ミルク育児の救世主、自動調乳機baby brezza
時節柄、今年買ってよかったものを考えてみたらこれしかなかった。baby brezza。
既にミルク育児が始まっている人は読まない方がいいかもしれない……。お湯沸かして、ちょっと冷めるまで待って、粉ミルク溶かして、人肌になるまで冷まして、という手間がなくなる。ワンタッチでミルクがジャーッと出てくる。これがなければうちは育児できなかった。ありがとうbaby brezza。
しかし便利なものにデメリットはつきもの。殺菌ができていないかもしれない……? その辺りも解説します。
●baby brezzaとは
ボタン一つで適量のミルクが出てくる、自動調乳機です。機械には水と粉ミルクをセットします。
海外で市販されていて、日本で使う場合は輸入する必要があります。というとややこしそうですが、普通にamazonや楽天で買えます。メルカリにも出てます。価格は型によりますが、4~6万円。
●baby brezzaのメリット
親が楽しく育児できる! これに尽きる。
赤ちゃんがお腹空いたと泣き始めても、ボタンをピッと押すだけでミルクが出てくる。赤ちゃんが泣く時間が短くて済むし、親側もストレスが減る。
実際に赤ちゃんが産まれてみると、特に最初の1、2ヶ月はぐんぐん成長するのでどんどんミルク量が増えてきます。「え、80ml飲んだのに足りないの?!」となって慌ててまた調乳しないといけなくなったり。でもbaby brezzaがあればノープロブレム。深夜の授乳もワンタッチなので、貴重な睡眠時間を確保できる。
まだ人間になりきれてない赤ちゃんを生かすだけで大変なので、育児はストレスを減らすのが一番大事。baby brezzaのおかげでかなりのストレスがなくなりました。
ちなみに、私も普通に粉ミルク作ってみようと何回かやってみたものの、まじでbaby brezzaの便利さを知ってしまうと普通の粉ミルク無理……。
●baby brezzaのデメリット
①量がバラバラ
例えば120mlと設定しても、明らかに140mlは出てるww 多めに出ることを見越して設定する必要があります。
②4回に1回、部品を洗浄しないといけない
ミルクが出てくるところの部品を4回に1回洗浄しないといけません。うちは哺乳瓶を洗う時に一緒に洗ってレンジ消毒しています。
③「70℃以上での調乳」ができない
どの粉ミルクにも「70℃以上のお湯で調乳するように」と書いています。理由は、粉ミルクに混入する可能性のある菌を殺菌するためです。
baby brezzaの場合、そんな高温では調乳していないので、ぶっちゃけ菌が死なずに混ざってるかもしれません。使う場合は保護者の自己責任となります。
●サカザキ菌の話
ミルクに混入したサカザキ菌に感染し乳児が死亡した例が報告されています。サカガキ菌は70℃以上で死滅するとされているので、WHOから70℃以上の調乳が推奨されています。
ここでガイドラインを見てみましょう。
ポイントは2点です。
・感染した9人中8人は、2kg以下の低体重児
・5病院中4病院は、調乳済みミルクが24時間以上保存されていた
私は医療コンサルとして、WHOの指針をそのまま日本に適用するのはナンセンスと常々思っているのですが、ここでも引っかかりました。
サカザキ菌はいわゆる日和見菌で、どこにでもいるけど普通の免疫があれば問題にならない菌。大人にも子どもにも感染するけど、元気なら病気にはならない。
たしかに2kg以下の低体重児は免疫も未熟なまま生まれてきてしまっただろうし、調乳から24時間も経てばたとえ冷蔵でも結構な量の菌が繁殖すると容易に想像できます。
フランスの死亡事例は不幸なケースではありますが、正期産で元気に生まれた子で、元気な時に、調乳してすぐ与えることを守れば、同じことが何度も起こる可能性は低いでしょう。以前は40~50℃での調乳が推奨されていた時期もあり、その頃多数の赤ちゃんがサカザキ菌感染で死亡していたわけではありません。
ただ、この辺りは親の考え方次第なので、石橋を叩いて渡る派の方は70℃以上での調乳を重視されたらよいかと思います。
ちなみに、YouTubeのbaby brezzaレポで「煮沸した水を機械にセットしています」という方がいましたが、サカザキ菌がいるのは粉ミルクの方なので、煮沸した水をセットしても調乳時には常温の水なので意味ないです。殺菌できません。
ということで、私の2022年買って良かったものはbaby brezzaでした! これから出産される方は購入検討してもいいかも。ミルクを飲む期間は1年と案外短いので、すでに出産した方は買う気にならないのではと思います。
自分が母乳出るかどうかわからないうちに購入を検討しないといけないのは少し難しいですが、混合 or 完全ミルクの場合、メリットはかなり大きいです。高いけど値段の価値は十分あり。
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今年はおそらく最後の投稿。いつも読んでいただきありがとうございます。皆さまよいお年をお迎えください。
《終わり》
追)誤植の訂正をしました。2024年2月25日
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