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泌尿器科で言われた驚愕の一言

リーマンショックが起きる前の2005年頃、
某百貨店内、坪数は最低限のスペースに
ハンド4席、フット1席を構えた
ネイルサロンはお客様が列をなすほどの
ブームを巻き起こしていました。

当時家賃は狭小なのに100万円くらい、
5人の女の子がシフトで勤務するサロンは
自分の給料は自店で稼がなければ
店長会で吊し上げられるスタイルで、

1円でも前年をクリアしなければ
半殺しにあうかの如くだったように
記憶しています。
あれは夢だったかな。

多忙を極め、ランチをスキップして
閉店後に締めをしてからやっと1食目の
食事、水を飲むのも、トイレに行くことも
忘れて過ごした数年で
しっかりとした膀胱炎が身につきました。

ある日、ふと、気がつきます。
「こんなにも鮮明な血尿がでるなんて。」


このままの働き方ではいけない、
そう思った時すでに遅し。

自分で選択した道とはいえ、
体調不良が続き、流産を繰り返したところで
不育症の宣告がありました。

退職して治療しながら働けるサロンに移ったものの、なんとなくダルい感じ、万全じゃない感じ、体力が落ちた感じ、

無理しているつもりもないのに
なんとなく体調が優れずにいた期間が
3年ほど続きました。



前置きが長くなりましたが、気づけば
あれから10年の月日が経ち。
2人の暴れん坊にも恵まれて、
出産で苦労した分なのか、産後の方が
すこぶる元気を取り戻したワタシは
色々な意味で充実の日々を送れている
と思います。


ところが、3日前くらいから
下半身に覚えのある違和感が。


市販の漢方薬を飲んでもイマイチな
感覚があったので、

ふと便器を覗くと、、

鮮明な血尿が、確認できました。

(ま、まじかぁ、、どうも、お久しぶり。)

下半身の違和感以外は、
すこぶる元気だったはずなのになぜ?



急いで泌尿器科へ駆け込んだワケです。

採尿のあと、長い待ち時間を終えて、
診察室に入ると、優しい先生。
(これまたお久しぶりです!)


一通りカルテを見ながら、
尿検査の結果を見ながら、

「膀胱炎で間違いないでしょう。」

と言われて、はい、そうでしょう
そうでしょう、
なんか、古傷が寒さで出現しました?
くらいに思っていたら、なんと。

「今週みた患者さんの中で、いっちばん
脱水してます。これは、脱水症状です。
ワースト1ですね。」

え。

なんか、いつも優しい優しい先生が
ちょっと深刻な顔をしていらっしゃる。
なんなら、よく生きてますねくらいの
テンション。ちょとコワイし。


「実は、私、11月から2月まで
水が飲めなくなる病気なんです。」


そう言いたかった気持ちをグッとおさえ
急に猛省の気持ちが湧いてきたんです。


サロンのトイレに
「健康のために水を飲もう」ポスターを貼り、

お客様に
「水、飲まないとだめですよ、
利尿作用のあるものじゃなくて、水..」
とか言ったり、

お客様ごとに
ペットボトルの水をお出ししている
私が、

一番のんでないやん、、
となったわけです。

(き、木下さんが一番飲んでませんよ。)


病院から帰って、夫がすぐに
私に言いました。

「トイレに、あんな、水のポスター
はってるくせに?」

薄笑いしてさほど心配してくれる
様子もないのを少し悔しいと思いながら

500mlのペットボトルを半分のんだだけで
1日の必要量を飲んだ気になっていた私は

あまりにも心あたりがありすぎて
言葉を失うのでした。


水が飲めない木下に
美容を語る資格なし。


2023年は、それを心に刻んで
生きてゆくと決めました。

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