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デジリグの『リーダーズ講座』って知ってる?

我が出身校であるデジタルハリウッドSTUDIO by LIG が新たに『リーダーズ講座』とやらをやるってよ!!との情報を入手し、詳細を見るとなんて豪華なんでしょうか。
私の場合、在学中は課題、勉強に夢中で1つ1つ深く考えるってなかなかできていなかったなと、この頃実感がすごいので(語彙力どうした)この講座の意義というか、魅力が今だから感じられるのかなと思いました。
当初は在校生向けの案内だったため、いいなーいいなーと指を咥えていましたが、なんと!!!!卒業生も見にきていいよ!との優しさ!!!(あざす)ということで、 第一回 3/16 リーダーズ講座 受講してきました。
少し時間が空いてしまいましたが、私が印象に残ったことを中心に感想を交えて書いていきたいと思います。


はじめに

デジタルハリウッドSTUDIO by LIGとは

デジタルハリウッドSTUDIO by LIG 「通称:デジリグ」
”Web制作会社LIGが運営するクリエイタースクール”

私はここでWebデザイナー専攻コースを卒業しました。現役のクリエイターさんが講師を行っていたり、カリキュラムも充実しています。
スクール選びでは数社、体験入学をしたり、結構いろんなところの資料請求もしましたが、このスクールを選んで本当に良かったです。

今回の「リーダーズ講座」って?

定期的に現役クリエーターの特別講座が展開されているデジリグですが、2023年から新たに始まったスペシャルな講座だそうです!
Webデザイン業界で10年以上ご活躍されているプロフェッショナルな方々が講師として、ここでしか聞けない授業を開いてくれます。
講師の方々は公開されているのですが、豪華な顔ぶれです。。。↑のリンクから少し覗いて見てください!これは是非とも講義を聞きたい!となると思います。

初回講座は 「川端 康介さん」

初回講座の担当は、株式会社nanocolor 代表取締役 川端 康介さんでした。
起業から10年以上経過し、自らの強みの見出し方や自社での取り組みなども絡めて話してくださった川端さんの講義、とても勉強になりました。

大前提の3つの大事なこと

まず、お客様の課題についてどのように解決していくのか、下記3つに分けて考えます。例えば、クライアントからLP作って!と依頼があったとしたら、、、それぞれの答えはどのようになるでしょうか?

ゴール ー LP制作して問題解決したい!
思考  ー クライアントが作りたいものをヒアリング!
知識  ー LP制作できます!!

このように考えてしまいがちでは?という問いを投げかけられました。
確かに、、、私の場合はそうなりがちかも。
では、次のように考えてみよう!

ゴール
視座によって変わる
ex)来季成長率○●%の達成 〜 CVRを改善するためにLPを制作する

思考
知識を知恵に変える
ex)今自分の知り得る知識、技術をどうやって活用する?

知識
構造化/相対化で解釈が変わる
ex)40代がボリュームゾーンなのに50代にしか選ばれていない/顧客属性で一番多い50代に喜ばれている

それぞれ、抽象度と視点が違うだけで、デザインのどの領域の話をしているのか?が変わってくるということです。

大前提の「なりたい」か、「なるべき」か

  • ビジネス

  • クリエイティブ

  • テクノロジー

上記3つのパラメーターのうち、どこに振れ幅を持って仕事をしていくのか、または何かを捨てて他の人が現在出来ていないことを自分のスキルとして増やすという考え方もあります。
その上でどのような働きをする人になりたいのか、何を求められていてどのような働きをする人になるべきなのか、ということです。

テーマは「BRANDING&MARKETING」

今回のメインテーマは「BRANDINGとMARKETING」でした。
私はWebデザイナーを目指しているとはいえ、まだまだ知識不足でふわっとしか考えたことがなかった。。。というより、作品の制作しか考えていなかったのでは?と思いました。
川端さんが上記の話を踏まえて、このような例を挙げていました。

  • ブランディング=ありたい姿

  • マーケティング=あるべき姿

では、当初のクライアントからLP作って!と依頼があった。に基づいて、考えてみます。
担当者へヒアリングをする際、どのような質問をしますか?
・理想のターゲット層はどこですか?
・どのような世界観を持っていて、どのような表現をしたいですか?
・どの優先順位で強みを推していきたいですか?

