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2022年冬アニメ エピソード10選

「話数単位で選ぶ、2021年TVアニメ10選」という企画を去年の暮れに見つけた。楽しそう!とは思ったものの、1年分を一気に振り返るのは難しく、選出に難儀し断念したので、今年はクール毎に良いと思ったエピソードを選んでおくことにした。それでは早速。

・2022年1月1日~3月31日までに放送されたTVアニメ(再放送を除く)から選定。
・1作品につき上限1話。
・順位は付けない(五十音順にした)
・ネタバレを含むので、見てないアニメに関しては気を付けてちょんまげ。

明日ちゃんのセーラー服 第十二話「ひとりじゃないんだ」

 脚本:山崎莉乃
 絵コンテ・演出:黒木美幸 都築遥
 作画監督:山口智 小松麻美 岡田洋奈 
      岡田直樹
 総作画監督:河野恵美 川上大志 
                            安野将人
 制作:CloverWorks

©博/集英社・「明日ちゃんのセーラー服」製作委員会

 木崎さんの演奏に合わせてステージで舞う小路。そこに挿入する形で体育祭を振り返っていく素晴らしい構成。8話から前フリを利かせていた体育祭の競技、その全てが躍動感ある映像に。見終わった後の喪失感は今期ナンバーワン。

 ちなみに最終回を見るまでは8話、りりとの対決回が一番好きだった。


ヴァニタスの手記 第19話「Canorus―雪の花―」

 脚本:赤尾でこ
 絵コンテ:望月智充
 演出:野亦則行
 作画監督:堀川耕一 畑島つばさ 
                       ヤマダシンヤ 可児里未 
                        鄭印善  大貫健一 秋山英一 
                        稲熊一晃 水畑健二  
 制作:ボンズ 

©望月淳/SQUARE ENIX・「ヴァニタスの手記」製作委員会

 ヴァニタスで一番好きなクロエ編の完結回。クロエの心が解き放たれると共に雪が解け、花が咲くというのがなかなかに粋な演出。最終回と見紛うほどの大団円だった。

 ちなみに第20話のヴァニタス、ジャンヌのイチャイチャ回とどちらを選ぶかかなり迷った。


鬼滅の刃 遊郭編 第十話「絶対諦めない」

 絵コンテ・演出:白井俊行
 作画監督:永森雅人 塩島由佳 藤原将吾 
      菊池美花
 制作:ufotable

©吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

 第八話の戦闘作画を見た時、ここがピークになるんじゃないか?と思ったけど、まだ先があった。ジョジョや北斗のオマージュ(?)と思われる復活劇には少々突っ込みどころもあったが、それをねじ伏せる圧倒的なアクション。TVアニメで劇場版Fateに匹敵しようかというクオリティを出されたらもう脱帽である。

 シナリオ面でも、人間と鬼で兄妹の対比になっていたところが良かったと思う。


進撃の巨人 The Final Season 第79話「未来の記憶」

 脚本:瀬古浩司
 絵コンテ:林祐一郎 五十嵐季旺
 演出:青島昂希
 作画監督:皆川愛香利 松岡秀明 王維慶 
      藤田正幸 高瀬言 岡崎洋美
      吉岡勝 顧金秋 杭新華
      陳玉峰 趙玲
 制作:MAPPA

©諫山創・講談社/「進撃の巨人」The Final Season製作委員会

 主人公として超えちゃいけないライン。読者から見て、「さすがにここまではしないだろう」というラインがあると思うけど、それを初めて超えたと思ったのが64話「宣戦布告」、そしてダメ押しの一撃になったのがこのエピソードかなと。ジークの回想から我々視聴者がグリシャに対して抱いていた感情が180度変わった。全てはここに繋がるのかという衝撃。エレンのとても主人公とは思えぬ形相も鮮烈だった。


その着せかえ人形は恋をする #5 「この中で一番いい乳袋だからじゃん?」

 脚本:冨田頼子
 絵コンテ:平峯義大
 演出:佐久間貴史
 作画監督:助川裕彦
 総作画監督:山崎淳
 制作:CloverWorks

©福田晋一/SQUARE ENIX·「着せ恋」製作委員会

 ハズレ回一切なしの10割バッター着せ恋なので、どのエピソードを選ぶか1番迷った。ただ、やはり一つ選ぶならば初めてのコスプレでイベントに出る回かなと。イベントの華やかな表側と、一般人にはなかなか分からないコスプレの裏側の両者を描いていたのがグッド。今話ラストで喜多川さんが自分の思いに気付くところもラブコメ度マシマシで抜かりなし。綺麗という言葉に対しての五条君のこだわりが、上手いこと前フリになっていたのも素晴らしい。

