UXデザインについて②

1:ミラーの法則
人間が短期的に記憶できる情報量の限界が「7±2」であると、認知心理学者のジョージ・A・ミラー氏は発表した。これはかたまりの数を意味していて、7±2にまとめると記憶しやすいという。

例)
電話番号0123987456      → 電話番号 0123-987-456
レストラン名叙々苑ABCDE店 → レストラン名 叙々苑 ABCDE店

ユーザーに記憶・認識してほしい情報項目内では、この法則に乗っ取ってわかりやすく表示するなどするとよい。

2:ヒックの法則
人は選択肢の数が多いほど迷う=意思決定に時間がかかる(さらには判断の放棄)という心理が働く。例として、ジャムの法則というものがある。
とある売り場で24種類のジャムと6種類のジャムを試食できるコーナーを作ったところ、試食率は24種類のジャムの方が多いが、購入率は6種類のジャムの方が高いという実験結果がある。必要な選択肢のみを提示する方がユーザーは意思決定しやすくなるので、購入する場面を作るときには参考にしたい。

3:フィッツの法則
マウス操作において、対象に移動するために必要な時間と、対象までの距離やそのサイズの関係を数値化した法則のこと。開始ポイントからターゲットとなるもの(ボタンタグなど)への距離が近く、対象が大きいほど素早く到達できる。フィッツの法則で理想とされる値は0で、マウスの右クリックで表示できるメニューなどはその良き例えと言える。

4:視線移動とUI
人の視線の動きの開始ポイントは左上である。左上から右に水平に移動し、少し下へさがって再び左から右へと視線が移動することを「F型」の視線移動と呼ぶ。ユーザーが全ての情報をしっかり確認することは稀なため、視線移動を意識したレイアウトにすることで、どんな人にもわかりやすい情報発信することが大切である。

5:配色
配色に関連性を持たせたり、意味をもたせることを色の対応付けという。色相、彩度、明度3つの要素を意識し、ユーザーがパッとみて直感的にわかりやすいUIにすることは大切である。また共通認識として存在する色の印象と情報の意味は比例されている方がよく、例えば削除ボタンと新規作成ボタンを作成する際に、削除ボタンに青、新規作成ボタンに赤を色付けするのはあまり良い選択ではないと言える。(信号では青がGO、赤がSTOPの意味のため)


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