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香りの記憶は、自分のごく小さな1ピース

あの子の家の匂い
昔付き合っていた彼がつけていた香水の香り
お祖母ちゃんの匂い

香りと、想い出や記憶は密接に関係しているのではないでしょうか

小学生の頃、友達のコーラの匂いのする消しゴム(当時すごく流行っていました)を思わず噛んでしまい、「ウメちゃん!」と怒られたこと

テレビの下からアイドルのパンツ見えるんちゃうかと思わず覗いちゃう、あの衝動に近いです。

話が逸れました

中学生の頃からコロンやトワレをつけたり、母の香水をこっそりつけたりととにかく香水が好きでした。
香りの記憶が、後の香水の好みや選び方に少なからず関係していたなと思い出せることが2つあります。

1つめは中学の英語の先生(♀)です
いつも同じいい匂いがしていました
当時は香水の銘柄など全く分かりませんでしたが、「これは大人の香りだ」と直感的に思いました
大人になってそれがシャネルのNo.19だったと知りました

2つめは高校の友達がつけていた香水です
その友達がシャネルのCOCOを瓶ごと持ってきて、トイレでつけたりしていましたが「いい匂いだけど、小娘がつけるものではない(←自分も小娘だった)」と感じました

シャネルは30になってから

この頃そう決めました

色々な香水をつけましたが、シャネルだけは本当に30歳になるまでつけませんでした
30歳になり、No.19を買いました。

やっとこれが似合う年になったとものすごく嬉しかったのを思い出します

香水って、年齢や服装、季節やTPO(つけるべきでない時もある)を考えて身につけるのが素敵な大人だな、と思えたのは香りの記憶があったからです

自分が膨大なピースから成るパズルだとしたら、香りの記憶はごくごく小さな1ピースに過ぎないですが、それが無ければ違う自分だったかもしれない

そんなことを思いました



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