をするのに精一杯な日常…

久々に 深呼吸が出来たな

お招き ありがとう御座いました。

ギランバレーに恋をして
回復期リハビリテーション
目が覚めれたら 雪景色

この記事が参加している募集

一度は行きたいあの場所

今日の振り返り

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?