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龍村仁監督と地球交響曲(ガイアシンフォニー)のこと

映画監督の龍村仁さんが亡くなられた。
地球交響曲は1番から6番までは見たけど
その後は見ていない。
新しい作品のことはわからないけど
20年くらい前、この作品が大好きで
1番から4番は何度か繰り返して見ている。

特に3番が好きで
映画が出来上がる前に亡くなってしまった写真家の星野道夫さん
古代のカヌーを復元して、星の位置や風、潮の流れ、
自然界のサインだけを頼りに大海原を旅をしたナイノアトンプソンさん
物理学者のフリーマンダイソンさんが自分とは真逆の考えを持った息子さんと和解してゆくストーリー
どれもこれも、心に響いた。

20代の中ごろの私は医療従事者で、
あまり世の中のことを知らなかったし
たのしみとかなかった。
自分を生きていない気がしていた

もっと自分らしく生きたい
と思った頃

この映画や
この映画に出ていたジャックマイヨール
ジャックマイヨールがモデルになった映画
グランブルーとの出会いが
イルカと泳ぐきっかけになった。

映画の中で何度も宇宙から見た地球の映像が流れる
それまで、私はあまり、そういう視点で地球を見たことがなかった

もしかしたら…
私は生まれる前、母のお腹の中に命として宿る時
あんなふうに、宇宙のどこかしら空間の中から
地球を目指してやってきたんじゃないかって
そんなイメージも膨らみ
「ガイア」「地球」がものすごく身近に感じられるようになった。

自分が大きくかわるきっかけって
誰かとの出会いであったり
運命的な出来事が起きたり
ドラマチックなことばかりとは限らない

この映画を見たことで
視野が広がり
地球に生きているんだ!っていう感覚がうまれた
今の私の「原点」につながるくらいの影響を受けた作品だった。

82歳、老衰とのこと。
龍村監督、お疲れ様でした。
ありがとうございました。
ご冥福をお祈りいたします。




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