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「ハヤえもん」という音楽アプリを使い出したら生きるのが楽しくなってきた【後編】

こんにちは。うめぼしです。

前回のエントリーは読みましたか。読みましたね。そう、音楽再生アプリ「ハヤえもん」の話です。

うめぼし、アップデート文に名を残す

泣いたり、笑ったり、怒ったり、なんやかんやあっての、6月の「広告非表示」無料プレゼントキャンペーン当選から数日後。

ついに、私のファーストコンタクトであった「アップデート文」に自分の名前が掲載され、小躍りする私。すでに電子書籍の2巻が出ることまで考えてる。めでたい。

その内容はというと…

6月のキャンペーン当選者が決定しました! – 聞々ハヤえもん開発者ブログ

ぼくは、昨年の7月からこの更新履歴に長文を投稿し始めました。それは、「開発者のことをもっと知ってほしい」という思いを抱いたことがきっかけでした。アプリ開発というのは、孤独な作業です。丸一日を作業に費やしても、何も進まないことだってあります。これを淡々とやり続けて、必要最低限のことを更新履歴に載せてというサイクルがぼくは嫌になりました。「開発者のことをもっと知ってほしい」と思いました。「開発者のことをもっと知ってもらった上で、ユーザーの方々と絡みたい」と思いました。「みんなでもっとアプリ開発を盛り上げていきたい」と思いました。それを実現させる為に、ぼくは「発信」していこうと決めたのです。羞恥心を捨てようと決めたのです。目立っていこうと決めたのです。その手段が「更新履歴に長文を書く」という行為でした。そして、昨年の7月から約1年間続けてきた結果として、今回書籍化にいたったわけですが、その結果としてこんなにも開発者のことを知ろうとしてくれる人が現れた。この事実がぼくはとっても嬉しいのです。本当にありがたいことだと思っています。iPhone用の面白そうなアプリなんて、App Storeを探せば数え切れないぐらいたくさんあります。運よくダウンロードしてもらえたとしても、飽きたら削除されておしまいです。そんな厳しいApp Storeの世界に『ハヤえもん』というアプリがあります。ハヤえもんの開発者は、更新履歴に長文を載せてみたり、更新履歴を電子書籍として出版してみたり、アプリのことをラップにしてSiriに歌わせてみたり(最近ハマってます。気になった人はYouTubeで『Siriにラップを歌わせてみた』で検索してみてね)、決して「普通」じゃないことをひたすらやっちゃう、ちょっとアホな人間です。思いついたことを自制するという才能がありません。そんな普通じゃない開発者に興味を持ってくれている方々、いつもいつも本当にありがとうございます。いつもいつも感謝しています。そしてうめさん、この度は本当におめでとうございます。これからもよろしくお願いしますね。

熱い。激熱です。自分としても、そこまで深く考えてキャンペーンに参加したつもりはなかったのですが、結果的にめちゃくちゃ感動されることになりました。「愛」ってすごいんだなあ。

そんな感じで、まあ無事に初代当選も果たしたことだし、7月以降はハヤえもんに関するツイートは落ち着くかな、と思っていたんです。ちょっと熱くなりすぎだったしね。クールダウンクールダウン。

うめぼし、弟子になる

急〜にすっ飛んだ見出しですが、事の発端はこちらの開発者さんのツイート。

そうです。ハヤえもんは今までiPhoneにしか対応しておらず、Windows版を愛用していたAndroidユーザーから、度々要望が上がっていました。それを実現させるにあたり、開発者さんがAndroid端末の実機を持っていないので、もしユーザーさんの中で使っていない古い端末があれば譲って欲しいと投げかけていたのです。

それに対して、私もAndroid端末を持っていなかったので、こんなツイートをしていました。

これが開発者さんにリツートされていたのですが…

!?!?!?!?

目を疑いました。てっきり、一度当選したらそれ以降は自動的にキャンペーンから除外されているものと思っていましたが…しかも私、最初の「ご応募ありがとうございます」リプライを完全に見逃してて二つの意味で混乱が生じていました。

今読んでみても全然わからないです。とりあえずここはスマートに身を引くことにしましたが、自分でも衝撃的な発言が飛び出します。

“アプリ開発の弟子”、そして派生系の『おとったん』。なんですかそれは?って感じですよね。実はハヤえもんと出会う以前、自分はこんなツイートをしていました。

アプリ開発。ちゃんと繋がっています。その入り口として、ハヤえもんの開発者である山内良太さんことりょーたさんに、師匠になってもらえたら最高だろうな、と思ったのです。まあでも、ずっと個人でやってらっしゃった方だから、電子書籍の校正チェックの時みたいに、「弟子なんか取りませんよ笑」的な返しを予想していたんですね。それがまさかの

オッケーだった。

しかも何やらかなり感慨にふけっている模様。それに対する私の反応…

軽すぎじゃない?大丈夫これ?ねえ?

