ご存知の通りスパゲッティ・ナポリタンは日本独特の料理だ。
ナポリには無い。

随分と前にテレビでイタリア・ナポリの連中に
ナポリタンを食わせて感想を聞く。
そんな番組があって大笑いして見ていたことがある。

むろん反応は
「なんじゃこりゃ？わはははは」
「おお、なかなかイイじゃないか。ギャはははは」
「この茹ですぎパスタって何だ？あひゃひゃひゃ」
結局、予想してた通りのチャオチャオ バンビーナだった。
ちなみに、
広東麺や台湾ラーメンもご当地にはないそうだ。
日本人の創作意欲はすごいな。

で、ナポリタン。
六平さんは全日本ナポリタン組合の組合員だそうで
あちこちでナポリタンを食い歩いたらしい。
関内、桜木町辺りの情報を今度聞いておこう。

今日、降りしきる雨を眺めていたら
なぜか急にナポリタンが食いたくなった。
だが、近所でナポリタンの食える店が無い。
じゃあ、ってんで
自分で作ることにした。

食材で必要なのは、
玉ねぎ、黒マッシュルーム、ピーマン、ベーコン、
オリーブオイル、ウスターソース、マヨネーズ、
そして、パルメザンチーズとメインのケチャップとパスタだ。
ベーコンは通常ウインナーソーセージを使うのだが
今日はベーコンでゆく。
あ、
ウイーンにはウインナー ソーセージはあるのだろうか。
あ、フランクフルト ソーセージはどうなんだろう？
どうでも良いのですが。

まずは足りないものを買い出しに行った。
黒マッシュルーム、ベーコン、ピーマン。
あとは我が家に揃っていた。
スパゲッティは太めのスパゲットーニなどがいいのだが
売ってなかったので家にある1.75mmのRUMMOで作ることにした。

よしえさんは「私はちょっと味見するだけでいいよ」
と、怯(obi)えた目でそう言った。
しかも、
ナポリタンを食べた記憶がない。
そうも言う。「だったら、たくさん」と思ったが、
食いたいのは俺だからドンドン作ることにした。
こんな簡単な料理は料理とも言えない。
ベーコンと野菜を具合よく炒めて
スパゲッティに絡(kara)めればいいだけだ。

まずは、食材を切る。

あとはスパゲッティを茹でながら
野菜たちを炒めて適当な量のケチャップも
フライパンでちょっと炒める。
これでケチャップの酸味が飛ぶ。
ピーマンは最後の方に入れる。
歯応えを残したいからだ。

バターや牛乳を使うのもあるが
今日はちょっと足しにマヨネーズを入れた。
ま、10分もあればできるナポリタンだ。
これがたまに食いたくなるんだよね。

ナポリタンは横浜発祥だと言われている。
ホテル・ニューグランドのシェフが
マッカーサーに出したのが始まり。
それが横浜でのストーリーだ。
今でもメニューにあるが2340円だ。
(せっかくだから2345円にすれば面白いのに)

ともかく、これは俺には高い!!!
ナポリタンなんぞは600円くらいが妥当な値段だ。
ま、高くて800円だな。
それ以上なら金粉とか撒き散らして欲しい。
しかし、
そうなるとナポ蓮やナポ組合からは
「ナポの基本が分かってないな」
とかバカにされるのがオチだろうな。

とか言いながらせっせと作った。

「あ、けっこう美味しいじゃん」
よしえさんだ。
「だろ？ほら見ろ」

ナポリタンは家庭料理だな。
日本の喫茶店ではカレーとナポリタンとサンドイッチが定番だが
ナポは家で簡単に作れるのだから家料理だ。
しかも、
ケチャップを使うから味などはケチャ任せだし。

というわけで
今日は俺がスパゲッティ・ナポリタンを作ったものが
食卓に登場したのだ。

　ごちそうさまでした。

    うめ。2024.3.12

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