Luly

🇨🇦在住、宇宙の理に従って生きてます。地球と人との共生を夢見て途上国で働いた後、🇸🇪本社の…

Luly

🇨🇦在住、宇宙の理に従って生きてます。地球と人との共生を夢見て途上国で働いた後、🇸🇪本社のハイテク企業で自動運転・宇宙関連の仕事をしながら日本に住む外国人向け住空間デザイナーをしています。ヨガ/高山植物/野生動物🦉 https://www.instagram.com/rurythme

最近の記事

  • 固定された記事

生きる

私は小さな頃から人の秘めた想いが自然と分かってしまう子だった。それはちょっとしたその人の表情なのかバイブスなのかそういったものを通じてだと思う。それらが自分の中にそのまま入ってきてああこの人はこんな風なことを思っているんだと言うことが分かった。 ある時までみんなそうだと思っていた。母に何かの折にそのようなことを話したら、”何でそんなことを言うの?誰もそんなこと言ってないじゃない”というような内容の返事をされ、それ以来、誰しもがそういうコミュニケーションの取り方をしていないこ

    • アムステルダム再発見

      先日10年以上ぶりにアムステルダムに行った。前回は上司と一緒の短い出張だったので、運河と自転車の光景くらいしか覚えていなかった。 その前に行ったのは留学時代。一緒に行った友人が試してみたいというので、Kafeに行き、屋外のテラスでその人がぷかぷかしているのを眺めていたら、その晩急に体調が悪いと言って冷や汗をかきだしたので、慌てて冷たいおしぼりで看病した記憶。 今回の旅の目的は二つあった。一つは、ゴッホの絵を観ること。ある朝起きた途端に、ゴッホに呼ばれた気がした。 もう一つ

      • ありがとう地球

        いつからだろうか、食卓に並べたご飯を前に目を瞑って、その日に使った食材のオリジンに想いを馳せて感謝してから頂くようになった。 カナダに住んでから99.9%くらい自炊している。外で食べてもお値段の割に感動が少なくて、これなら自分で作った方がいいのではないかと思うようになったから。 母曰く私は幼い頃から味覚が発達していたらしい。実家にいた頃は、祖母から毎週送られてくる新鮮なお野菜とお魚を母がまるで魔法をかけるように、美味しいご飯にして出してくれていたので、大学生になって初めて

        • 宇宙時間

          カナダに住んで6年ー最初は期間限定のつもりで来たのが、ここが好きで今も住み続けている理由はいくつかある。そのうちの一つが様々な国から人が集まってきていて、しかもそこにハーモニーがあるということ。 集まってきて”いるにも拘らず“、と書きそうになって一瞬留まったのだが、残念ながら世界の多くの国や地域に起きているいざこざは、昔か最近かの違いはあれ、どこか別の場所から人がやってきたことに起因するものが多い。 私のこれまでの経験では、他民族が住む場所に行くと、そこに流れる空気は張り詰

        • 固定された記事

        生きる

          冬といえば何を思い浮かべるだろうか? みかん クリスマス お正月 冬将軍 お洒落ができる などなど人それぞれだと思う。住んでいる場所にもよるだろう。 私の今年の冬はちょっと特別だった。 これまでの私の中での冬の概念を覆したといってもいいくらい。 というのも雪国に暮らし始めて6年(未だにそれだけの時が経ったことが信じられないけれど)、生まれて初めて雪の美しさに虜になった。 東京では雪といってもみぞれのようなものしか知らなかった。こちらに来てから、冬になるとグレーの景

          旅に出ると

          普段いる場所を離れると発見がある。特に同じところに定期的に行くとー 一年ぶりの日本で感じたことがその前の時と大分違ったのでここに残しておこうと思う。 一年前感じたこと 前回の日本滞在は、コロナ明けでほぼ3年ぶりだった。それが理由か分からないけれど、色々新しい発見があって、例えば家に入るや否や、わぁ天井低い!とか良くこの狭さに生きてたなぁとか。 そして電車の中から東京の街並みを眺めながら、建物の上に並べられた文字とか広告とかその雑然さに目を丸くし、街を歩いていても電線だ

          旅に出ると

          アストロコモンズ—part3完結編

          アストロコモンズ—これは私が2023年に開業して一号案件として取り組んでいるプロジェクト。 アストロコモンズって何?ということをこれまでぽつぽつと序章のように書いてきて、ようやく本章にして今の段階での最終章を書こうと思ったので筆を取った。 そもそもプロジェクトを始める際、建築家から”○○邸増改築プロジェクト“のような件名の契約書案を頂き、案件名変えてもいいですか?と打診したのが始まり。それからあれこれ考えてこの名前をつけるに至った。その背景にあった思いは過去の記事にも綴っ

          アストロコモンズ—part3完結編

          ヨーロッパ回顧録ーパリ街歩きvol.2

          2023年5月末から6月にかけて2週間ほどパリとイタリアを訪れた。5年前からカナダに住み始め、以後ヨーロッパにこれだけ長く滞在したのは初めて。 以前は日本⇔ヨーロッパの視点だったのが、今回自分の中にまた新たな視点が加わっていた気がしたので、見たこと・感じたことを記録として少しずつ気ままに書き綴っている。 Vol.1はこちら パリに着いた翌日は何の予定も入れていなかった。時差ぼけもあるかもしれないと思い、美術館などの予定は3日目以降にしていた。 この日は土曜日でそうだマ

