ああ、声優

こんにちは。ゆりりうすです。 さあ、今回はお待ちかね(?)の声優編です。張り切っていきましょう! その前に、実は私20代の頃、声優になろうか悩んだことがあります。 ははあ、また長い前ふりだな?と思っているあなた。ぜひ「まくら」と言ってほしいです。そう「まくら」とは落語で演目に入る前の軽い漫談。子供の頃から幾度となく、これを見て聞いております。 父が落語家だったのは、前にも書いた通り。その父から私は良く通る声をいただきました。なので、もしかしたら声優という仕事がいけるのではないか?と思いました。俳優になるには華が無い。でも、声は結構キラキラしているじゃない?私。 思い込みだったと思います。図書館勤めの時に、1つ下の音大出の女の子に「ゆりりうすってさ『り』の音が潰れているよね。」と言われたことがあります。「えっ!」と思いました。家の母方の家系に何人か『り』の発音が潰れている人がいます。でも、自分がそうとは全く自覚がありませんでした。その上、若干滑舌が悪いらしい。こうして声優の夢は辛くも潰えました。しかし、声の大きさだけは未だに健在で、私は普通の声量で話しているつもりでも大きく、しかも通る。そのお陰で、この間娘に路上で「お母さん、しっ!」と口に指を当てて注意を受けました。いや、「しっ!」って犬じゃないんだからさ~。 でも、図書館の「お話し会」ではこの声は受けましたよ。他のお話をされる人と違い、どこか落語調だったのが面白いらしかったです。 さて、やっと本編の日本の声優さんは凄い!です。 この国に住んでいて、日々テレビやゲームや地上波以外のものを見ていても、1日全く声優さんの声を聞くことがない、というか聞かない日は無いんじゃないか?と思うのは言い過ぎですか。特にコロナの3年間はこれを強く感じましたが。 でも、そう思ってしまうくらい日本の声優さんの活躍は凄いわけです。 きっとテレビ黎明期からだったら、黒柳徹子さんとか、大山のぶ代さんとか、岸田今日子さんとか。岸田さんの「ムーミン」は、作者のトーベ・ヤンソンには評判が悪かったようですが私は好きでした。 少し後から野沢雅子さんとか。野沢さんなんて、私の子供時代アニメでほとんどの男の子の主人公の声をされていたと記憶しています。例えば、「ゲゲゲの鬼太郎」の鬼太郎とか、「ど根性ガエル」のひろしとか、「いなかっぺ大将」の大ちゃんとか、「銀河鉄道999」の鉄郎とか、まあ、新しめのところでは「ドラゴンボール」の孫悟空、孫悟飯、孫悟天なんかですよね。あとポケモンで主役じゃないけど、ゲスト出演で男の子の声を充てていたこともありました。「ONE PIECE」のDr.くれはとか。昔、野沢さんが「だって、声優って微生物の声までやらなくちゃいけないわけなんです。」とおっしゃっていて、レジェンド中のレジェンドです。 それから亡くなられたけど永井一郎さん。この方無くして、日本中年男性の星「磯野波平」の声はあり得ませんでした。その他にも沢山あるけど、印象的だったのは「うる星やつら」の錯乱坊(チェリー)とか、「らんま1/2」の八宝斎とか。何かいつも頭の髪の毛の寂しい人の声をやっているイメージがありましたが、実はご本人は違って、いつぞや「徹子の部屋」に出演されていたのを見てビックリしました。髪の毛がふさふさのロマンスグレーでした。何でことごとくハゲ(あっ、言っちゃった!)の役が多かったんだろう?ああ、そういえば「じゃりン子チエ」の小鉄も永井さんでしたが、猫なのでハゲてませんでした。 それから、やはり早くに亡くなられた高橋かずえさんは初代カツオの声で、バックスバニーの声もやっていました。今でも、バックスバニーの「クリームを乗せたリンゴパイいっちょう!」という声が忘れられません。 わりと早くからやっていた人で田中真弓さんがいますね。私は「おそ松くん」のチビ太のイメージが強かったのですが、最近は皆さんご存知の「ONE PIECE」のルフィーの声で全国区の方です。 あと、熊倉一夫さんを知っていますか?色々されていましたが(また故人です)、古くは「ひょっこりひょうたん島」のトラヒゲ。割りと晩年の仕事でよく覚えているのがエルキュール·ポアロ。「ノンノン·モナーミ」が決め台詞でした。私は個人的に、この方の声が大好きでした。 やはり亡くなられているのですが、あまりにも有名な主役を2つもやられて、皆さんの印象に残っているであろう山田康雄さんも忘れていけませんね。「ダーティー·ハリー」のハリー·キャラハンと「ルパン三世」のルパンですよ。この方も早く亡くなられて非常に残念でした。山田さんはクリント・イーストウッドの声を専門にされていて、それこそ「ローハイド」から「ダーティー·ハリー」までされていました。 