地方配属のメリット・デメリット

JTC新卒(21卒)地方配属で福岡の支社にきて早1年半。
今回はメリット・デメリットを簡単に述べたいと思う。
※本社が東京&地元が静岡、独身女性の場合

メリット
①通勤時間
福岡は日本で4番目くらいに大きな都市である。
それゆえに電車もバスも充実しており、朝はそれなりに混んでいる。
ただ、JTC総合職は福利厚生の一環で、住宅補助が手厚いため、会社のすぐ近くに社宅を用意してくれるのである。
これは、東京本社の場合では考えられない。
家賃相場の関係で、東京本社勤務だと通勤に1時間ほどの場所に社宅が設定されるが、福岡の場合家賃が安いため会社の近くに住めるのである。
なお、私の社宅は会社まで徒歩10分もかからない。
東京在住時は満員電車が嫌いで仕方なかったが(地方出身者なのでなおさら)、通勤時間や労力がないので非常に快適である。
ギリギリまで寝れるし、残業してもすぐ帰れるのが素晴らしい。

②住居環境
先程も住宅について述べたが、地方配属の場合一人暮らしは必須である。
福岡は家賃相場が低いため、都心部に住める&家が広く充実している。
1人にしては広くて寂しくなる気もするが、住居はとても快適である。
また、都心部に住めるのでどこにでも歩いていけるので買い物や旅行の際も大変便利である。

③現場を知ることができる
支社は本社よりも現場に近いところで仕事ができる。私はメーカー勤務のため、営業現場に行くという経験をさせていただくこともある。
新卒で配属されたことにより、会社の仕組みを身をもって体感できることはいいことだ。

④先輩、後輩、上司との距離が近い
本社では上下関係が非常に厳しいと聞くが、支社で人数も多くないからか、距離は近いように感じる。また、皆転勤したきた人の集まりなので、良くも悪くも飲み会や交流イベントはある方だと思う。同期が何人もいない分、先輩や後輩と遊んだりご飯に行って仲良くなれる環境ではある。

⑤行ったことない場所に沢山行ける
静岡と東京にしか住んだことのない私は、九州は訪れたことのない地域だった。
ゆえに、休みの日は九州旅行を楽しんでいる。
福岡は九州の中枢なので、どこへ行くのも便利である。※宮崎だけは例外
また、中国地方(山陰除く)もすぐに行ける。
今まで馴染みのない土地に沢山行けるのは旅行好きにとっては良いことだ。

デメリット
①友達・家族がいない
地方配属はこれに尽きる。とにかく近くに友達も家族もいない。頼れる先が会社の人以外にいないのである。会社の先輩や後輩が友達に準ずるのかどうかに関しては、私はそうではないと思う。
あくまで会社の人。
友達や家族がいないので、仕事終わりや休日は一人のことも多い。一人好きにはピッタリだが、仕事で嫌なことがあっても、残業で疲れていても家には一人。
今日飲みに行こうよ!と言える人もいないのである。
地方配属のうち、問題になるのは距離だろう。すぐに友達や家族に会える距離か否かである。福岡は距離が遠い。
土日に友達や家族と会うために東京や静岡に帰るのは金銭的にも労力的にもキツイ。
しかも、新幹線で帰れる距離でないため事前に計画していないと厳しい。(そりゃ直前でもチケット買えるけれども)
地方配属かつ遠い地方に飛ばされると、とにかく孤独なのである。

②同期がいない
以前にも述べた通り、同期の2割ほどしか地方配属にならない我が社。ゆえに、同じ支社に配属される人数は多くても3人。
私の代は2人。1人いるだけでも恵まれていることは確かであるが、東京本社に8割いる。
さらに東京周辺の地方支社に配属された同期は、よく東京の同期と遊んだり飲んでいるので、完全孤立しているのは3〜4人だ。
その中の一人が私である。
東京の同期たちは平日も休日もよく遊んでいるストーリーがあがる。中には結婚したという人もいるらしいのだが、そんな情報も福岡にいては一切入ってこない。
21卒の私は、コロナの関係で内定式もオンライン、4月の研修も半分以上リモートであった。
同期と関係構築をする暇もなく福岡に配属されてきたので、今は東京の同期と連絡を全く取っていない。本当は仲良くしたいと思いも強いため、大変孤独である。
他の同期も地方で頑張っていると思えば、自分も頑張らなくてはとなれるかもしれないが、どうしてもなぜ自分だけ…(特に女子の地方配属は一人だったため)と日々思うのである。

③帰省の労力
福岡から静岡に帰るのは実はとても労力がかかる。福岡-東京の便は日本一利用者が多く、LCCもあるし1日に何便も飛んでいる。
しかし、静岡はそうではない。
一応、静岡空港というものがあり、福岡便もあるのだが僻地にあるため、実家から非常に遠い。
1日に2〜3便しかないので、時間にも縛られるし、LCCはないので費用も高い。
名古屋や東京の空港を使うという手もあるが、結局新幹線を使うため、費用も時間もかさむ。
博多から新幹線で帰ることも出来なくはないが、静岡はのぞみ(速いやつ)は止まらないので、名古屋で乗り換えなければならず6時間はかかるし、費用も高い。
さらに、帰省代については会社は出してくれない。
単身赴任者には帰省代補助が手厚いが、独身は強く生きろということなのか…
一番お金を持っていない新卒なのに。
ゆえに、地方配属はお金が貯まると言われがちだがそんなことはない。
帰省をすればお金がすぐに飛んでいくのである。

④業務量、責務が重い
地方支社はとにかく人がいない。1人に当てられる業務量や責任はかなり重くなる。
良くも悪くもだが、現場からの声を聞くのは全て支社である。また、現場に色々言われるのはもちろん、本社からも色々言われるため板挟み業務なのである。
2年目のくせして、取引先の取締役や部長等とバリバリやり取りをするし、両親と同じくらいの人達に研修したりするのである。
自分自身の能力と業務レベルが合わない。
また、とにかく泥臭い仕事が多い。

⑤若さの搾取?
?にしているが、若さの搾取とも言えるのではないだろうか。
一度配属されると4〜5年はその地に住むわけだが、新卒(学部卒)ならば23〜28才の時期を地方で過ごすことになる。
実は、仕事で地方に住んで新しい友達を作るのは想像以上に難しい。
仕事以外へ注げるエネルギーは限られているし、習い事等するにしてもお金がかかる。
行動していない私が悪いといえばそれまでだが、今までの友達と関わることができない以上、友達との付き合いも断然減る。
特に女性は23〜28才の間に結婚する人も多く、既に友人は数人結婚した。
貴重な独身時代を友達と過ごせないのはかなり堪える。
今は同期で飲みに行ったり、遊んでいても、私が本社に帰る頃には既婚者が増えて遊ぶ機会もめっぽう減るだろう。
また、ライフプランの計画も立てづらい。
JTCだからか、女性は結婚をすると地方配属にならないらしい。だったら、東京本社に配属されて若いうちに結婚することも出来たではないか…と思う。
これに関しては、女性が地方配属されることに特化して次で述べたいと思う。

以上、大雑把なメリット・デメリットだ。
「女性」「九州」などテーマに特化した地方配属についても今後述べていこうと思う。

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