そんなわけで、「ハヤえもん」の枠に留まらず、自らアプリ開発を学んでいくことになるのです…この話はアナザーストーリーとしてまとめる日が来るのか否か、乞うご期待。

7月のキャンペーン事変

2回目のキャンペーンはどんな感じで当選者が決まるかなー?とかなり楽観的に眺めていた私。結果はというと…

なんと、ハヤえもんを「ヒマだから描く」という方が現れて、その方が当選を果たしたのです。マジかよ。だって私もすでに

描いていました。

私、たまにクロッキー帳に絵を描いていて、別のツイッターアカウントで載せたりしているんですね。

この絵と、

この絵のページの間に、さっきの「ハヤえもんの絵」が描かれているページがあるので、6月21日時点で書いていることになります。まあそこまで厳密じゃなくてもいいか。(ちなみにこのキャラクターは姉のデザインしたキャラクターです。)

で、そんな偶然の一致(シンクロニシティ)があるのか〜私も早速アイコンをイラレで作ってみよう〜と思っていた矢先、

アイコンを公募で決めるキャンペーンの発案と、ほぼ同時にアイコンを作り始めていた私。慌てすぎてキャプチャ画像じゃなくてケータイカメラで撮ってる。

しかも、めちゃくちゃ気に入ってくれて、小躍りする私。

ちなみに私は、以前システム開発会社でデザイナーをやっていたんですね。で、ハヤえもんはもちろん気に入っているしお世話になっているけど、デザイン面で細かいところが気になったりしていました。でも、人様が10年以上かけて作ってきたものを、まだ使用歴一年にも満たないユーザーがいきなりデザイナー気取りでしゃしゃり出てきてあーだこーだ言えないでしょう。そんなの、「じゃあ自分でアプリ作りなさい」って話だと思うんですね。

それに、6月21日にラフスケッチした時点で、なぜ送らなかったのか?というと、ハヤえもんがハヤえもんでなくなることが怖かったんですね。6月24日に、私はこんなツイートを残していました。

つまり出さなかったというより、出せませんでした。だから、7月の当選者さんが「ヒマだからハヤえもんを描いてみた」と画像を出していて、本当にびっくりしたんです。そういう感じで出していいのか!って。ぶっ飛びました。

そして、改めてきれいな画像データを送り直しました。

これでも自分的にはバランスがイマイチなんですけど、最終的に微調整すればいいか、みたいな感じでとりあえず送ったんですね。そうして、ツイッターの投票機能でアイコンを決めるキャンペーンが幕を開けたのです。

H1グランプリ開幕

最初の投票では、①開発者りょーたさんが作成した既存のアイコン、②7月キャンペーンで当選の決め手となったGratiiiさんのハヤえもん、③私のアイコン、の3種類がエントリーされていました。そこで、開発者さんはこんな二つの記事を書いていました。

ついにハヤえもんのアイコンを変更する時期が来たのかもしれない。 – 聞々ハヤえもん開発者ブログ

Hでピンクな世界からの脱却。 – 聞々ハヤえもん開発者ブログ

「なんでHでピンクなの? 恥ずかしいんだけど」ハヤえもんのアイコンの事だ。今まで散々言われてきたこのセリフに、どうやら終止符を打つ時が来たらしい。

えええええええ。ハヤえもんのロゴ、そんなこと言われてたのか。ていうか書き出しが完全に文学じゃん。今更だけどこの人、アプリ開発者なのに超文系じゃん。そんなことを思っていたかどうかはさておき。

どうせなら頭文字の「ハ」だけじゃなく、ハヤえもんのロゴ全体を作ってヘッダー画像として提供しよう、と私は考えました。

その数分後、

もう適用されとる!?!?その前のヘッダー画像をこっそりキャプチャさせてもらう隙がなかった!失敗した!…いや、なんでも比較すればいいって話ではないんですが、すごく渋いイメージの書体を使ってらっしゃったので、もうちょっとポップに…と考えていたのですが、それにしても仕事が早すぎるでしょこの人!ハヤえもんの「ハヤ」は仕事が早いの「ハヤ」だったのか!?