上記の質問では、理想のターゲットだけに重きを置き過ぎて、売り手の(ありたい姿)のみを反映させたモノが生み出されそうですよね。
このように「ブランドの想い」(ありたい姿)だけを表現しても選ばれることはありません。

なので!まずは現状を知ることから始まります。
・現在の利用率、どの客層が中心ですか?
・お客様からはどのような反応、口コミが多いですか?
・自社と他社の売上ランキングの比較をしてみましょう。

顧客の本当の潜在的ニーズから視覚刺激、接点、市場、競合などの情報を取得し、事業戦略を最適化し継続することで(あるべき姿)に寄せていくことが必要不可欠なのです。
さらに、この(ありたい姿)と(あるべき姿)の共通点を見つけることも重要になります。

CONCEPTとPERFORMANCEの関係

マーケティングにおけるコンセプトとは、認知・興味・比較・検討・購入という消費者との接点において、そのブランドを選びたいと思わせるコミュニケーションであり、いわゆる「期待値」に値します。
実際のプロダクトやサービスのパフォーマンスが比例せず、「期待値」を上回ることが出来なければ、そのブランドに対する信頼はできないでしょう。つまり、CONCEPT < PERFORMANCE の関係性が構築された時、ブランドが信頼を獲得できる、選ばれるということになります。
確かに自分がリピート購入するものって、自分が気に入っているから=自分の思う元々の期待値を超えてきたからですよね。
ちなみに、元々の期待値って人ぞれぞれ違うし、そこを超えた!と感じる指標も人それぞれだということも覚えておきましょう!!

「BRANDING」 「MARKETING」 「SALES」

役に立つから選ばれ、期待を超えたから手放せず 顧客がそこに意味を見出し、選ばれ続けることがブランディング

「BRANDING」とは
競合と比較されず選ばれ続ける意味を作る

「MARKETING」とは
競合と比較されても選ばれる理由と仕組みを作る

「SALES」とは
競合との比較対象にエントリーされる理由を作る

上記3つに共通すること「選ばれ続ける理由を作る」という点です。
土台である、SALES(セールス)の段階ではキャンペーンの打ち出しなどで、認知・興味などのコミュニケーションのきっかけを作る。
MARKETING(マーケティング)では、競合との比較・検討に打ち勝つためのあるべき姿を戦略化していく。
そして、BRANDING(ブランディング)で本来ブランドのありたい姿をニーズに合わせたあるべき姿へ寄せていき、継続的な購入を獲得していく!
これらは段階的に取り組むことではあるが、それぞれ継続していき、幅を広げていくことがビジネスにおいて重要になるということです。
ここ!1つ1つをバラバラに考えてしまうと意味がなくなってしまうので、一貫性が大事になると思います。。。理解していても、意外と難しいところだなと思いました。

消費者にとっての便益(WHAT) = 消費者が決める価値(WHO)

今回のお話では、まずLP(HOW)を作って欲しい!から始まっています。
この広告という手段に偏りがちなブランディングをしていくと、ありたい姿のみの反映に落ちいりやすいということだそうです。
消費者にとっての便益(WHAT)は、顧客にとっての利益・恩恵があると認識できるためにつけた意味であり、相手が決める価値を研究するもの
消費者が決める価値(WHO)は、ブランドによって得る便益がコストを上回るかどうか、相手が決めるもの
この2つのイコール制度を高めること、相違をいかに無くすかにより市場での競争に勝つことができるということになります。
上記を考察していくと、いつ(WHEN)どこ(WHERE)で誰のために?どのような広告(HOW)を打ち出すのか?が明確になっていき、その先にブランドのあるべき姿、なぜこのブランドでなければならないのか(WHY)が見えてくるという考え方です。

差別化って言うけど、なにが重要?

