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144冊目:メイドの岸さん/柏木香乃

こんばんは、Umenogummiです。


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メイドの岸さん/柏木香乃 作


名家・早瀬家の次期当主・早瀬貴一郎は弱冠25歳ながら、財界の大物たちに一目置かれ、完璧な存在と周囲から見られています。
しかし、実は生活力が著しく低い「ポンコツ」で早瀬家のメイド・岸さんがいないと生活がままならない状況にあります。

貴一郎は毎日自分の尻ぬぐいをする岸さんが笑顔をまったく見せないことから、後ろめたさを感じていました。岸さんに辞められないよう、貴一郎はあの手この手で岸さんを喜ばせようとするのですが、塩対応されるか、裏目に出て最終的に岸さんの仕事を増やすことになってしまいます。


ですが岸さんは、「貴一郎様のされることは想定内」と手際よく片付けてしまいます。岸さんは岸さんで、貴一郎のお世話をすることをうれしく?思っている節があり、「貴一郎様のお世話は自分の仕事」という場面もあります。

普段はクールな印象の岸さんですが、貴一郎が選んだ地味な色の服をパーティーに来ていったり、貴一郎が岸さんにプレゼントしようとしていた花束は受け取らないものの、落ちた花びらをハンカチに挟む、貴一郎の帰りを今か今かと待っているような可愛い一面があります。


岸さんの育った環境の複雑さや、二人は幼いころから一緒にいるような描写があり、今後どのような展開になっていくのか、気になります。

少年マガジンのWEB版・マガジンポケットにて連載中です。



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