          ヨーロッパ回顧録ーパリ街歩きvol.2

          ヨーロッパ回顧録—パリvol.1

          先日久々に2週間のお休みでパリとイタリアを旅行した。短期間の出張を除けば、旅行としてヨーロッパの地に降り立ったのは、南仏を車で巡って最後にミラノまで走った2015年以来。それより前は学生時代に遡る。 カナダに引越したりコロナがあったりしてあっという間に8年が経っていた。 パリ行き航空券を買った最初のきっかけは、あるコンサートの開催を知ったことと、普段はない直行便が期間限定で飛ぶと聞いたことで、半ば勢いだった(そのミュージシャンの歌は聴いたこともなく結局本番で初めて聴いた)

          ヨーロッパ回顧録—パリvol.1

          シロクマと私—アストロコモンズ番外編

          小学校低学年の頃から、何で人は生まれた場所が違うだけで、こんなにも違う人生を送るのだろうかとずっと思っていた。 当時、よくアフリカの飢餓がテレビで報道されていた。お腹が空きすぎるとお腹がふくれてしまうという衝撃的な事実を知った。私に何かできることはないのだろうかと思っていた。 中学・高校生くらいになると今度は地球環境の方に目が行くようになった。私の大好きなシロクマが住む氷が溶けていて、でも彼らは声を上げることもできない。彼らのために何かしてあげられないのだろうかと心が痛ん

          シロクマと私—アストロコモンズ番外編

          アストロコモンズーpart2’

          続き 当時のベルギー大使館は大使公邸と同じ敷地にあり、東京の真ん中にある異国だった。外から見る日本家屋の造りと打って変わって大使公邸の入口には白黒の冷んやりした石のタイルが敷かれ、金色の手すりがついたシックな内階段、お庭も広くて立派に育った木々と日本風の意匠を凝らした庭園、大きなプールもあった。控えめで重厚感のある造りだった。私には樹木の呼吸が聞こえるような気がしていた。都会のオアシスだった。 どれほどの期間働いたかあまり記憶がない。ある時その場所をベルギー国が売却するこ

          アストロコモンズーpart2’

          アストロコモンズーpart2

          ご縁のある土地と聞いてどこか思い当たる場所はあるだろうか。 私の場合はどうしても何らかのご縁を感じざるを得ないところがある。 千代田区麹町ーここは私が生まれる遥か前から、そして私が大人になってもずっとご縁があった何とも不思議なところである。これまでに何度も大いなる力によってこの場所に引き戻されることになった。 私の祖父は麹町小学校の出身で80歳を過ぎてもずっと小学校の同窓会に参加し続けていた。昔から甘いものが大好きで、幼い頃は村上開進堂のお菓子を楽しみにしていたらしい。

          アストロコモンズーpart2

          アストロコモンズ—part1

          私はいわゆる”先生”と呼ばれる人達に囲まれて育ってきた。身近な人で働いている人達は、父も祖父も伯父も大叔父も、はたまた曽祖父もその先代もみんな学者か医者だった。直接面識のない祖母の家系の人達やらも、祖父や祖母の会話の中では、○○先生が、などと呼ばれていて私はいつも頭がこんがらがっていた。祖父は実の弟のことも○○先生と呼んでいた。今思えば特殊な環境だったと思う。 皆それぞれに色々あったとは思うが、総じて自身の信念に基づいて道を切り拓いていっている印象があった。 私はというと

          アストロコモンズ—part1

          あなたをあなたたらしめるもの

          タイトルが早口言葉のようになってしまった。先日会社全体のトップが交代になり、四半期に一度の全社員向けビデオメッセージで簡単な自己紹介をしていた。 その最初の一言が、”私はイタリア人です”だった。 これがちょっと驚きでもあり嬉しくもあった。 というのも、私も仕事で初めて会う人にはつい”私は日本から来ました”と言ってしまう。しかし周りを観察しているとほとんどの人はそういったことを言わないのである。 私の会社の本社はスウェーデンにある。といっても本社機能は限りなく小さく、過

          あなたをあなたたらしめるもの

          パラレルワールド

          普段文章を書く時はまず本文を書いて最後にタイトルを考える。ところが今回は最初からタイトルが頭にあった。 パラレルワールドー私の2022年を総括するとこのワードしか思いつかない。 5年前の2018年1月に私はカナダにやってきた。前の職場から3年間の休職期間を頂き、3年経ったらまた日本に戻るのかなどうなんだろうというふわっとした感じで先のことは何も決めずに出てきた。 そして2019年から起きた奇跡の連続により、私はこの地に住み続けることになった。生まれて初めて魂が目覚める経

          パラレルワールド

          きらきら

          今住んでいるところで一番好きな季節が到来した。一年のうちでこの2週間くらいだろうか。私にとっては心躍る特別な季節である。 なぜかといえば、山に高山植物の花々が咲き乱れるから。それもどこにでもというわけではなく、標高2400mくらいで水が豊富な場所限定で。 彼らに初めて出会ったのは去年の7月の半ばだった。たまたま家から2時間ほどの山の中にあるロッジに宿泊した。 行く前は大した下調べもしなかったが、そこは英国王室のウィリアム王子とキャサリン妃も宿泊されたことのあるところで、

          きらきら