でもめちゃくちゃウケてくれました。ありがとう、りょーたさん。

ただ、ヘッダー画像としてアップする際、どうしてもPNG画像はJPEG画像に自動変換されてしまうらしく、PCで確認したらめちゃくちゃ粗くなっていたので作り直したものを送り直すことに。とその前に、

なんと、アイコンキャンペーンに新たなる挑戦者が参入!しかしこれは…

完全に永谷園。

説明すると、ハヤえもんは「ふりかけ理論」というのを提唱していて、好きな音楽を飽きずに変化をつけて楽しめるよう、音程や速度変更、様々なエフェクトや変態的なまでに細かなイコライザ、逆再生まである音楽再生アプリなんですね。あ、久しぶりにアプリ自体の説明ができましたね。グッジョブ私。

「ふりかけ理論」について、詳しく書かれている記事があります。

『聞々ハヤえもん』を作るとき、“ふりかけ理論”というのを考えていた。 – 聞々ハヤえもん開発者ブログ

で、そこでどうやらふりかけをイメージしてアイコンを配色しようとしたら、永谷園のお茶漬け風になってしまったらしい。なるほどね。

これを受けて別バージョンも作ってみた私。

ふりかけといえば丸美屋ののりたま。ということで、ドラえもん配色とのりたま配色を作成しました。(結局ツイッター上では圧縮されてしまったので、直接データをダウンロードしてもらいました。)

そんな感じで遊んでいたら

アイコンキャンペーンに「H1グランプリ」なる新たな名称がついたり、(変態ナンバーワンみたいな名称じゃん…)

わざわざブログでヘッダー画像を取り上げてくださったり。

私、とっても楽しい。生きるのが、楽しい。アイムハッピー。ハッピーライフ、ハッピーミュージック、ハヤえもん!!


「polca」で開発者さんにウニを送りつけようとする

アイコンやヘッダー画像の作成に飽き足らず、私は新しいアプリに飛びついていました。

polca(ポルカ)- フレンドファンディングアプリ

polcaは、8月10日に配信された新アプリ。インターネット上で資金調達を図れる「クラウドファンディング」というサービスが今巷にはいろいろ出ていて、その中の一つに『CAMPFIRE』っていうサービスがあるんですが、要はそれの無審査、少額、リンク共有型バージョンみたいな感じです。

そう、私には、「開発者さんにウニを送りたい」という、そういう気持ちが以前からあったんですね。

これは6月キャンペーンに当選した喜びの声ですね。

これはアプリのアイコンを描いた時。

そんな感じで、ウニを送りつけたいと思っていた私にぴったりのアプリが登場してくれたんですよ!すごい!これに乗っからない手はないと思い、早速始めてみました。

この募集内容はこうです。

【ハヤえもんの開発者さんにウニを贈りたい】いつもお世話になってる音楽再生アプリ『ハヤえもん』開発者りょーたさんのほしい物リストからウニを贈ります!ほしい物リストのウニ愛溢れる文章をぜひ一度読んでみてください。このウニへの愛はKindleの電子書籍にまで綴っています。マジかよ。そんなに言うんならウニを贈りたいですよ私は。そしてそのリアクションが見たい。どんな感想文になるのか読んでみたいです。タイトルは『アプリ開発していたらウニが贈られてきた』でどうですか。めちゃくちゃ楽しみですね。どうぞよろしくお願いします。

りょーたさんのツイッターのプロフィール欄にAmazonの「ほしい物リスト」というのがあります。そこで、一番上になんとウニが鎮座しているんです。開発者さんの。ほしい物リストの一番上に。ウニが。もうその時点で面白いのに、めっちゃ書いてるんですよ、ウニへの愛を。なんだろう、この人めちゃくちゃ面白いなと思ってしまったんですね。で、ウニへの愛を語った文は、そこだけじゃなくブログからも読めますので、紹介いたします。

