インディーズゲームの個人開発者は、作ったゲームの感想とどう向き合うべきか

 インディーズゲームというジャンルにおいては、企業ではない個人の開発者が増加傾向にある昨今。

個人開発者は持てる力を出し切り、ゲームを開発し、そして公開に踏み切る。その時の喜びはひとしおに違いない。

最近ツイッターやその他SNSでは、その公開後の後処理におきるトラブルが原因で、疲弊している開発者が多いと感じる。

その主な原因は、ユーザーの感想だろう。

 ゲームアプリの主戦場であるAppStoreやGooglePlay、Steamなどの大手で、時に評価され時に感想を貰うのが常だが、感想の内容は、「面白い」「次回作にも期待している」などといった、ポジティブなものばかりではない。

 ネガティブな感想が、開発者の心を折る。特にゲームは、単純に「面白くない」「クソゲー」などと言われることもあり、日々公開されている全てのゲームが、ユーザーに受け入れられないことも、一つの現実だ。

 特にゲームを公開している場では、ユーザーの感想に開発者が返信できる機能があるため、ゲームの感想とは言い難い開発者を煽ったような感想に、ゲームの開発者がつい感情的になり、ケンカ腰で返信してしまうケースも見受けられる。

 さらにSNSなどで直に個人開発者に感想を送ることができるため、そういった対応を真面目にしている開発者ほど、疲れていく傾向にある。

 真摯に対応することは、開発側としては大切なことで、面白くないというゲームの感想も、時には受け止める必要性も出てくるはずだ。

その一方で、過激な発言で開発者を攻撃するようなメッセージには、深入りしないほうが賢明だろう。

 組織化された企業とは違い、個人開発者は1人、あるいは数名でチームを組み開発しているため、全ての重い感想を背負うのは、あまり良い策とは言えない。

 メンタルの強さも当然必要とはいえ、悪質なユーザーに投げかけられる心無い言葉に、いたずらに傷つく必要性はないだろう。時にはスルーすることも覚え、内心で次こそはと決意する。そういうストイックさを持つことも大切。

「心は熱く、頭は冷静に」というのが、肝要と言っても過言ではない。

 多くの人にプレイしてもらい、感想をもらえることが開発のモチベーションをあげることに繋がっていくからこそ、感想との向き合い方は、真剣に考えるべき事項だと言える。

 そして何より、ゲームの開発者には、挫けずに楽しいゲームを世に出し続けて貰えることを、心より切に願います。

(C) 2017 UmiIzu



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