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直前期の学習について:スランプ対処法

今日は受験や検定試験
直前期の勉強法について語ります。

直前期は一番伸びるというのは本当か

学校の先生や塾の先生から
「直前期は一番伸びる時期だから頑張れ!」
という声かけをされている方も多いと思います。
これは本当でしょうか。

個人的な所感としては、
人によりますがおおむね真実だと思います。
生徒さんによっては直前になると今までとは
別人のような集中力を発揮し、
教えたことを普段の倍以上のスピードで
どんどん吸収して、
成績を大幅に伸ばす人も確かにいます。

その意欲と集中力をもっと前から発揮してくれよ、
と思うこともままあるのですが、
やはりこれは直前期の危機感がもたらした
集中力のなせる技だと思います。
狙って出せるものではないのかもしれませんね。

直前期に伸びる生徒さんの特徴

直前に伸びる生徒さんの特徴の一つとしては、
過去問演習を通して形式に慣れ、
出題されるポイントを
押さえて勉強できるようになる
という点が挙げられます。

特に社会や理科の成績を伸ばす人に多いのですが、
今まで漠然と勉強していたのが、
過去問を実際に解くことで出題形式を理解し、
「ああ、こういう出題のされ方をするのか」
ということをきちんと理解し、
そこから必要なことを逆算して
本質を捉えた勉強ができるようになると、
大きく点数を伸ばすことができます。

そのためやはり、この時期は過去問演習を
核にすべきだと私は思います。

ちなみに、いまだに
「理科社会は暗記だから覚えれば伸ばせる」
とおっしゃる学校や塾の先生もいらっしゃいますが、
共通テストや県立の高校入試の過去問を
実際に見ていない方の意見ではないかと思います。
以前の記事でもご説明した通り、
現在の理科・社会の問題は、
教科書レベルの知識を丸暗記ではなく
きちんと理解していないと解けない
思考力を問うものが多いです。

なので変に焦らず、
過去問を解きながら教科書をたどり、
基本的な知識を理解しながら覚え直すと言う
地道な勉強が大切になります。

スランプに陥ってしまったら

ただやはり、一定数この時期にスランプに
陥ってしまう生徒さんもいらっしゃいます。

実は私自身、大学受験の直前の
ちょうど今くらいの時期、
1月後半にスランプにはまってしまい、
英語の長文が読めなくなってしまった
経験があります。

12月の模試の結果ではA判定で、
余裕で合格できると思っていた
私大の法学部に落ちてしまった時は、
実際、かなり焦りました。

2月になると学校も予備校の授業も
終わってしまっており、
誰も相談できる人がおらずとても辛かった
記憶があります。

当時の自分に今の自分がアドバイスができるとしたら、
焦らずに、今までやってきたことを確実にするための
復習に集中するように
と伝えると思います。

あの頃は不安から新しいテキストを買ったり、
何か違うことをしなければならないのではないかと
悶々としていたと思います。

しかし、やはり一番確実なのは
今まで勉強してきたテキストや
過去問にもう一度取り組むこと
だと思います。
別にどこかに魔法のような方法が
あるわけではありませんからね。

もう一つは、社会の用語や英単語を覚えるなど
当時ルーティンでやっていたことを
変わらずに継続すること
です。
メンタル的にも、普段やっていることは
人を安心させる効果があります。

合格するという覚悟

もう一点、これは厳しい指摘になるかもしれませんが、
当時の自分に対して、
不安や焦りにのまれそうになってしまうのは
合格する覚悟が足りないからだ
と言うこともできるかと思います。

冷静に考えれば、不安に思ったり焦ったりするのは
合格するために勉強する上で
なんのプラスにもなりません。
それでも湧いてくるのが不安や焦りだから
仕方ないじゃないかという気持ちもわかりますが、
そうやってあっさり白旗を上げてしまうのは、
不安や焦りは何の役にも立たないということを
本当に心の底から理解していないからです。

このネガティブな感情は自分にとって
何の必要もないんだという覚悟を決めて、
合格するイメージを無理矢理にでも
浮かべること。
スランプに陥ったときには、
もう一度自分が本当に何を望んでいるのか
見直す必要があるのかもしれませんね。

偉そうなことを言っていますが、
私自身今でも不安や焦りを
しょっちゅう感じていますし、
私の周囲の人がこの記事を読んだら
お前だって全然できていないじゃないかと
つっこまれると思います。

しかしだからこそ、
成功するイメージを持つ覚悟の大切さはわかりますし、
実際、覚悟が足りていないんじゃないかというのは
私自身が自分に日々よく投げかけている言葉です。

受験直前期になると、
私の方もやはり発言が少し尖ってしまいますね。
ただやはり、古くさい考え方かもしれませんが、
勝つためにはこういった覚悟も必要だと私は思います。

覚悟を決めて、あと少し、
一緒にやりきっていきましょうね。


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