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時の色を詠む

umidas耕作所のutakoです。

ふとした瞬間に、存在そのものから表現を感じ、ときめきで時間が色づいたようにみえることがあります。

その場にいて深まる自分の呼吸から、まるでその場の空気の匂いを吸い込んで目にみえないものを察知して反応していくかのように空気を読み、読み解きながら交流を楽しんでいるような。そんな心地よい時間には色がうまれます。

今日はそんな時間をふりかえって改めて詠んでみようと思います。

………

先日、umidas耕作所の繋がりで、昨年、六甲ミーツ・アート2018にて大賞を受賞したArt unit OBIにお会いしてお話をきく機会に恵まれました。初めてその存在を知る方たち。いったいどんな方なのかな?とumidas企画のトークイベントに仲間入りしてきました。

Art unit OBIの作品や表現したいことはどこか私がumidas耕作所に惹かれる感触と繋がっているように思え、なんだろうかと、お話から出てくる言葉を繋いで読み解いていくような時間でした。

そして、それは、空間のつくりかた、表現に対する構えみたいなまなざしにあるのではないかとだんだん思えてきました。

余白をどううみだせるか

「くだらなさ から ゆたかさを」をモットーとするumidas耕作所の「くだらなさ」に通じるようなエッセンス。それは私にとって、ゆるめる左渦巻きのuzuのスパイラルのイメージ。ゆるんだ余白からうみだされる浮遊感の表現のすがた。

トークイベントでArt unit OBI の言葉の中で「作品」が語られる時、「余地」という言葉が出てきました。"作品を作り手で完結させない。最終的にみる人それぞれの脳内で完結できるような余地を残す"ということをおっしゃっていたのが印象的でした。

たしかに作品やプロジェクトは「物語」を感じさせるものばかり。

どうやらそれは、人や場、空間に対する捉え方に一貫して流れる表現のスタンスのように感じれます。そこでは作品をつくる制作のプロセスにもいろんな人やモノが自然と含まれているようなそんな気がしました。

たとえば、それは「色」についても同じように語られていて、アーティストとしての美感に心動かされました。

導き出される色

昨年、六甲ミーツ・アート2018で最優秀賞をとられた作品「スラスラチカチカ(すらすらチカチカ)」も今年の今まさに制作中の作品も色に意味を持たせすぎないことを大切にしているそうです。

もちろん、最終的にその色が選ばれた理由はちゃんとあるのですが、こういう世界を自分が描きたいからこの色!みたいに「我」で選ぶというよりかは、まわりの景色やいろんな要素「他」から導き出された色であり、そこにどこか余白を感じるとともに、ゆだねるというか、表現をとおした生態系を描いておられるように私は感じました。

とても興味深く、トークイベントの翌日、さっそく、いざ六甲山へ! Art unit OBI 六甲ミーツ・アートの作品制作に仲間入りさせてもらいました。

景色という色の体感

制作現場、表現がうみだされる場所で時間を共にする。

これは体感あるのみ!

建ち並ぶArt unit OBIの作品に皆の手が加わることで、物語に参加して自分だけの想像を膨らますことができる参加型の制作なんです。

制作のプロセスに関わることで物語の軌跡の一部になれることはとても面白い体験。そして、その時もまた余白に満ちた時間で、制作以外のなにげない雑談やお茶を共にする時間も、全てがまるで六甲山の景色の一部となるような、自分もまた作品となるような、そんな表現のように感じました。

その時、ふと過ごす時間が私には琥珀の色にみえたんです。

なんであの時間は琥珀色だったんだろう?

ふりかえってみてこう感じます。

琥珀色、植物の樹脂が化石となったもの。
べっこう飴のようにツヤめくその色は、時間をかさねてあふれた輝きともいえる。

時をかさねる歴史が浮かぶような物語にふれる時間を体感したのだと思います。それは、生態系の中で表現されるものの時間の感触。あの時の制作風景から時間のかさなりを私はイメージしたのかもしれません。時間の姿。よこのつながり、たてのつながり。いまとむかし。あらゆるもののつながりが景色の中に広がっている。呼吸するようにゆるやかに結ばれる余白がある時間だからこそなせること。感じれること。

だから、私にとって、どこか琥珀色なのかもしれません。


そんな出会いがうまれた日は格別にビールが美味い!そしてそんな日はビールまでもが琥珀色にみえてくるから面白い!!

琥珀色の時間の体感は目の前のまなざしにも余韻が響いていました。

六甲山での公開制作は天候や制作状況にもよりますが9月8日(日)までの予定だそうですー!(9/2現在)

気になる方はぜひ体感あれ!

Art unit OBIがどんな人たちか、そして、どんな作品がうみだされてゆくのか。

そして、六甲ミーツ・アート 芸術散歩 2019も六甲山もとても魅力的です。

みなさんも時が色づいてみえるかもしれません〜。

詳しくはこちらでcheck☆===
↓↓↓
Art unit OBI
https://www.facebook.com/artunit.obi/

●六甲ミーツ・アート 芸術散歩 2019とは…
https://www.rokkosan.com/art2019/

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