あなたが買ったものは差別化をされていたから選んでいますか?
差別化とは、自社ブランドを選ぶ理由であって目的ではない。
自社の強み、弱みとはどの領域、どこを土俵とするかを決めることによって変化します。(ここめっちゃなるほど!と思いました)
競合を選んでいる顧客のニーズを正しく認識することで、自社ブランドの強み弱みを把握することができる。

例えば!
化粧品のオールインワン商品の差別化の土俵は?

  1. 他社のオールインワン商品 = 同カテゴリ競合

  2. エイジングケア商品    = 同便益競合

  3. 美容アイテム/美容習慣  = 一般競合

この1つの商品の差別化をどこで線引きをして、どの領域での戦略なのかを明確にして作ります。そして、戦略を成功させていくための根本にはリサーチ力が鍵となります。
そのリサーチとは、それぞれの領域の競合ブランドの購入者口コミから、
装飾、売り場、広告、接客、効能などの細かいカテゴリー分けをした上で、各項目における高評価と低評価を収集し、またその顧客はどんな売り方によって獲得できたのかを把握することで、奪いやすい顧客や奪わない顧客など 消費者が決める価値(WHO)の解像度が高まることで精査することが可能になる。

最後に

ざっと、気になったところだけまとめました。
まだまだたくさんお話してくださって、私が専門用語に弱いこともあり、最初は難しいな、、、と聞いていたんですが、例え話を交えてくださったり、事前課題を解説してくださったりして、段々と話が見えてきました。そして今回、時間をおいてもう一度おさらいしたら、本当に重要なところだなとしみじみ感じてしまいました。。。。。(遅い?w)
今まではツールを使いこなすことや、デザインの基礎「近接」「整列」「反復」「コントラスト」ばかりに気を取られて作成していたものが多かったと反省しました。

まず、ヒアリングから売り手のあるべき姿を追いすぎないこと!そこを追求し続けても成果は得られにくいといことが理解できただけでも私にとってかなり意味がありました。
そして、相手が決める価値がなんなのかをリサーチし続けること、これをありたい姿に勝手にすり替えていたんだなと思いました。
己が下手さを知りて一歩目」と安西先生に言われているみたいでした。(少し違うかな?wスラムダンク好きな方は分かってれると思いますw)
でも、己を知るってかなり重要で、今できていなことまたは課題があるから解決したいんですよね?クライアントは問題解決後の理想があって、そこへ導くための答えだけを求めてくることが多いのかなという印象があります。

LP(=クライアントの思う理想へ導くための答え)を作って顧客増やしたい(=理想)

ですが、
今できてないことや課題が生まれたのってどうして?
今この現状だけど、これに満足できないからやるんだよね?
思い描いている理想って、本当に世間の意見とマッチしてるの?
その理想って、誰にとっての理想なの?
対1人(N1)のために考えていることなんじゃないか?

ここを認識させるとこから始まるのだと思いました。

ブランディングに強くなりたいな、なんていっていましたが、恐れ多かった。もっと深く考えていかなければと思いました。
リーダーズ講座っていうだけあって、すごく特化しているというか突き詰めて考えていけば、逆に可能性が広がることもあるんだよ、と教えていただけた講座でした。
10年以上Web業界に携わっていらっしゃると業界の流れもかなり変わってきていると思いますが、自分の知恵の根本を変化させるのではなく、軸を持ってじわじわと広げている感じ?(言語化って難しい)やっぱり素敵ですね。
Web系の仕事をする意義や価値を見出すのも人それぞれなんだなと思いました。
絶賛転職活動中ですが、並行してこういう知識も身につけていきたいなと思います。

長々と書いてしまいましたが、ここまでご拝読いただきありがとうございました。
Webデザイナーを目指している方々、その他にも勉強をしている方々、こういうことでモチベーションを維持して頑張っていきましょう!!


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