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『蔵王の蕎麦2023』

 夕食に蕎麦を食った。
山形の最上早生(mogami-wase)蕎麦という
最上地方の在来種が手に入ったからだ。

在来種というのはその地方独特の蕎麦で
福井や信州、茨城は俺でも知ってるが山形にも
このように美味い在来種があったのは知らなかった。
もっとも全国の蕎麦のことを知っているワケでもない。
高遠彩子(蕎麦女子/歌手/hi-Fがスッと出る)さん
ではないのだからな。

このところずっと
神田まつやの山かけ蕎麦が食いたかった。
だが、なかなか東京へゆく用事がない。
わざわざ一杯の山かけを食いに出掛けるのも
オツなものかとも思うが、
やはりもうひとつ用事が欲しい。

なあんて言ってるうちに日にちばかりが過ぎるので
とうとう今夜は我が家で「まつや風」の山かけを食うことにした。
そこにちょうど珍しい山形の蕎麦が手に入ったというわけだ。

普通の山かけは「かけ蕎麦に山トロ」をかけ回して出てくるが、
まつやのそれは出汁味の山トロが丼いっぱいの中に蕎麦が浸かってる。
だから出汁のつゆが丼に無い。
上から下まで全部が山トロなのだ。

それを久しぶりに再現しようというわけだ。
山トロはスムージーを作るように
山芋をサイコロ状態に切って、昆布つゆを3倍に薄めて
ジューサーでふわふわトロトロにすれば出来上がりだ。

あとは蕎麦の茹で時間を守ればいいだけだ。
蕎麦前には刺身と今が旬だというイカを買い込んで来た。
ちょいっと手を加えた小料理で用意をした。
酒は山形の十四代がなかったので青森の田酒だ。


うん、美味いな。
こういうものを食っていると
いつも日本ってやっぱり食いもの天国だな。
と思う。

で、そろそろ蕎麦かな。
蕎麦は5分ほど茹がけば出来上がりだ。
だからそれに合わせて山芋のスムージーを作る。
あまり早く作っておくと変色するから
蕎麦とタイミングを合わせなくてはいけない。
スムージーは1分ほどでできてしまうから、
蕎麦の茹で上がるちょいと前に作るのがコツだ。

ま、
誰にでもできる簡単なことだが
このタイミングを測ることもまた楽しい時間なのだ。
何しろ時間はたっぷりあるからな。

出来た。

神田まつやのは蕎麦が全く見えないで出てくるが
今日は少し見えるように盛り付けた。
ドンブリの底まで山トロでいっぱいだ。

あははは、確かに美味い。
しかし、日本蕎麦というものは
なんともシンプルだが
考えようによっては贅沢な食い物だな。

パリの美ちゃんとも
いつか「まつやへ行こうね」といったままだ。
そんなこともふっと思い出した。
我が家で作る「まつや」も美味いのだが
また行かなくちゃな、神田「まつや」へ。

あ、そうだ。
棟方志功の展覧会がそろそろ上野の近代美術館で始まるな。
それを観がてら寄り道をしようかな。

 うめ。2023.okt.

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