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アフリカのスタートアップにもやってきたバブルの終焉

2022年初頭以降、世界でスタートアップの調達環境は様変わりしました。以前は、まだ早い段階のスタートアップでも、ユニットエコノミクスが成立していない事業でも、多額な調達を行いとにかくトップラインを伸ばすのが善という風潮がありましたが、がらりと変わりました。

アフリカでは、2022年の上半期くらいまでは調達も絶好調で、「アフリカは大丈夫」「アーリーステージは大丈夫」と言われたりしていました。しかし、2022年下半期頃から調達が不調に終わる老舗スタートアップがでてきて、2023年以降は調達件数自体が少なくなりました。

といっても、それでも順調に大型の調達を実現しているスタートアップや、この機会をむしろ利用して採用をし、データの活用や効率的なオペレーションを実行し事業そのものを伸ばしているスタートアップもあります。2024年に向けて期待されるアフリカのスタートアップについては、次の機会にまとめたいと思います。

今回まとめたのは、2022年下半期から2023年末の1.5年間で、リストラ、事業停止、撤退、破産手続き中となったアフリカのスタートアップです。2022年下半期以降の調達に失敗し、コスト削減のためリストラや撤退、一部事業停止を行っている企業や、1年経ってキャッシュがつきて事業の完全停止や破産手続きに入った企業が、約60社ほどあります。

その中には、日本企業が出資してきたり、日本でもよく知られたスタートアップも含まれます。

こちらからご覧ください。


こんな感じでリストにしています。これまでの累積調達額や、投資家、事業内容については、こちらのデータベースをソースとしています。

https://abp.co.jp/contents/dataroom/dataroom-3482/

業種でいうと、物流・宅配やB2Beコマースが目立ちます。

こういったことを経て、業界自体が強くなったり、よりよいビジネスモデルが生み出されていくのだと思います。いまの環境を生き残っているスタートアップには、より注目です。

アフリカのスタートアップについてまとめた「アフリカスタートアップ白書」はこちらからご覧になれます。先にとりあげた10年間のデータベースに基づき、スタートアップの類型や調達金額、投資する側の情報などをまとめています。



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