この世で究極に美味しい食べ物とは?(ハヤえもんiOS版ver.1.55のアップデート履歴) – 聞々ハヤえもん開発者ブログ

あのー、昔Windowsでフリーソフトとしてハヤえもんを開発してたときに、シェアウェアとかメールウェアとか色々流行ったじゃないですか。無料で使ってくれていいけど、気に入ったらお金を払ってねってのがシェアウェアだったり、感想をメールで送ってねってのがメールウェアだったり。あの文化にならって、ぼくはハヤえもんをウニウェアにしようかと思ってたんですよ。自由に使ってくれていいけど、もし気に入ってくれたらウニを送ってね、っていう。ウニウェア。いいアイデアですよね。なんか語感もいいし。ウニウェア。そんな、ウニ好きのぼくの最終的な夢。それは、「ウニのプールで泳ぐこと」です。いやー、最高でしょ。もう、ウニの話をしたり、ウニの写真を見るだけでも幸せなのに、ウニの中で泳ぐんですよ。あぁ〜、想像しただけで幸せ。ぼくの夢。それは、ウニのプールで泳ぐことだ。もしぼくが死んだら、名言としてぜひ語り継いでくださいね。「むかし、ハヤえもんっていう変な名前のアプリを開発していた人が言ってたんだ。『ぼくの夢。それは、ウニのプールで泳ぐことだ』って」みたいな感じで。ぜひぜひよろしくお願いします。そして、ぼくは本気ですので、もしこのアプリを気に入ってくれた人がいたら、ウニを送ってください。Twitter(ryota_yama)のプロフィールのところにぼくのAmazonでのほしいものリストへのリンクが貼ってあるので、そこからどしどし送っちゃってください。もし数が多い場合、ぼくは泳ぎますので悪しからず。

これで一部抜粋ですからね。驚異のウニ愛ですよ。もうそこまで言うんならウニを送りましょうよ、ハヤえもんユーザーさん。みんなで出し合いましょう?私なんかよりも、もっと何年も前からハヤえもんにお世話になっているユーザーさんはたくさんいるはずです。ウニ、贈りたくない?一緒に贈ろうぜ、ウニ!…というのが私のお願いです。

ご本人からもブログで取り上げてくださいました。どうぞ、よろしくお願いします。

いやー、やっとここまできた…これを書くために、長い前置きだった…と、この時までは、そう思っていました。

H1グランプリが波乱の事態に

私が一人ウニに気を取られている間、とんでもないことが起きました。

H1グランプリ、まさかの似顔絵アイコン参戦。

それに対して、開発者さんはこんなブログを公開しました。

いや、これじゃあ、完全に…

こうなって、

こうなって

こう。

もうネタでしょ?

私も一緒になってウケてる場合か!

その直後、開発者さんからとんでもないブログが公開されました。

なんとね、結局、私の作ったアイコンがとにかく気に入ってるらしく、熱弁し始めたんです。これに対して、私は「嬉しい」という感情を通り越してしまいました。

完全に理性を失いました。顔から火が出る、そんなレベルではないぐらいにワーッ!となって、本人に直接「それこそなんで“主観”にしないんですか!投票にする意味がわかりません!」とクレームも言いました。そしてフォロワーさんから、駄目押しの一撃。

この時、私は宇宙を彷徨いました。


うめぼし、地球になる

私は宇宙空間で、一人彷徨っていました。ここはインターネット宇宙。楽しいものや、可愛いもの、エッチなものや、怖いもの、なんでもあるよ、インターネット宇宙。

最初に私がこのインターネット宇宙に降り立った頃、まずTeacupという銀河に降り立ちました。そこのチャットで見つけた人とおしゃべりし合ったり、「ホームページ」なるISS(宇宙ステーション)を行き来して、お互いに絵を書き込んだり、コメントし合ったりして、交信をとっていました。

やがて、mixi銀河が形成され、多くの人が移住しました。ホームページISSは寂れ、いつしかmixi銀河も衰退していきました。

そこから少し間が空き、私はツイッター銀河にやってきました。でも、すでにこの銀河では多くのコミュニティが形成されており、アウェイ感が拭えないまま私は長期間彷徨いました。かといって、元いたmixi銀河や他のpixiv銀河なども行き来していましたが、停泊することはなかなかできませんでした。

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ツイッター銀河で私は、キラキラと輝く太陽系を見つけては、幾度となくシグナルを発信していきました。応答は返ってきたりこなかったり、ふわっとしていたり、ノイズがかっていたり。ずっと心細いまま、何かを求め彷徨い続けました。

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ある時、ツイッター銀河の中にある、「ハヤえもん太陽系」と偶然出会いました。ハヤえもん太陽系では、私がシグナルを発信すると、たちまち拾われて、レスポンスが返ってきました。それがほとんどすべての発信に対して、応答が得られたのです。私はインターネット宇宙に降り立った頃を思い出していました。こんなに声がクリアに聞こえたのは、あの時以来だと。そうして私は、ハヤえもん太陽系に滞在することにしました。

なんかここ、面白いし、あったかいなあ〜。いいなあ〜、ここ。みんなに教えたいなあ。シグナルを太陽系の「外」に向けてと。これでよし。え?これ「愛」っていうの?そうなんだ。「愛」ってすごいんだねえ。愛だけに、アイコンを描こうねえ。

しかし私は、愛について、大きな勘違いをしていたのです。

突然、ハヤえもん太陽から、強力な電磁波が発せられました。「うめぼしさんのアイコンの素晴らしさを僕が語り尽くします。」−その時私はようやく悟ったのです。私がハヤえもんのことを愛していたのではなく、私はハヤえもん太陽系の大きな愛に包まれていたのだと。

そう。確かに私は、アイコンを描いた本人かもしれない。しかし本当は、ハヤえもん太陽系そのものの持つ愛が、私のクリエイティビティと共鳴し合い、地球に生命が誕生するようにして、アイコンが生まれたに過ぎない。

それを私は、海に映る太陽を見つめて、自分自身が燃えていると勘違いしていた…なんて恥ずかしいんだろう!

