「雑感・交流」
「雑感・交流」2008-10-21
古今を問わず、人間関係は難しい。
誰もが自分自身の体験経験から得たものは大事にする、というのは最も基本でもあり、呪縛にもなりうる。
我々は常に途上である、との『自覚の深い浅い・強弱』の問題と言ってしまえばそれまでだが。
囚われぬ意識状態に全ての存在が変容すればいいのであろうが、これまた『皆が同じでは面白くない』との反論がくる。
愛憎紙一重とはよく言ったものである。
ただ、現実の人間関係に於いては、ゴヤの絵画で『殴りあう男』という作品があり、お互いの肉体が地中に半ば埋まっていても、まだお互いに殴り合っているのである。
この作品には人間関係・存在に対する痛烈な皮肉が込められている。
人類史自体がこのイタチゴッコの繰り返しを性懲りも無く繰り返している。
これからも、様々な様相・形態をもって繰り返していくのであろう。
また、そのような暗愚な行為と戦うような存在もまた次々と出て来るのであろう。
いろは歌に書かれてあるようには、事は簡単にはいかぬ。
あさきゆめみしよひもせず
と、は。
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