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夜更かしの人

短編小説【NEMURENU Ver.】

◇◇◇


 夜の繁華街を独りで歩いていると、君はいつも旅人にでもなったような気分になるのだが、もちろんそんなことを誰かに話したことはない。

 交差点は信号待ちで渋滞する車とクリスマスに賑わう人々で溢れかえり、見上げれば建ち並ぶビルとネオンの煌びやかな照明が、墨のような師走の空に屹立している。上空には寒気が渡り、当然星は欠片も見えない。

 しかし、暗幕のような愛想のない夜空も悪くはないと君は思っている。見ようによっては、都会の夜空は天の裂け目にも見える。ビルの狭間に浮かぶ巨大な天窓、あるいは、下界を見下ろす覗き穴。そこには真空の深い淵に棲む魔物が、地表を這う人間を吸い上げようと息を殺して待ち構えているかも知れない。平和に暮らしている普通の人を、突然ひゅんと吸い上げ、一口に飲み下す——。

 夜の街を歩きながら、そんなあり得ない空想と戯れるのは、孤独な旅行者にはありがちなことだ。けれども君の場合は、それが密かに誰かの不幸を願うような想像に傾いている。肩すれすれに行き交う人たちの浮かれたような顔が、そして、輪唱のように追いかけてくるジングル・ベルが、カラスの群れのように君にうるさくまとわりつき、突っつく。

 通りを急ぐ人々の息が白く立ち昇っている。皆それぞれに用事を抱えて早足で歩いているのだから、擦れ違う君の存在に気を留める者など一人もいるわけがない。舗道に貼り付いた一枚の枯れ葉をわざわざ避けて通る者がいないように、たった一人でふわふわと街を歩く男に、誰が関心を寄せるだろうか。そのことは、君自身がよく知っているはずだ。だが、今夜に限らず、君は他人に認めてもらいたいという欲求に取り憑かれている。声をかけてもらえなくてもいい、肩を叩いてくれなくてもいい、ただ、誰でもいいから自分という存在に気付いて欲しい。そう強く念じながら、君はこの通りを歩いている。胸に募った寂寥は、風船のように膨らんで、今にもコートの内側で破けそうだ。

 人の波から外れて細い路地に身を寄せる。クリスマスの喧噪が静まり、明滅する赤と緑の電飾が途絶え、ぽつぽつと飲み屋が建ち並ぶ暗がりの中にいつの間にか入り込んでいる。君は妙なことに気が付いた。あれほどまでに苦しめていた寂寥が、今は憑き物が取れたようになくなっているのだ。ひと気もなく、明かりも不足し、賑やかさの欠片もないこの路地が、実はもっとも孤独を慰めてくれる場所だったとは。

 ズボンの裾から冷気が忍び込み、両脚が氷柱のように冷たくなり始めた頃、目指していた看板の明かりが狭い小路の頭上に白く灯っているのが見えて、君はようやく安堵する。

 そこは平凡なスナックだった。広さ六坪の狭く小さな店。しかし、誰かの温もりが恋しくなると君の足はこの店に向いてしまう。小さな間接照明に浮かぶ金属製の扉の前に立ち、金メッキが施されたドアノブに目を落とす。ノブに手をかけるとき、君は必ず不安に襲われる。怖々と差し出した指に、ドアノブの冷たい感触が伝わり、軽く扉が動く。その瞬間、温もりが血のように体中に廻り始める。不安はかき消え、室内の明かりと暖かい空気が、君に向かってどっと流れ込んでくる。

◇◇

 寒色系の壁は海底をイメージしたものらしい。

 すでに何名かの客がボックス席で静かに飲んでいた。薄暗い照明の下、ゆらゆらと漂うように壁に映っているのはその客たちの影だろう。その様子は、なるほど、海藻の揺らめきに見えないこともない。

 カウンターの中には、アスコットタイを結んだ二十代後半の青年が一人、そしてその横に可愛らしい女性が一人立っている。この店のマスターと週末だけ手伝いに来るバーテンダーだ。