しかし同時に、こんなことも感じたのです。

こんなにも私のことを受け入れてくれる、居心地のいい太陽系は、他にはないんだ…散々彷徨ったからわかる。もういいんだ。私はここで、地球として生きよう。

そうして、私は、地球になった。

H1グランプリ閉幕

えー、皆さん。ついてきてますか?ハヤえもんの話です。ハヤえもんは、音楽再生アプリです。アプリのアイコンを投票で決める、「H1グランプリ」、ついに決着を迎えました。

そうそう、だってもう完全に「ネタ振り」だったでしょう!ダチョウ倶楽部でしょうよそれは!

ダチョウ倶楽部って、すごいですよね。3人で構成されているお笑い芸人さんなのに、周りにいる他の若手の芸人さんたちを全員巻き添えにしちゃう。あんなの、いくらお笑いネタがパワフルでもダメでしょう。そういう感じの、「巻き込む人柄」なんです。ハヤえもん開発者、りょーたさんの文体は、まさにダチョウ倶楽部でした。あっぱれとしか言いようがない、完全なるダチョウ倶楽部。でも、そのハヤえもんダチョウ倶楽部の結成も間も無く、半ば強引に解散させられました。

私は8月11日の夜、ガチの涙を流していました。

システム会社でデザイナーとして働いていた数年間。自分なりにたくさん勉強しました。日々、ロゴデザインや名刺のデザイン、画面設計をしていました。

デザイナーとして席が用意され、当たり前のように依頼が来て、当たり前のように成果物を提出していました。それに、当たり前のように使い捨てにもされていました。多分、当時私が作ったもので、未だに残っているデザインなんてほとんどないと思います。

ある時、バナー画像の制作の依頼で、仕上げの1px単位の微調整を行なっていました。すると後ろの席から、「そんなの変わんない変わんない(笑)大丈夫大丈夫、誰もそこまで見てないから」と言われました。本人としては、私を気遣って「そんなに頑張らなくて大丈夫だよー」というニュアンスだったと思うのですが、私は「デザインって儚い仕事だな」とひどく寂しい気持ちになったのを覚えています。

多分、私のデザイナー人生の中で、ここまで盛大に褒められたことなんてなかったんです。だから、その愛の大きさに圧倒されてしまった。真夏の太陽、暑いというより、熱い。そんな感じでした。

そしてようやくH1グランプリは閉幕。最終的に、かなり強引な形で私の作ったアイコンが採用されました。そしてこのH1グランプリは、私の中で濃すぎる数日間として刻まれました。ちょっと濃すぎて今、放心中です。ご清聴、ありがとうございました。

おわりに

まだ書くんかい、と思われたそこのあなた、そこのキミ、そこのお兄さんも!はい、すみませんでした、長いですよね。でも最後にこれだけは言わせてください。ハヤえもんの開発者りょーたさんに、ウニを食べてもらいたい。この企画は、1ヶ月と期限が定められているようです。フレンドファンディングアプリ「polca」側の仕様です。どうか、ハヤえもん太陽神であるりょーたさんにウニを贈りましょう。頼む。マジで。ぶっちゃけ、私の地球の生態系側には何の影響もないと思います。開発者さんは、絶対不動の主軸ですから。存在がもう完成されてる。だからこれは私がただ贈りたいだけの企画です。それをご理解いただけた方は、この「polca」っていうアプリをダウンロードしてください。そして一人当たり300円ご支援いただき、これが20人分集まれば、りょーたさんのほしい物リストからめでたくウニが送られることになります。これぞシェアウェアならぬ、ウニウェアです。8月13日現在、2名の方からご支援いただいています。残り18名のご支援をいただきたく。なにとぞ、よろしくお願いします!ハッピーライフ、ハッピーミュージック、ハヤえもん!

Ryota Yamauchi「ハヤえもん」

2017年〜無料音楽アプリ「ハヤえもん」のデザイナーとして活動しています!経済回すぜ!*゚▽゚︎)ノ シュッ≡︎≡︎≡︎≡︎≡︎[愛]