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再現性100%は嘘。〜性格と才能は遺伝で決まりさらに複雑な要素が成功に絡む〜

今回は、才能、性格が遺伝で決まっているという本の引用を参考にして書いてみたいと思います。

稼げる手法があるのに結果が出ないとか、不得意なことを一所懸命頑張っても結果が出ない理由とか、それについて少し触れていきたいと思います。


参考の本

「遺伝子の不都合な真実―すべての能力は遺伝である (ちくま新書)」「日本人の9割が知らない遺伝の真実 (SB新書)


すでに読んだ方がいらっしゃるかもしれませんが、全く同じDNAを持っている一卵性双生児の研究を記載した項目があります。その中には、下記のような継続調査の一節があります。

・収入と遺伝に関係はあるか?
・子どもの才能は、友だち付き合いで決まる?
・英才教育に効果はあるか?

■調査したこと
・一卵性双生児はDNAが一致している
・それゆえ養子に出されやすい傾向にある
・その一卵性双生児を追跡調査

その調査結果としては、下記のようなものとなりました。


①性格の3〜5割は遺伝で決まる

・性格の3〜5割は遺伝で決まる
・残りの半分は環境によって変わる。

つまり、性格の約半分は生まれつき決まる。残りは環境でチェンジができるようになる。だからどこで育つのか、どういう環境で育つのかが超重要
この前提を踏まえた上でどう行動するのかが重要。


②才能は遺伝が8割決まる!

・才能は5〜8割が遺伝で決まる。
・才能は努力してもほぼ伸びない。

▼各項目別に才能の比率も記載(一部抜粋) 
・音楽92%
・美術56%
・執筆84%
・英語49%
・数学87%
・運動85%
・記憶56%
・知識63%


結論:才能は性格以上に遺伝の影響が極めて高い。


才能がないことは
時間をかけても成果は極めて薄い


データからから言えることは下記の通り。

・アイドルであろうととも
 歌の努力をしても上手くはならない。
・文書力がない人は努力しても上手くならない
・自分にあっていないことをやっても成果は出づらい
・才能がない人は、努力しても伸びない

一方で、こういう結果も。


才能は努力すればするほど伸びていく

・才能がある人は努力しなくても結果が突出する
・才能がある分野は努力すればするほど伸びる


才能が「ある/ない」の対処方法


才能がない分野で努力をしても芽が出ない。これはとても残酷な事実です。しかし、このことに無力感を感じるのは筋違いであり、時間の無駄とも言えます。

例えば上にも書きましたが、日本で有名なアイドルの方。歌はとても下手ですが、その一方でタレント性と司会による回し方は抜群の才能を持っており、その分野で突出した活躍をしています。

つまりは、「大事なのは才能と、自分の才能が活かせる環境にマッチするかしないかだけ」の話ということですね。

才能の使い方、使われ方に関してはこれと同じケースが当てはまり、仮にプログラマの会社に就職したあなたでも、数学の才能がない場合、プログラマとしての活躍は見込めないでしょう。

周りはどんどん高度なプログラムがかける状況の中で劣等感を体感しても、才能がない時点で別の才能を発見する努力に頭を切り替えていく必要があります。


才能がある分野ではすぐに結果が出る


例えば、数学関連の才能はないが、協調性が高い人の場合。


新卒で経理部門に配属されたものの、数字のミスや書類ミスがあまりにも多く、営業部門へ転籍となったケース。営業に配属されるや否や、抜群の協調性や共感性、話術によって、すぐさま営業成果が現れて結果を出し続けるというケース。

例えば、本を読むことが好きだった人が、自分は文系だと思っていたものの、執筆の才能がなく、コピーライティングや書籍の執筆などをしようとしても一切書くことができない、または成果が全然出ないケースなど。

このように、自分の才能と合致しない土壌や環境で仕事をしても結果は一切でないことになります。


再現性100%はありえない事実


話をタイトルに戻しますが、性格も遺伝が3〜5割。さらには才能は5〜8割ほど決まっていることがあります。

そういう点を踏まえ、「ブログ、アフィリエイトがいかに簡単だ!」とか、「簡単に稼げる分野である」と成功者が言ったところで、作業する人が、細かい作業を行う継続する性格が欠如していたり、文書の才能がない場合、再現性100%のマニュアルを手渡されても結果が出ないのはこういう理由からです。

そもそも苦痛と思っている作業が継続できないのもそういう理由もあるからです。

繰り返しますが、同じ手順、同じ手法論でも結果が出ないのは、性格的な一致、才能的な一致、環境の影響、暗黙知、形式知、感覚知、論理知など、本当に様々な要素が絡み合うため、同じマニュアルが渡されても再現度100%がありえない(そもそも教える人の考えや価値観などまではコピーできないのでフィードバックがないと再現が難しい)ということになります。

このような前提を踏まえた上で、自分にあった強み、弱み、強みを活かす環境、活かせる環境などを探し当てないといけないわけです。



うまい話にすぐに飛びつくのはやめよう!


ということになります。まずは自分の強みが何か、これはすなわち才能が何なのかを探ることになります。自分の強みや才能が何なのかは当然簡単に分かるわけもありませんので、実際に試してみて、結果を見て、フィードバックをもらわないとわからないというのはそういう理由です。

ゆえに、結果が出るまでには時間がかかるということと、得意なこと、楽しいと思えることを中心に色々やってみたほうがいいというのはそういう理由です。

そしてもう1つ、苦手なことを意識してやろうというのは人生の無駄ということです。

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