 いつものように君はカウンターの端の席を選んで座る。おしぼりを手渡してくれたマスターは、君と同じくらいの年齢なのに、すでに夜の世界に住む者特有の、世慣れた雰囲気を身につけている。君に注文を訊ねるとき、彼は決して耳を傾けてきたりはしない。すべてを心得ているように、ただ黙って君の手元を見つめるだけだ。君は上着のポケットからスマートフォンを取り出し、お気に入りのバーボンを撮影した写真とロックアイスの入ったタンブラーの写真を見せる。

——かしこまりました。

 そうすることが礼儀だとでもいうように、マスターは受け取ったスマートフォンを恭しく両手に載せて返してくれる。バーテンダーの娘が一礼し、氷を砕き始める。今夜、君は初めて他人に認められている。不意に感謝の気持ちが喉を押し上げてきて、君は泣きそうになる。

◇◇

 おととしの冬、大手の商社マンだった君は、出張先で借りたレンタカーで交通事故を起こした。スピードを出したまま凍結した陸橋に進入し、後輪が滑ったのだ。路面はスケートリンクのようにつるつるで、君の車は回転しながら橋の欄干に激しく衝突した。さいわい他の車を巻き添えにすることはなかったが、側頭部を運転席のドアに思いっきりぶつけ、君はそのまま意識を失った。気が付いたときは病院のベッドの上だった。肩の脱臼と鎖骨骨折で全治三ヶ月。そして、強く頭を打ったせいで、君は声を失っていた。

 入院して二週間後、君は担当の医者から脳検査の最終結果を言い渡された。

——症状は一時的なものだと思われます。

 医者は落ち着いた声でそう言った。

——脳波に乱れはなく、声帯も正常でした。問題は、ほんのわずかですが左脳にある言語中枢の一部に損傷が見られたことです。話そうとしても声を出すことができないのはそのせいでしょう。今は自然治癒を期待するしかありませんが、回復した例はたくさんあります。数ヶ月か、一年か。あるいはもっとかかるかも知れませんが、必ず声は戻るはずです。だから気長に待ってみてください。

 君はある意味幸運だった。世の中には永遠に声を失った人がいる。その人たちと比べたら、君は元の生活を取り戻せるチケットを手に入れたようなものだ。けれども、君は目先の不幸にとらわれていた。いつ戻るかわからない自分の声を、果てしなく待ち続けなければならない不安と終始向き合わなければならなかったからだ。

 いっそ、完全に声を失ってしまえばよかった。君はそんな罰当たりな考えをいつしか抱くようになっていた。二度と声が戻らないとわかれば、声への執着はすっぱりと捨て、潔く新たな人生にスイッチする勇気も湧いてきただろう。けれども、君はこれまでの生き方を変えられなかった。数々の競争を勝ち抜いてきたエリートであるという自負を捨てられなかった。明日には声が出せるようになっているかも知れない。なまじ希望を与えられたために、朝も夜も戻らぬ声を渇望し、悲嘆に明け暮れ、ぐずぐずしたまま失望だけが積み重なり、結果的に君の精神は荒廃していった。

 酒を飲むことが問題の解決に繋がると思っていたわけではない。しかし、ハンデを背負ったことで巧妙に職場を追い出されたことは、君が信頼していた仲間たちに裏切られたことを意味していた。気が付けば周りに味方はなく、君はまったくの孤独に突き落とされたことに慄然とした。声の喪失と孤独。ふたつの強い不安に抗うには、強い酒しかなかった。