 汗が滴る超絶作画のおっぱいからも目が離せなかった。


ドラゴンクエスト ダイの大冒険 第67話「大破邪呪文の危機」

 脚本:千葉克彦
 絵コンテ:吉田大輔
 演出:山田加余仲
 作画監督:高橋美香
 総作画監督:爲我井克美
 制作:東映アニメーション

©三条陸、稲田浩司/集英社・ダイの大冒険製作委員会・テレビ東京 ©SQUARE ENIX CO., LTD.

 恋する乙女は強し。一人だけアバンの印が光らないポップのいたたまれなさ、そんなポップをを想うメルルの行動がとても刺さった回。小原好美さんの好演も光ったエピソード。 

 アバンの印についてもミスリードが利いていて上手い脚本だった。


ハコヅメ~交番女子の逆襲~ 第2話「ビギナーズ・ラック」「ポリス・ジャングル」

 脚本:金月龍之介
 コンテ:佐藤雄三
 演出:Park Jaeik
 作画監督:Kim Bongduk Yu Seunghee 
      Jo Eunkyung
 制作:マッドハウス

©泰三子・講談社/ハコヅメ製作委員会

 全編通してギャグとシリアスのバランス感覚が優れていた本作。それが特に光ったのが第2話、特にAパートのビギナーズラックだと思う。ギャルによる恋愛経験のない川合イジりで押していくのかと思いきや、話はまさかの方向へ。藤部長の冴え渡る観察眼を通して、警察官の仕事の大切さが窺えるエピソード。家出少女役の花守ゆみりさん演技も素晴らしかった。名作に花守ゆみり有りの法則が発動。


プリンセスコネクト!Re:Dive season 2 Menu 4「駆け出しの名探偵〜ミロワールに想いを寄せて〜」

 脚本:金崎貴臣
 絵コンテ:坂詰嵩仁
 演出:坂詰嵩仁
 作画監督:福元陽介 普津澤時ヱ門 
      坂詰嵩仁
 制作:CygamesPictures

© アニメ「プリンセスコネクト!Re:Dive」製作委員会

 ゴーレム戦。18分過ぎのバトルアクションのみで10選に選出。巨大なゴーレム相手に駆け回るキャラクター達を描いた大胆なカメラワークはお見事。ペコリーヌのプリンセスストライク連打もド迫力。
 
 シナリオ面に関しては、後半に進むにつれ分かりにくくなった本作ではあるが、この頃はすっきり纏まっていて良かったように思う。


平家物語 第9話「平家流るる」

 脚本:吉田玲子
 絵コンテ:竹下良平
 演出:竹下良平
 作画監督:小島崇史 秋竹斉一 内村瞳子 
      上武優也 平野翔
 制作:サイエンスSARU

©「平家物語」製作委員会

 清経の入水、義仲の討ち死に、琵琶の母との再会、そして敦盛の死と濃すぎる回。清経の誠実さとは?忠義とは?と言う問いには考えさせられる。琵琶にとっての最大の目的の一つである母との再会をあまり湿っぽくせず、ドラマチックにしなかったのは、あくまで彼女は語り継ぐ者であるからだろうか。

 余談だが、声優の叫び声マニアの自分には清経えええええのシーンは垂涎もの。

 もう一つ余談だが、冒頭の白拍子達の太ももが眩しい。


ワールドトリガー3rdシーズン 第14話 「覚悟」

 脚本:吉野弘幸
 絵コンテ:畑野森生
 演出:畑野森生 平山美穂 近藤こころ
 作画監督:海谷敏久 高橋優也 伊藤郁子 
      佐藤敏明 太田晃博 本多弘幸 
      鈴木沙知 真庭秀明 山本拓美
 総作画監督:海谷敏久
 制作:東映アニメーション

©葦原大介/集英社・テレビ朝日・東映アニメーション

 昨今のジャンプアニメは高クオリティのものが多いが、ワートリもここまでやってくれるとは。因縁の二宮隊との決戦。高度な読み合いの中、遊真の縦横無尽のアクション、千佳の決意、修の起死回生の策、全てが完璧に組み合わさっていた。決着がつくシーンは今期1番見返した。


 以上!こんな感じで毎クールやっていけたらと思っとります。それではまたどこかで会いませう。アディオス!

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