ペットを亡くした君に伝えたい事

君は今、家でペットを飼ってる?
もしくは、大切なペットを亡くした経験はあるかい?

いつか必ずやってくるお別れの日。
分かってはいても、その時の悲しみって、なかなか消えてくれないんだよね。

少し前に「紀州のドンファン」とか呼ばれてる資産家が亡くなった事件。

愛犬の死が相当ショックだったことが明るみになったけど、その気持ちは手に取るように分かるというか…

ペットを亡くす喪失感って、想像を絶するものなんだよ。

私が愛犬を亡くしたのは、24歳の時。
あの子がうちにやってきたのが、私が小6の頃だから

一緒にいた12年は、人生の半分。
あの子とともに居た時間って、それだけ長かったんだ。

私にとって愛犬とは、家族の一員なんてものじゃなかった。


自分を裏切らない唯一の存在。

幸せな時もつらい時も、変わらずそばに居てくれる存在。

私のことを信じ、批判などもしてこない。無条件で寄ってきてくれる存在


当時、人が嫌いで心底孤独だった私は

家族よりも彼氏よりも、愛犬の方が大好きなほどだった。

思えば、母親代わりであり、友達代わりであり、恋人代わりでもあったんだ。

一匹で何役もこなせちゃうことから、ペットセラピーがうつ病に効果的なのも納得できるよね。

人生の半分を共に過ごした愛犬を亡くした後は、

深いペットロスで、

そうだな…。

少なくとも、3年ちょいは戦闘不能状態だったね(苦笑)。

犬が出てくるドラマや映画は見れない。


「元気出さなきゃ」「乗り越えなきゃ」って、外側からなんとか
しぼんだ心に空気を入れるように頑張ってはみたけど

どこかに穴が開いてて、空気を入れても入れても抜けちゃう感じ。


じいちゃんやばあちゃんが死んだときだって、私はこんなに悲しまなかったし泣かなかった。

こんな感覚がおかしいの?って、悩んだりもした。

でも、おかしくなんかないんだよ。

君の涙が簡単に止まるほど、
亡くなったあの子との絆は浅いもんじゃないだろ?

「この子が居なくなって悲しい」という気持ちは、
お互いの愛の深さと一緒なんだよ。

こんなにも君に愛されたあの子は、短いながらも幸せな生涯だったはずだよ?

悲しみや寂しさは、時間をかけて癒していくしかないけど…

ねえ、知ってた?

虹の橋を渡って行ったあの子は、
姿を変えて、時々君に会いに来てくれてるんだよ。

私は愛犬を失った後、あの子を実家の庭に埋葬した。
いつでも家族の近くに居られるように。

そして、あの子のお墓の上に、チューリップの球根を植えたんだ。

春になると毎年、可愛い色のチューリップがたくさん咲く。

まるで、愛犬が会いに来てくれてるみたいにね。

ふいに寂しくなった時、
思い出の散歩道を一人で歩いてみる。

当たり前だけど、あの子はもう居ない。

正直、苦しいくらいの思いがこみ上げてくる時もあるんだけど…。


ふと見上げた空に、なんとなくあの子の面影を見たり

温かい風が、優しく包み込むように流れていったり

あの子に似たような犬が、飼い主と共に散歩しているシーンに出くわしたり…。

こういう時って、「あの子が会いに来てくれてるんだ」って思ってもいいんだよ。

姿が違うからこそ気付きにくいけど、

見上げる青空、流れゆく風、温かい木漏れ日の中に、

君の大切な、あの子の存在を見つけられるから。


「ちゃんと気付いているよ!」って、心の中で答えてあげよう。

姿は無くとも、思い出は消えない。

会いたい時には、こうやっていつでも会えるから…

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