嵐の前　
漁場の景色

新しい漁場の堰堤も　水は　無かった

嵐がやって来た
兎に角　よく降った
累加雨量は　300mmを超える

一夜で　水位は3.6mも　増えたのである

鮎漁師は　毎日毎日　川を観ている

荒れ狂う川

上流で降ったのだろう　
流木が　次から次へと流れていく

(動画でどうぞ　↓)

しばらく　眺めていると
鮎漁師のお爺も　観に現れた

“しばらくお休みだな”と

十年ほど前　嵐の後
川を観に来たら　川から　草の香がした
水の土色も濃く　うねりに粘りがある

直ぐ家に戻り　家族に伝えた

“大変な事が　起きるぞ”

そのあと　初めて　避難勧告が出た
上流で　一度に降った雨は　山の表土を
一度に　川に流し込んだのだった

幸い被害は　何事も無く…

翌年から　河川の森林は伐採され
浚渫が始まった

嵐の前日
川に入った

初めて投網の中に　天然のウナギを
観て　慌てた。

天然のウナギは　薄い緑色である。
逃してしまったけど….

ウナギ　居るんだ….

荒れ狂う川

鮎達は？

嵐の前から　川底の砂を腹一杯喰み
草場や　流れの緩い所で

水が引くのをじっとじっと　待っている

鮎漁師　浮世雲
布団の中で　動けなく…
暫く寝込みモードに…

気象病？
いえいえ動物として　生きてますから…

まだまだ　不安定な　空模様

どうぞ　どうぞ　御安全に

鮎漁師
浮世雲