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視野が狭いマーケティング担当者。マーケを知らないプロデューサ1【 #ゲーム運営 #マーケティング】

ゲーム事業ってマーケティング担当者が大体別部署に分離されています。いろいろなタイトルやサービスをまたいで一括管理するのは賛成ですし、ノウハウが横展開できるので効率性はいいかもしれません。


スマホアプリのマーケティングはやることがない?

アプリの集客手段って結構限られていますよね。事前登録系媒体からスタートし、ネットワーク回して、twitterやyoutube広告、PPC、純広告(は最近かなり減ったかな)などで、数値を見ながらコストを最適化していくとか。

企画系でも生放送、配信者コラボ、オフラインイベント等、ごくありきたりの鉄板メニューなどを踏襲して行います。

それゆえ、よくスマホアプリのマーケティング担当は「出広媒体が限られていて、あんまりやることないんすよねー」とか言う人がいます。あと、「TV CMがなんだかんだいって一番新規取れますからねー。少しコスト高いかもしれませんがやりましょう!」とか、事業PLも見ずにサルでも言えるような提案をする方もいます。

こういう人に大事なゲームのマーケティング費用を渡してはいけません。また、マーケティング知識がないプロデューサーもかなりやばいです。新規が取れれば売り上げが上がると思っていて、いくつかの残存率を継続するという短絡的な発想しかできないのもヤヴァいです(実際そういう人います)。


マーケティング担当者はどこを見るべきか?

結論から言えばゲームの内容まで把握することです。

マーケ観点で見るならば、
新規獲得コスト(新規起動率と獲得費用)とLTV。

今やゲームの遊び方も多様になっているので、細かい指標にこだわりすぎるのはむしろ危険です。ただ上記に書いた指標をみる際の分析にはもちろん役立ちますが、重要なのは結局利益出し続けている?ってところです。この視点を持っていないのは事業責任者としてはもちろんNGで、マーケティング担当者も同様の責任を背負うものと思っています。

なぜ新規獲得だけではだめなのか?

当然です。ザルの目が大きいままに湯水を大量に注いでもどんどん抜けていくからです。今は各種広告ツールが優秀なので、ライバルタイトルなんかも簡単に数値見れますし、ゲームをプレイすればわかります。

どこに穴があるのか。

TV CMをやっている時はユーザー数も売り上げも1.5倍に上がっていても、2か月で元に戻る、最悪下がっているゲームなんてザラにあります。こういうタイトルは本当にもったいないと思っています。ランキングに乗らないと価値がないとか、売り上げがないと価値がないと思っている考えがあるならば、それはさっさと捨て去ることです。

新規が打ち止まっていて、売り上げがじりじり下がっている状態で、広告売ったらどうなるかな?

とか変なスケベ根性は出さないほうがマジ得策です。最適な広告運用ができているならば、しっかりと分析したうえで開発に回してできる限り穴をふさいだり、コンテンツの拡充を目指した方が長期的に見て利益が多く出せます。

ゲームが見れるマーケッター。マーケティング視点を持ったプロデューサーが大事

今後はゲームサービスに限らずですが、すべてのプロダクト、特にオンラインコンテンツはサブスクリプションモデルへと加速していくと考えられています。

その際、CXM「CXM(Customer Experience Management:顧客体験管理)」が重要になってくるとは昨日のnoteでも書いたとおりです。

数字だけを見て顧客体験を管理するのではなく、ゲームのように複雑な感情が介入できるものはゲーム要素について、売る側も視点として持っていたほうが有利になりえるということになります。

マーケッターはゲームの詳細の把握を。プロデューサーやプランナーはマーケティングの知識を得ておくことで、よりよいサービス提供が可能になる力が身につくと思います。

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