 君は荒んだ心を持て余し、夜な夜な酒場をうろついた。適当に入った店で酒瓶を写した写真を見せ、あとはひたすら無言で(当たり前だが)飲んだ。泥酔し、閉店時間に追い出されそうになると決まって暴れるので、煙たがられることが多かった。居合わせた客に君の方から喧嘩を吹っ掛けることもしばしばで、返り討ちに遭い、骨を折るだけでは済まないときもあった。自分以外は敵だという態度を取り続けていたのだから、それは当然の報いだったろう。けれども、今になって思えば、あの頃の君ほど誰かとコミュニケーションを取りたいと切実に願っていた者はいなかった。そうなのだ、君は心の底から誰かと語り合い、自分のこれまでの無念をわかってもらいたかったのだ。

 ある時期から、君はどこへ行っても無視されるようになっていた。馴染みの店には悉くそっぽを向かれ、気が付けば百軒以上の店を回っても、誰からも声をかけられなくなっていた。

 あれはいつだったろうか。

 何度も往復していたはずの路地に、その夜、初めて見かけた看板があった。酒場の扉を開けることに躊躇いを感じるようになっていた君だが、押し迫る孤独に耐えきれず金色に光るノブに手をかけた。店の奥を見ると、アスコットタイをあしらったフォーマルな出で立ちの男が微笑を浮かべてカウンターの中に立っていた。君は驚いた。こんなにも真っ直ぐに見つめられたことは久しくなかったからだ。さらに男は、長い間君に向けられることのなかった言葉を、君が今まで求めてやまなかった言葉を、心に響く声でゆっくりと発したのだった。

——お疲れさまです。

 このありふれた一言こそ、ずっと前から君が待ち望んでいた温もりのある言葉だった。君は腰の辺りから急速に溶けていくような安堵を覚えた。人を疑う心や卑屈な心が洗い流れていく心地だった。実際君はそのまま床にへなへなとくずおれると、釘が打ち込まれてゆくように徐々に肩を沈ませながら、無音のまま号泣したのだった。

◇◇

 君は、出会うべくしてこの店と出会った。

 自分だけが不幸だと思っていた君は、この店でもっと違う形の不幸があることを知った。この店に訪れる客は、まるでねじが外れているように、皆どこかおかしいのだ。君は成り行きから、このカウンター席で、そんな客たちを今夜も観察することになった。

 この夜、最初にやって来たのはいつも見かける二十代半ばの胸の痩せた女だった。妙に影が薄く、悲しげな声でマスターに毎回同じ相談事を持ちかけてくる。女は席に着くと話の前後も脈絡も関係なしに、唐突に自分の窮状を訴え始めるのだ。

——私、あの人に愛されていますよね? 助けてくれって言うから、私しか頼める人はいないって言うから、だからお金を渡したんです。マスターならどう思いますか? 私、愛されていますよね? お金を渡したんです。すべてあの人に渡したんです。私、愛されていますよね?

 それに対するマスターの返事はいつも同じだった。

——愛されていましたよ。あなたがお金を渡すまでは。

 女は泣いているのか笑っているのかわからない表情になった。

——あの人が涙を流すのを初めて見たんです。ありがとうって。私の手をぎゅっと握ってくれたんです。私はたくさんお金を渡して、いろんなところから借りて渡してたくさん渡して……何度も感謝されて……。だから、最近電話が通じないのが不安なんです。ずっとなんです。電話をかけても出ないんです。たぶん、私があの人に、もうお金がないって言っちゃったから。
——これからどうするんです?
——妹の保険証を持ってきました。黙って持ち出してきました。私のだと、もうどこも貸してくれないから。……行かなきゃ。

 そう言って女は、帰り際、必ずカウンターの隅っこにいる君に一瞥を与えて店を出て行くのだった。その都度、君は背筋が寒くなった。

 君は前から思っていた疑問を、今夜初めてスマートフォンに文章を打ち込んでマスターに見せる。

〈彼女はこのあと、どこへ行くのか?〉

 一瞬、マスターは驚いた表情をする。が、すぐに唇を優美な形に引き締め、丁寧に答えるのだった。

——あの方は、お金を引き出しに行かれたのです。そして、ご自分ではお金が引き出せないことがわかると、次の夜、またここへおいでになる。……それをずっと繰り返しているのです。

