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【介護】人の手を借りる

一人ではどうしても担いきれない事があります。そんな時、今の日本の介護制度はうまく機能しているなぁと思うのです。

今日は、検査のため、母を病院へ送り出しました。

わたしは家で仕事です。

現在、母を在宅介護していますが、先週の明け方、亡き父の声で目が覚めました。

「母さんは大丈夫か?」

そんな声が直ぐ耳下でしたような気がしたのです。

夢かな?と思いつつ、母を見に行くとすやすやと寝ています。

気のせいだと思っていたのですが、朝、母に尋ねてみました。

すると、腕が痛いと言います。

一週間前に転んだのですが、その痛みがまだ引かないというのです。母は足の痛みを抱えていますので毎晩、やや強めの痛み止めを飲んでいますが、それでも痛いと言います。

わたしが忙しくしていたため、言い出せなかったのだと思うのです。

しまったと思いながら、訪問医さんにご相談しました。

それから紹介状を書いて頂き、今日は大きな病院でレントゲンや他の検査をして頂くことになりました。

これまでであれば、介護をしているわたしが付き添っていましたが急な話です。わたしは既に朝から3つのオンラインミーティングが入っています。そこで、今日は付き添いの出来る方に母のお願いをしました。

そして先ほど、検査を済ませた母が無事帰宅しました。

これは本当にありがたい話しです。

たとえ有料であっても、そうしたことに慣れている方にお任せできるのであれば、わたしの負担は減ります。そして何より、母も忙しそうなわたしに気兼ねすることなく動けます。

以前、在宅介護をしていても、介護認定が下りなかった時には、すべてのことをわたしがやっていました。けれど今は介護認定が下りたことで、自宅にドクターも理学療法士さんも、看護師さんも来てくださいます。

そしてショートステーが決まると、ケアマネさんが本当にまめに動いて下さり、あらゆる手続きをして下さるのです。

さらに、母は特注の靴をオーダーして以降、歩けるようになっています。家の中にはあらゆる場所に手すりが付いています。こうした介護用品に関するものもケアマネさんを通して業者さんが家に来て下さるのです。

これが家庭で女性が担っていたケアを外に出した日本の介護制度の良さです。

40歳になると無条件で支払うことになる介護保険料は、初めてこの制度が誕生した2000年と比較すると恐ろしく値上がりしています。今後ますます増え続ける高齢者に、この制度は上手く回っていくのか不安になったりしますが、それでも、この制度はスグレモノです。そして、現在介護認定を受けている母もまだこの介護保険料を払い続けています。

こうして、母は希望通り、わたしたちと暮らせています。

わたしの周りでは、親や夫の介護で、もう何年も人と会っていないという方がいらっしゃいます。経済的に困っているかと言えばそうでもないのですが、なかなか家族以外に介護の手伝いを頼めない人が多いような気がします。

時代は変わっても気持ちは直ぐには変わりません。

母もすべて時間のないわたしが対応するよりも、色々な方に手助けして頂けることで、人と触れ合うことが出来ますし、また家族の良さを知るきかいになったりもするようです。

今は助けて頂ける方が周りにいることに感謝しかありません。


※最後までお読みいただきありがとうございました。


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