雑感 2021/09/16

オーバースペックな生活

昨日、アップルの新製品発表があったとここでも紹介してみたんだけど、特に紹介すべき内容もないのにびっくりでした。
ジョブスが生きていたら「むっちゃ怒っていたんだろうに」と思います。

まあ、こういう道はどんな企業でも歩むので、アップルもとうとう普通の会社になったなと認められることになったのかもしれません。

例えば、かつての日本家電企業は『便利に、使いやすく、安く』と言った掛け声とともに商品を作っていったのですが、それをどんどん進めていったら、結局はいらない機能を一杯付けた製品になって『使い難い』製品になり果てた。という実例があります。
その後どうなったというか、安売り家電販売で売る中国製家電が『単機能で、安い、使い易い』という事で、完全に市場を奪いました。

まあ、携帯電話もコンシューマーサービスが始まって20年位ですから、一度立ち止まってもいい時期なんでしょうね。
政府からは儲け過ぎの携帯電話会社に指導が入ってますし、端末メーカーの技術革新は天井に届きましたから。

だって、カメラの性能がどんどん向上したって、それの恩恵を受ける人は購入者の1%にも満たないかもしれない。
「メモリーが増えました」とかいうのも、所詮、カメラの為に必要なメモリーでしょ。となっちゃう。
素人が撮影してもプロ並みに撮れるっていうのは、誰の要望なのか???

まあ、どんどん高性能、高画質、高レスポンスを追及すれば、高スペックの端末に、高スペックの回線が必要になるのは必然。
みんながそれを求めるなら端末メーカーも、携帯電話(回線)会社もウハウハです。

今まで携帯電話(回線)会社は、販売時に色んなアプリを端末にぶち込んで、サクサク使えるのはこの端末で、最大にデータを使える契約で安心ですよ。と売っていたんです。
しかしよく考えてみると、ぶち込まれた色んなアプリはほとんど使わないし、高スペックの端末では通話か、LINEしかしないのが現実なんです。

それなのに東京の山手線内では、未だに繋がりにくい場所があったり、渋谷や新宿では繋がりにくいといったインフラ整備が遅れている状況。
これでは高スペックの端末は機能しないし、契約したデータが余るのも当然です。

こんな状況なのに生活するには殆ど問題はないのです。
唯々、全く使えていない物に大量にお金を消費しているという生活様式なんです。
オーバースペックな生活なんです。

因みに、私の携帯電話への毎月の出費は、メイン回線(無制限) 2,980円とサブ回線(1GB) 270円の3,250円のみです。


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