 女のあとに訪れたのは、紺色のビジネススーツを着た顔色の悪い四十代の男だった。ぱんぱんに膨れるほど中身の詰まった革の鞄を胸に抱え、ひどく怯えている様子だった。男は「これを預かって欲しい」と自分が持っている鞄を顎で示し、何度もマスターに向かって頭を下げる。すすめられた椅子には腰掛けず、声も震えている。ところが、熱心に頼み込むわりには一向にその鞄を手放そうとしなかった。男は、預かって欲しい、預かって欲しい、とそれだけを繰り返し訴えていたが、急に人格が変わったように狂暴な目つきになったかと思うと、憤然とした態度で入り口のドアに戻り、結局鞄を抱えたまま帰っていった。

 男と入れ替わるようにドアを押して入ってきたのは四歳くらいの男の子だった。深夜のスナックで子供の姿を目にすることは珍しい。

——ぼく、どうしたの?

 初めて見る顔だったのだろう、バーテンダーの娘が問いかける。しかし、その声が耳に入っているのかいないのか、男の子は心細そうな顔で辺りをキョロキョロと見回し、右手で性器の辺りを押さえ、その場にしゃがみたいのを堪えているようだった。よく見れば着ているジャンパーの背中やズボンの後ろ側がひどく土で汚れており、まるで山登りの最中に滑落でもしたような印象がある。頭髪も後ろだけが逆立つように乱れ、一部、黒いワックスでも付けたようにばりばりに固まっている箇所もある。いったいどこから来た子なのか。男の子は、最後まで一言もしゃべらず、ぶら下がるようにドアノブを回したかと思うと出て行ってしまった。

——誰かを捜していましたね。

 バーテンダーの娘が入り口のドアを見ながら呟く。

——あの子はご両親を捜しているのでしょうね。あんなに小さいのにずっとひとりぼっちで。

 そう言ってマスターは、悲しそうに首を振った。

 本当にこの店は不幸な連中ばかりが集まってくる。彼らは皆、なにがしかの悩み事を抱えており、それゆえに、自分のことだけにしか関心がない。君はそんな彼らに対して同情を寄せる気持ちにはなれなかった。むしろ、次第に苛立ちを覚えてきた。君は、最初に来た女が自分を一瞥したときの目を思い浮かべる。奥深く続く暗渠の入り口にガラス玉を嵌め込んだような目だった。目の奥にあるのは生きた感情でもなければ暗い精神でもない。地下から吹き上げるひんやりとした風を溜め込んだただの空洞だ。見つめられたときのゾッとした感覚は、そんな彼女の底なしの無関心を不覚にも覗いてしまったからだ。鞄を手放さなかったあの男はどうだろうか。どれだけ大切なものが入っているかは知らないが、貴重なものを他人に託す気など端から考えてもいない猜疑心の塊のような男ではないのか。鞄を預けられないのはつまり、最後まで自分の執着を捨てられなかったということではないのか。

 苛々は次第に増していき、君はひどく落ち着かなくなる。水っぽくなった酒を勢いよく飲み干し、空いたグラスを乱暴にカウンターに打ち付ける。君は荒んでいたあの頃と変わらなくなっていた。君はここにくる客たちがいちいち不幸なのが許せなかった。自分こそが不幸なのだと怒鳴りたかった。口がきけないからといって無視するな、可哀想な俺に同情しろ、落ちぶれて惨めなこの俺にもっと関心を寄せろ。

 マスターがバーテンダーの娘に小声で指示を出し、バーボンのお代わりを作らせた。琥珀色の液体の中で氷がぴしりとはぜる。君はその酒を口に含み、舌が痺れていく感覚を味わった。オーク材を焦がした微かな香りが鼻から抜けていくと、荒れていた気持ちが嘘のように落ち着いた。

