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あの場所に_20180401大阪杯

新年度を迎える昨日、「あの場所」に鍋料理の店が新規出店した。
お店はかなり賑わっていた。

家の近所の「あの場所」には以前「宮崎らーめん」屋さんがあった。
2年間営業していたが、3年前にお店を畳んでいなくなってしまった。

味はあっさり豚骨系で、塩ラーメンを食べたようなあっさりさ。どんぶりは顔が余裕で入るほど大きい。値段が650円で手ごろだった。
しょっぱいもの好きの東北の血が流れている私は、それでもこのあっさりした「宮崎らーめん」が好きだった。

そこは、ご夫婦2人で切り盛りしていた。
旦那さんはまじめで一生懸命。温暖な宮崎県出身でとても明るい。
しかし、それとは対照的に奥さんはいつもやる気なさそうにして暗い。知らない町にやってきて、鬱にでもなったかのようにサービス精神はほとんどない。
それを察知して、奥さんの分まで明るく盛り上げようとしている旦那さんがせつない。
私はこの「宮崎らーめん」を応援したくなっていた。


しかしその思いとは裏腹に、私はこのお店、「もって2年か3年だろうな」と予感していた。
結果はその通りになった。味がウケなかったわけではない。と信じている。

私の住んでいるところは値段が安くないと売れない町だ。どんなに質がよくてもそこそこする値段なら売れない。
ましてや、近くの商店街で家系ラーメンが500円で売っている。
一方、商店街から離れた「宮崎らーめん」は650円。この時点で勝負あったんだ。
幼いころからこの町で育った私は、求められたら「具材などカットしてでも500円で販売すべき」とアドバイスしただろう。

それでも値段以上に「あの場所」は商売繁盛とは縁遠い。
居酒屋、ラーメン屋、定食屋、エスニック料理、クリーニング屋、ペットショップ・・・、まあ、どのお店も3年持ったことがない。いや、1年持たないお店もかなりあった。

店舗の場所を探しているなら、私は「あの場所だけはやめたほうが良い」とアドバイスする。
なにせ幼いころからあの場所を見てきた。知っている。
不動産屋は売りたいがために良いことしか言わない。
だから、店舗を構えたければ不動産屋なんかより、長いこと近所に住んでいそうな住民に聞くのが一番だ。
「あー、あそこね。あそこはしょっちゅう店が変わるけれど、どれも1年くらいでやめていっちゃうね」と誰でも答えるだろう。

あの「宮崎らーめん」屋さんの旦那さん。なぜ事業失敗したと思っているのかな?
ただ「あの場所」が悪かっただけなんだ。


新年度を迎える昨日、「あの場所」に鍋料理の店が新規出店した。
お店はかなり賑わっていた。
あの「宮崎らーめん」の開店初日もそうだった。


さて、本日は大阪杯。
②サトノダイヤモンドを狙う。
きのうドバイワールドカップで日本馬は優勝成らなかった。しかし日本馬は東日本大震災直後にドバイで勝っている。まだ日本馬の勝っていない「あの場所」、そう、フランスの凱旋門賞に標準を合わせ、サトノダイヤモンドは今年こそやってくれるに違いない。


(勝馬投票は自己責任でお願いします)
[今年の当たり]
◯高松宮記念 ナックビーナス 10人気3着 ←New
◯阪神大賞典 サトノクロニクル 4人気2着
◯弥生賞 ワグネリアン 2人気2着
◯京成杯 コズミックフォース 2人気2着

#エッセイ #コラム #競馬 #umaveg #宮崎らーめん #あの場所 #ラーメン


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