映画なんかだと、この俳優さんの声はこの方が必ずやる、というのがあります。例えば、先ほどのクリント・イーストウッドは山田康雄さん。ジャキーチェンは石丸博也さん。オードリーヘップバーンは池田晶子さん、なんてね。池田さんは「銀河鉄道999」のメーテルの声でも有名です。 では、広川太一郎さんはご存知ですか?やはり亡くなられましたが「チキチキマシーン猛レース」でぶっ飛んだナレーションと「ミスターブー」で主人公の声をされて、本当に立て板に水で沢山しゃべる!という人でした。しかも「ミスターブー」に至っては翻訳版を見て、あまり面白くないと思った広川さんが、自分でほとんどアドリブを入れて、日本では面白い映画として認知されたくらいです。 昔の声優さんばかりですか?でも、この辺りから紹介しないと「今」の声優さんまでにたどり着けませんので悪しからずです。 アイドルから転身の方もいますよね。例えば、戸田恵子さん。俳優もやっていますが、「きかんしゃトーマス」のトーマスと「アンパンマン」のアンパンマンの声をされているので、小さい子はみんな戸田さんの声を知っています。 日高のり子さんもアイドル出身です。「ザ・たっち」の朝倉南とか、「らんま1/2」の天童茜とか、「となりのトトロ」のサツキなんかですね。 あと80年代アイドル出身で佐久間レイさん。昔、確か「明星」のヘアカタログで、アイドルがその時の髪型を披露するカタログで佐久間れいこ、という名前で出ていたのが佐久間さんを認識した最初だと思います。色々な声をされていますが、わりとNHKの「おかあさんといっしょ」のキャラクターの声を沢山されていたかな。 もちろん、国民的アニメ「ドラえもん」の大山のぶ代さん、小原乃梨子さん、たてかべ和也さん、肝付兼太さん、野村道子さんはある程度の年の人ならみんな耳に馴染んでる声ですよね。実は静ちゃんをやっていた方はワカメの声もやっていました。ドラえもんの声は大山のぶ代さんがあまりにも有名ですが、2代目のドラえもんは野沢雅子さん、初代ジャイアンは肝付兼太さんがやっていたんですよ。知っていましたか? 「タイムボカン」シリーズ、ドロンボー一味の3人はあまりにも有名。八奈見乗児さん、たてかべ和也さん、小原乃梨子さん。それと「おしおきだべー」の声は滝口順平さん。滝口さんも昔から沢山されていましたが「ぶらり、途中下車の旅」のナレーターはもちろん、「ひょっこりひょうたん島」のライオンの声も滝口さんですよ。 八奈見さんはドロンボー一味でひときわ輝いていましたが、「ドラゴンボール」のナレーションで若い人は知っているはずです。 それにしても、「ひょっこりひょうたん島」はレジェンド揃いです。ドン·ガバチョは藤村有広さん、サンデー先生は楠トシエさん、ダンディーさんは若山弦蔵さん、博士は中山千夏さん。中山さんは「じゃりン子チエ」のチエちゃんの声もやっていました。リメイク版はドン·ガバチョは名古屋章さんだったけど、それも良かったんだけど、個人的には斎藤晴彦さんにやっていただきたかったです。 「Dr.スランプアラレちゃん」の則巻アラレの声をされていた(初代)小山茉美さんは、今、地上波の報道番組でナレーションをされています。あまりの声の違いに驚きます。声優さんって本当に色々な声を出す! 俳優の方でも、先ほどの岸田今日子さんもそうですが、愛川欽也さんもされていたんですよ。「ハクション大魔王」の登場人物ではなくて、途中で何度も短く入る「それからおじさん」の声。1秒くらいで「それからどったの」というだけの役なんですけど、これが妙に可笑しかったです。子供時代、いつもここで笑っていました。 愛川欽也さんのパートナー、ケロンパことうつみ宮土理さんもアニメをされています。昔NHKでやっていた「チャーリーブラウン」のルーシーの声でした。あのルーシーの性格にピッタリの声で大好きでした。チャーリーブラウンは谷啓さんがやっていて、これも情けない声が非常に上手でした。後で何回も声は変わりますが、私はどうしてもこの最初の「チャーリーブラウン」の声優陣が忘れられません。 あとですねー、これはかなりレアだと思うんですけど、「どら猫大将」というアニメがありまして、声優さんの何人かが落語家っていうのがありました。若き日の立川談志さんの声とか聞けますよ。今、なかなか無いですよね。 あっ、もうこんなに書いちゃった!わー、どうしよう、まだ七色の声、日本の至宝の山寺宏一さんを出していない。「ジブリ」映画も出していない。熱い!熱すぎるんだ、ゆりりうす! この声優回は、きっとあと2回程続きます。

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