 マスターは君が飲んでいる姿を満足そうに見つめ、一呼吸を入れてから口を開いた。

——ここにおいでになるお客様は、どなたも亡くなったあと、同じことを繰り返していらっしゃいます。そんな方たちばかりです。

 マスターは君を直視している。君は取り澄ました顔で、その目をじっと見返す。しかし、マスターの呼びかけは、深く埋めていたはずの君の隠し事を一言で掘り返す力のあるものだった。

——あなたも早くそのことに気付いてください。いつまで過去の自分に固執しているおつもりですか。

 君はマスターの言葉に反応しかける。そう、君は気付いている。君はもう、前からわかっているのだ。

 君はあの夜、たまたま喧嘩を吹っ掛けた男たちに返り討ちに遭い、それが元で命を落としている。しかし、君はそれを認めたくなかった。冷たくなった肉体から遊離して、さも自分は生きている者のように振る舞った。そのあとも君は酒場をうろつき、気の済むまで自分に関心を持ってくれる人を探し続けている。両親を捜しているあの幼児のように、うろうろと彷徨うことを望んでいる。

 君は、出会うべくしてこの店と出会った。君はこの店で、人に親切にされることの温かみを覚えた。だからこそ……だからこそ、これまでずっと君を見てきて思うのだ。気付かなければならないのは君自身なのだと。

 君は忘れているのだろう。君が置き去りにした君の亡骸を。どうか思い出して欲しい。君が自らの死を受け入れるまでは、たとえ灰になってもこんな風に浮かばれないままなのだ。どうかわかって欲しい。これからも君に寄り添い続ける。片時も離れことなく寄り添い続けるよ、いいね。君が自らの死を受け入れてくれるまでは、こうして君を観察し、いつまでも君に呼びかけていく。君の中からずっと、ずっと呼びかけていく……。

 君は席を立った。

 ボックス席にいた客たちはいつの間に帰ったのか、すでに姿はない。しかし、海底をイメージした寒色系の壁には、今も海藻のように揺らめくものがある。影だけが何体か置き去りにされ、ひそひそと囁き合っている。人の姿になれないだけで、彼らもまた、君と同じ仲間なのだ。

——気を付けてお帰りください。

 マスターがお辞儀をして、君を送り出している。その声は水の中から話しているように、遠くになって聞こえる。もうじき夜が明けるのだな、と君は思う。ふかふかの手触りに変わったドアノブを回して外気の中に身を晒し、後ろ手にドアを閉める。その瞬間、世界中の音がかき消えたような気がして、君は今し方まで座っていた心地いい場所を振り返る。ドアはすでに薄らいでいた。かろうじて粗い粒子をまぶした姿でまだ残ってはいたが、その向こうにあのスナックはない。かわりにファッショナブルなイタリア料理店のガラス張りの外装が、本当の物質で作られた圧倒的な存在感で、立ち現れている。

 君はその場を離れた。居場所を失ったような空虚感が、君を襲い始める。人間たちが日常を暮らす街は、君にとってはゴーストタウンそのものだろう。君を疎外する場所、君の存在を一切認めない場所。しかし、それは君が望んだ結果なのだ。

 青墨色の空に明るい灰色が混じり始めている。その空から翳りを帯びた無数の綿毛が緩慢に落ちてきて、間近に見えたところでくるりと純白に反転し、雪だとわかる。上空を見上げる君の顔に降りかかった雪は、口蓋を突き抜け、体の内部を通過し、靴の真裏を抜けて地面に触れる。君はしぼんでしまった孤独を確かめるように、コートの内側に手を入れる。そして、白々と明けてくる空から目を背け、雪よりも軽い体でのっそりと歩き出す。

(了)


四百字詰原稿用約紙二十一枚(7,550字)

※作者から読者の皆様へ
この作品は、かつてnoteを始めた頃の2018年に投稿したのちに、下書きに戻していた短編『夜更かしの人』に修正を施し、NEMURENU(ネムキリスペクト)版として改訂したものです。




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