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最近『海底二万里』が(私の中で)アツい

皆さんはジュール・ヴェルヌの『海底二万里』を読んだことがあるだろうか。

私はと言えば、ほんの少し前まではこの超有名ともいえる冒険小説のことを、ディズニーシーのアトラクション”海底二万マイル”のもとになった本、という程度にしか認識していなかった。

そのくらいにしか捉えていなかった本だったが、最近になって読んでみたらこれがまあ面白い。

そもそもなぜこの小説を読んでみようと思ったのかというと、数か月前に森見登美彦さんの『熱帯』を読んだ影響である。

この『熱帯』は本のストーリー自体も勿論バツグンに面白いのだが、『千一夜物語』『ロビンソン・クルーソー』そして『海底二万里』などに触れている箇所が作中にあり、そういった本への興味も同時にかき立てられた。

そういったわけで読み始めた『海底二万里』は、海底を舞台にした冒険小説であり、主人公である博物学者の男がノーチラス号という優れた潜水艦に乗り込みそこの船長であるネモという人物らと交流をしながら海の世界を旅していくという内容だ。

(ちなみにこれは本当に個人的な感想なのだけれど、『海底二万里』も『ロビンソン・クルーソー』もなんとなく近代西欧人の驕りみたいな雰囲気が主人公から感じられて若干鼻白むときがある。共感してくれる人いるかな。)

この『海底二万里』、最近なんだか知らないが私が見る作品でやけに登場する。

まずは『さよならの言い方なんて知らない。』の第6巻。
このなかには、ある物語の世界を作り出しその世界に人々を封じ込めてしまうという特殊能力を持つキャラクターが存在するのだが、この6巻では『海底二万里』の世界が再現されて狭い潜水艦の中で闘うという場面が出てくる。

そして最近見始めた『ふしぎの海のナディア』。
これは庵野秀明監督が手掛けたアニメ作品ということでエヴァを見終えたときからずっと見たいと思っていた。

ただまあこれに関しては、はっきりと『海底二万里』を原案にしているとなっているので、ただ単に私がアニメを見始めたタイミングがちょうど本を読み終えた時期と重なったというだけなんだけれども、それでも原作を読んだ身からするとアニメの中でノーチラス号やネモ船長が出てきた時にちょっとうれしくなった。

ということで、最近私の中で『海底二万里』がアツいぞ、という話だった。
ああいう感じの冒険小説があればほかにも読んでみたいなぁ。
あと、ディズニーのアトラクションの方も今だったら何かしら発見がありそうだからまた乗りに行きたい。


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